第四話 勇者PTダンジョン制圧に行く①
アンナたち勇者PTが《暁の翼》を名乗り、冒険者稼業を始め幾月か経ったある日、王城から呼び出しを受けた。王に謁見するため大広間に入るアンナたち、中には国王レオニス四世だけでなく、王国騎士団第三隊副長・ライネルや聖母マリアの姿が見える。
「アンナ以下、《暁の翼》、王のお召しを受け参上いたしました」
アンナの口上も堂に入ってきた。
「うむ、よくぞ来てくれた。お主たちの勇名、わしの耳にも届いておるぞ」
「はっ!」《暁の翼》の面々が畏まる。
「で、今回お主たちを呼び出したのは、
新しく王国内に発生したダンジョン調査に加わってもらいたい故よ」
「新しいダンジョン、ですか」
アンナたちも噂には聞いていた。魔物が異常発生していること。その魔物がどこか決まった場所から発生しているらしいということ。
「洞窟は黒く焼け焦げたようで、
周囲の木々が枯れておったという」王は眉をひそめる。
「今回、冒険者ギルドから情報が上がってきてな」ライネルが説明を引き継いだ。
冒険者ギルドが討伐依頼を熟すうち、とある場所に見たことのない洞窟が出現していたという。ダンジョンが新たに出現することは無いことはないらしいが、すぐに中から魔物が溢れることはほぼ無い。ダンジョンからの魔物流出は“スタンビート”と呼ばれ、国レベルで対応すべき異常事態だ。
「そこで、王国騎士団、冒険者ギルド、そしてお前たち《暁の翼》で対処に当たることになった。詳しくは冒険者ギルドで再度参加者を集めて説明する予定だ」
「事態は刻一刻と悪化しておる。
お主たちのその力、我が国のために振るってほしい」
王の言葉でその場は終わった。
アンナたちは緊張とやる気がないまぜになる。それでもアンナははっきりと、
「承知いたしました。お任せを」と言い残し王城を出るのだった。




