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♯final 終わる世界、変わる世界

警官「どういうことだ?」


男「実践してみるんですよ。そうでもしないと信じてもらえないんじゃないかって」


警官「つまり誰かが命を落とすと?」


男「ええ、ただ実際見たことはありませんし、こいつが本当の事を言ってるって保証はどこにもありませんし」


幼女「むぅ、失礼な私嘘だけは言ってませんからね!」


警官「わ、分かった 君の言うことを信じよう。だが若い命が散るのは私としても心苦しい。私が先に実践しよう」


男 (そう言ってくれるって信じてましたよ…)


男「そんな、俺が言い出したことですから」


警官「いいや、私が…」


母さん「年長者の私が行きましょうか?」


男「いや、俺が最初に逝きます。何も起こらなかったら起こらなかったで笑ってください。」


幼女「起こりますからね!嘘つかないもん」


男「あと、幼女。散々最後最後言ったけど本当に最後の質問だ」


幼女「なんでしょうか?」


男「お前、最後にこっちの世界にきたの40年前とか言ってたけどあれ嘘だろ」


幼女「な、なんの事でしょう…」


男「とぼけるなよ、あの遊園地は去年まで潰れかけ寸前だったんだよ。苦し紛れにプッシュしたパッシーがヒットして盛り上がったけどな」


幼女「そ、それが何か?」


男「インベーダーゲームしか知らないって言ってたお前が何故パッシー君は知っている」


幼女「あ、あーっとえーっと あれです下界情報誌で…」


男「ほう、そういえば、ネットについての知識もあったよなぁ。操作もしてたよな?あれも情報誌に書いてあったのか?」


幼女「あ、あうあうあうあー」



男「答えは簡単だよな。ちょくちょく抜け出して遊びに来てただろ」


幼女「……はい」


男「何で嘘ついた」


幼女「嘘ついてないもん!ちょっとおにーさんとの会話を盛り上げようとしただけですよぉ」


男「嘘はつかないんじゃなかったのか?」


幼女「ぶー残念でしたー あの会話で『私』ってつけてないのであれは私の話じゃありませーん」


男「じゃああれは誰なんだよ」


幼女「その辺ウロウロしてた幽霊の話でーす40年ぶりらしいですよ。はい、嘘ついてません。滑り込みセーフ」


男 (屁理屈にすらなってない…ダメだこいつ)


男「でも、去年ここにいたのは認めるんだな」


幼女「ええ!認めますとも!!」


男「何でそんな偉そうなんだよ、まぁお前が抜けられるほど天界がザル警備ってのを確認できただけでいい」


幼女「どういう事ですか?」


男「言っただろ?お前にも協力してもらうって」


幼女「あれって、私に願いを叶えてもらうっていう意味で言ったんじゃないんですか?」


男「それもある。だけどもう一つある。というかお前無しじゃ無理だ」


幼女「ナンカイヤナヨカンシカシマセン」


男「警官さん、母さん心の準備はいい?」


警官「うむ」


母「本当に幸せになれるんだよね?」


男「ああ、勿論」


幼女「で、何を願うんですかねぇ?誰かが過去へ?」


男「ああ正解だ」


幼女「まぁ妥当なところですね、一人が過去に行って一人の命を付与すればそれで解決しますからね」


男「いや、過去に行くのは」





男「お前だ」





幼女「……ヱ?」


男「お前の魂を、過去のお前と入れ替える」


幼女「それに…なんの意味が…?」


男「無駄な死人を出さないと、これで肉体を得たお前が過去に干渉できるようになる」


幼女「いや、死んでるじゃないですか…まぁいいですけど…一つ目の願いがそれだとして、二つ目は?」


男「これは単純だ。友さんの家に行って友さんが乗る車のタイヤをパンクさせてくれ」


警官「あー…またタイヤ代せびられるなぁ…去年のあの時期金あったかなぁ」


男「警官さんのその前向きな悩み素敵ですね」


警官「それだけが取り柄だからな」


男「結局信じてくれるんですね」


警官「そんな真っ直ぐな目をしている子の言うことを信じない訳にはいかないだろう。この前より随分いい顔をするようになった」


男「ありがとうございます」


幼女「あー、それで3つめは」


男「3つめは…」


幼女「3つめは?」


男「なぁ皆怒らないで聞いてくれるか?3つめの願いは―」




――1年前 友アパート


友「あーあーまーた昼から飲んじゃいましたよっと~ヒック」


友「不景気がわりぃんだバカヤロー もっと俺にあった楽な仕事をよこしやがれってんだ」カラン


友「んあ~?あーもーこんな時間かよ…警官の野郎が飲みに誘うって事は…ちっまた説教だろうな~めんどくさいけど、酒を飲まずにはいられないいいいいいいいいいいいいいい」


―駐車場


友「あ、あれ?なんじゃこりゃああああ 俺の車のタイヤがパンクしてやがるうううう ちくしょおおおおどこのどいつだあああああ 絶対ゆるさねえぞおおお」


幼女 (ふぅ…とりあえずこれで良しっと)


友「修理代よこせよおおおおおおおおお…うっうっうっうっ…何で俺こんなついてないんだよ…」


幼女 (ラッキーですよばーか こんなあっさり未来が変わっちゃうのが怖い所ですね)


幼女(んじゃあ行きますか)


――いつもの場所


男 (後で…か、この後どんな顔になるか全然わかんねー)


男 (あいつ確かパッシー好きで良かったんだよな、教室の自分の席に何故か身に覚えのない袋が置いてあって、中にはパッシーの人形が…そしてメッセージカードを開けば誕生日おめでとうの文字と俺の気持ちが…)


男『あーーーあーーーあーーー今更恥ずかしくなってきたあああああ 大丈夫かなぁ大丈夫かなぁ大丈夫だよねぇ!!すっげー不安…』


男 (でも、大丈夫だろ…お互い傍にいる空間が心地いいんだ…これからだってずっと…一緒だろ)



―現在 警察署


男「結局二人に押し切られてしまった…俺が生きてるってことはまだなんだな」


幼女「あのぉ~おにーさんはどちら様ですか?」


男「ああ、一応初めましてって事になるのか」


幼女「どっかで会った事ありましたか?というか私さっきまで遊園地で遊んでたはずなのに何故ここに?」


男「ちっちゃいことは気にするな ほれチョコレートやるよ」


幼女「わーい おにーさんいい人なんですねぇ!地獄に来たら優遇してあげますよぉ」


男「ははっそいつはどうも」


男(頑張れよ俺…)


― 一年前いつもの場所


ザッ


「ハァハァハァ」


男「!、ず、随分早かったな」


幼馴染「う、うん…男の頼みだしね…あ!、誕生日覚えててくれたんだ嬉しい」


男「お、おう…まぁな」


幼馴染「パッシー君も可愛いし すごい嬉しいよ」


男「そ、そりゃあ良かった」


幼馴染「…」


男「…」


男・幼馴染「「あ、あのさ」」


男「そ、そっちからどうぞ」


幼馴染「男からでいいよ」


男「あ、じゃ、じゃあさ…カード見てくれた?」


幼馴染「うん…見たよ」


男「そっか、それで…どうかな?」


幼馴染「い、言わないでも、分かるでしょ?」


男「い、いや、言ってくれよ」


幼馴染「分かった…こちらこそよろしくお願いします」


男「!!よっしゃああああああ」


幼馴染「ありがとう、最高の誕生日プレゼントだよ」


ぎゅうううううう


男「幼馴染当たってる当たってるからぁ!」


幼馴染「男だけにサービスなんだから!」


むぎゅううううう


男「ひゃああああそれ男してやばいからぁああああああ」


幼女 (バカップル乙…さてと仕上げですかね)スッ


― 現在


幼女「ほぇ?なんですかこの光」


どさっ


幼女「お、おにーさん?なぜに魂に?ってなにこれぇ!?世界が壊れていく」


男(ああ、イケたか…へへっついてやがるな俺は)


男『3つめの願いは、この可能性世界の削除だ』


警官『なに?』


母『どういう事?』


男『過去を変えても、既に起こった事象は変えられない…つまり俺たちは誰かしらが不幸になるんだ。だったら最初からリライトすればいいんだ』


警官『それは神の所業では?』


男『わからないです。ただ試してみる価値があります。例えできなくても、別世界の俺たちが幸せであるならそれでいい』


母『その世界で』


男『ああ、俺たちは幸せになれると思う』


幼女『そんな事ほんとにできるかどうかわかりませんからね!?失敗しても文句言わないでくださいね』


男『ほれ、最後のチョコだ』


幼女『ありがとうございます。でも、何で今これを?』


男『頑張ってくれっていうのと、感謝のしるしだ。今までありがとな』ワシャワシャ


幼女『優しいおにーさんとか気持ちわるぅ…』


男『うるせーさっさと行け』





幼女「あわわー消えていくぅ」


男 (わりぃな…ただ散々俺を引っ掻き回しやがった罰じゃ。)


幼女「はわわぁ」


男 (まぁ、こいつの所為ではないけどな)


幼女「でも、なんだろこの感覚たーのーしーいー」


男 (ははっこいつアホだ…)


警官 (男君)


母  (男…)


男 (ごめんな…今まで生きてきたこと無駄にしちゃって)


母 (ううん…いいんだよ。大丈夫男の事信じてるからね 頑張ったね)シュンッ


警官 (むしろありがとう。変えるチャンスをくれて。あの世界でも遠慮なくここに来てくれよな)シュンッ


男 (皆―)サラサラサラー


―ありがとう


―全てが終わる


そして


全てが始まる

エピローグを最後に書きますので後書きは合わせてそちらで書かせていただきます

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