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異世界はつらいよ~転生勇者放浪記~  作者: 花京
第二章 砂漠の王国カルナード編
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第四話 勇者PTダンジョン制圧に行く③

 翌日、《暁の翼》の面々がダンジョン前に到着すると、王国騎士団第三隊、ギルド職員のゴランたち、さらに多くの冒険者で広場はざわめき、百人以上の人々が装備を整えながらひしめき合っていた。鎧の金属音、ローブの擦れる音、魔法道具の微かな光――そのすべてが緊張感を増幅させる。


「これだけの規模で行われるんだね」アンナが感嘆混じりに呟く。

「それだけ脅威ということか」アリアは腕を組みながら冷静に受け止める。

「何が待ってるんだろうね!」リルルは好奇心を隠せず、指を組み小さく跳ねた。

「用心に越したことは無い」ヤスコは眉をひそめ、静かに警戒を口にする。

「ですよね、気をつけなくちゃ」ユキナは、祈るように視線を彷徨わせた。


 そこへ、金茶のショートヘアに鋼色の瞳を持つ女性騎士エルザが歩み寄る。

 鎧には第三隊の紋章が光る。

「皆さん、到着されましたね。

 再度ギルドマスターのゴランさんから手順のおさらいがあって、

 いよいよ突入ということになるそうです」

「よろしくね、エルザさん」アンナがエルザと握手を交わした。


「こちらこそ。

 今から私は《暁の翼》の臨時PTメンバーということになります。

 よろしくお願いします」


「よし!それでは《灰哭の巣窟》合同調査の最終確認をするぞ。集まってくれ!」

 とゴランの大声に注目が集まり、アンナたちもそちらに向かった。


 内容は昨日と同じ、前衛として王国騎士団がダンジョン制圧を進め、《紅の翼》がそれに続く、冒険者たちはその制圧地域のマッピングや後方支援に徹する。

 そして、今日は夜までに一度撤退し、情報の共有、明日以降の攻略方法を会議することが発表された。


ライネルが短く、力強く叫ぶ。

「行くぞ!」


 その瞬間、広場のざわめきが一瞬で静まり、

 突入への緊張感が全員を包み込んだ。

《灰哭の巣窟》攻略の幕が切って落とされた。

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