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龍と魔法がありふれたこの地にて  作者: クラムボン美少女概念
青年期2
40/52

episode40

宿を出払うために多くの荷物を売り、売れないものは捨てた

そうして僕の私物は背負える程度まで少なくなった、いやまぁ少なくしたが正しいが


今回の依頼はそろそろ活動拠点を移そうと考えていたのでちょうどいいきっかけになった

まだ早朝のためできるだけ物音を立てないように静かに宿を出る

料金は前払いだったためまだ日数が残っているが返金はされないため少し損をした気分になる


胸の奥まで深く吸い込むと肺が凍りそうになる冷たい空気を肌で感じながら集合場所の馬車乗り場まで行く

集合場所には朝から遠出する冒険者からそれをターゲットにした軽食の屋台で少し賑わっている、あたりを見渡すと端の方に見慣れた集団が目に入った


「おはよう」

「あぁ、おはようさん」


竜剣と一眼でわかるような格好ではなく大剣を布で包み荷物と一緒にそれとなく背負い、その代わりにダミーの片手剣を腰に刺している、当然僕も得物が周囲の目に触れないように布で包んで代わりに魔術師の杖を腰からぶら下げている


「レオは…うん、平民にしか見えないな」

「……その発言をどう受け取れと?」


レオは僕の勧め通りあの怪しく汚いローブを脱がして商人のような格好をしている

僕らは目的地まで商人とその護衛に偽装して目的地まで直行するつもりだ


護衛は最低限である二人の僕とミリー、商人とその手伝いなどが残りのレオを含めた砂宝石のパーティーメンバーと言う割り振りだ

そのためだけに馬車を買い、大量のアクセサリーなどを購入して、馬も二匹も購入した、ちなみに全部で4000万リリーもしたので僕は本当に商品を売り捌かないといけない


「これが僕らの馬車、中にはすでに商品は載せている、……この中で御者ができる人は?」


ちなみに僕は馬には乗れるが御者の経験はない、そのためみんなに尋ねたが誰も顔を合わせなようとしない、しょうがないが御者を今からでも雇おうと思ったがアンズが恐る恐るという様子で手を挙げた


「お父さんに小さい頃御者台に乗せてもらってたから運転できるわ」

「なんで言い渋ったの?」

「……良いじゃないの!!田舎者って思われたくなかったのよ!」


アンズは御者のことを田舎者と思っているらしい、なんという偏見だと思いつつもこれで出発できるようになった


「じゃあまず雇い主から乗り込もうか?」

「……なんの嫌がらせだ」


言い返しつつも素直に乗り込むレオ、その後を追って御者台に乗ったアンズを除いた他のメンバーも乗り込んだ

少し荒っぽさを感じつつも馬車は出発した



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