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龍と魔法がありふれたこの地にて  作者: クラムボン美少女概念
黒の権能と死神
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episode52 背信者

黒がベースになった司祭服に首には十字架、何も知らぬ人が見ればきっとリリー教かエリス教の司祭だと疑わないだろうルカが魔導士と呼んだ男


「ヘケッ!困りましたね〜、思った通りに物語が進まない、本当でしたらあの忌々しい女の祝福を受けた男が安全と思っている王都につくと安堵しきった瞬間に仲間を皆殺しにし恐怖に歪む顔を見る予定でしたのに…」


そう言うと男は近くで倒れているまだ息のある自分の手下に視線を向ける

何もなす事なく簡単に殺されてしまった自分の手駒


「何が悪かったのでしょうか?あのまま逃げられなければしっかりと私の予定通りに皆殺しが叶っていたはずなのに…、やっぱり馬を最初に殺せと言ったのに殺せなかった貴方達のせいですよね?けど安心しください!失敗は誰にでもあるものです」


魔導士はそういうと懐から禍々しい黒い液体の入った小瓶を取り出す

そして倒れている男の顔を掴み、小瓶の中身を口に無理やり流し込んだ


「部下を強くするのも上司の役目、さぁ!ステップアップの時間です」

「……あ、…ゲホッ!?」


咽せ返り胸を抑える男、右手に刻まれた紋章が一瞬反応を見せたがすぐに消えてしまった

そして苦しみながら男は生き絶えた


「ヘケッ!キョケケッ!やっぱりダメでしたか、所詮は只人、それも弱く醜い個体でしたしね」


引き攣った笑顔ですでに動かなくなった男を足で転がす魔導士、そして右手の甲を上側にして思いっきり踏みつけた、骨の砕ける音と共に体が大きく跳ねた

そして足を退けると死体の右手の甲から紋章が消えた


「やはり赤の眷属など肉壁程度の価値しかありませんね、…いえ違いますね、赤は他人には肉壁程度の眷属しか貸し出さないのでした、……そろそろ私も赤や青みたいに眷属を作りましょうかね?」


「おい!貴様何をしている!!」

「おや?」


王都の近くの道ということもあり異変に気づいた王都の騎士団が馬にのり魔導士の男を包囲した

赤を中心とした甲冑に身を包んだ騎士で構成されたロービア王国最大の騎士団


「ヘケッ、赤龍騎士団でしたですよね、お初にお目にかかります、私の名前はキューベル、黒の権能を司る背信者キューベルです、以後お見知り置きを、貴方のお名前をお聞きしてもよろしいですか?」


笑顔で尋ねる魔導士の男…キューベル、その問いに騎士の中でも一番風格のある男が答えた


「赤龍騎士団二番隊隊長ロビンだ、王都の治安を守るものとしてこの状況は見逃せん、今から貴様を拘束する」

「ヘケッ!そうですか…ロビン、いい名前ですね?」


キューベルが笑う、その笑みの意図をロビン達二番隊は今から知ることになる













ーー

赤龍騎士団二番隊

王都周辺にでた盗賊団殲滅に向かった後、行方不明

その後王都東側の山道で二番隊の騎士の死体が見つかることに、死体は全て同じ切り跡がつけられておりそれは唯一死体の見つかっていない二番隊隊長ロビンのものと酷似していた

それを重く受け止めた赤龍騎士団は二番隊隊長のロビンを指名手配することを決定した



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