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第四話 勇者PTダンジョン制圧に行く⑥
翌日、《暁の翼》はギルドに集まり、
前日の戦闘結果の報告と整理を行っていた。
ライネルが書類を見ながら、にこりと笑う。
「アンナ、昨日の戦いだが……
よくやったな。君の判断と剣の腕があったから、全員無事に撤退できた」
アンナは一瞬驚いた顔をしたあと、少し頬を赤らめながら答える。
「……ありがとうございます、ライネル副長。
まだまだ足りないところばかりですが」
ライネルは優しく手を振る。
「足りないところは誰にでもある。
ただ、あの勇気は認めざるを得ん。
君なら、もっと強くなれる」
アンナは胸の奥が温かくなるのを感じた。目を細めて、小さく頷く。
(私、少しは……自分を信じてもいいのかもしれない)
リルルやアリア、ユキナもにこやかにアンナを見つめ、
「やっぱりアンナは頼れるな!」
「次も楽しみだね!」
と声をかける。
アンナは照れくさそうに笑いながらも、剣を握る手に力が入った。
心の中で、次の戦いへの決意が静かに燃え始めていた。




