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龍と魔法がありふれたこの地にて  作者: クラムボン美少女概念
青年期2
38/52

episode38

ミリーに連れられた先はアセトから少し離れた廃村、詳しい事情は知らないが10年ほどまでに住んでいた住民が村を捨ててアセトの方に引っ越したらしい

そしてなぜかはわからないが話題にすることが避けられていて誰も寄りつかない、そんな場所だ


正直こう言う場所は冒険心を刺激される、秘密基地とかそういうイメージとか作れそうでワクワクする、まぁ薬の売り買いに使われているなんて噂もあるが


「ここだ」


廃村の中でも大きな建物、その隣に位置している小さな小屋のような建物の中にミリート一緒に入る、すると予想通りというかなんというか、フードを被った怪しい風貌の青年?がいた、断言できないのはゆったりとしたローブを着ているからだ


「そいつが?」

「あぁ、俺の穴兄弟だ」


まだ声変わりの住んでいなさそうな少し高めの声に釣られて一瞬聞き逃しそうになったがミリーが今とても気持ちの悪いことを言っていたことに気づく


「気持ちの悪いことを言うな、女性としゃべっただけで穴兄弟になるとかなんのテロだ」

「まぁまぁ似たようなモノだろ?」

「違う、そこだけははっきりしてくれ」


別にミリーが嫌いというわけではない、ただ穴兄弟とか僕は誰とでも嫌だ、童貞なのに穴兄妹がいてたまるか


(まぁ…、見るからにって感じだな)


ブカブカのローブ、深く被ったフードに冒険者レベルで泥汚れのついた靴、一挙手一投足から溢れ出る品位、確実に面倒ごとだ

僕は面倒ごとは好きとは言えないがそこそこ楽しめるタチだ、基本的に恐怖よりも好奇心が勝つから


「初めまして、ルカだ、ルーちゃんって呼んでくれも構わないよ」

「……レオだ」

「あらら、素っ気ないなぁ〜…」


わかりやすく壁を作って一歩引いている、確実に僕の間合いには入らないつもりらしい、まぁやろうと思えばこの建物程度なら間合いの内と対して変わらないが


「レオ、ルート変更だ、途中でキリズの街による、それがこいつがついてくる条件だ」

「……ッ!?………一応理由を聞こう」


途中でキリズの街、アセトから一ヶ月ほどの距離にあるのだが途中でよるということは目的地はもっと遠いのだろう

理由を簡単に説明しようと思ったが少し緊張をほぐすための冗談を挟む


「ふふ、最近あそこは事故が多いからね」

「…ッ!?貴様…!!」

「まぁ知らないけど」


思ってたよりもガチの反応で返された、常に異様なほど気を張っている、誰も彼もを疑っている


「得物の新調がしたい、珍しい武器でね、ここら辺じゃ滅多に見当たらないんだ」

「……わかった、しかし滞在は3日までだ、それ以上時間をかかるよりも護衛が一人減る方がリスクは低い」

「それでいい」


正直護衛任務でこの条件が飲まれるなんて相当だ

久しぶりに新しい得物の新調と対人ができそうで少し気分が上がる

しかし、しかしだ、依頼主からの信頼がない、信頼がないのは少し面倒だ


「僕の事信用してないだろ?」

「……じゃないと死ぬからな」

「まぁいい、信用されるのは僕じゃなくて良いから、せめてミリーのパーティーメンバーで気を許せるやつを作ると良い、長旅になるんだ、ずっとそのままじゃ倒れるぞ」


僕の言葉にレオは肯定とも否定とも取れるような曖昧な返しをした、とりあえずミリーの話は終わったため僕の要件…砂宝石のパーティーメンバー、アンズの場所を尋ねる


「アンズか?……あれか?鈴の魔道具の制作依頼の話か?」

「ん?知ってるのか?そう、それ」

「ほら、これだ、アンズにルカを探すなら渡しておけって言ってたんだ」


そろそろ頼んでいた魔道具の受け渡しの期限のため会いに行こうと思ってたのだがどうやらアンズはミリーをパシっていたらしい


ミリーからガラス玉程度の大きさの二つの鈴を手渡された、黒と白のデザインの鈴だ、

デザインもまかしていたのだが中々にオシャレな作りになっている


「それ、アンズも気になっていたがどう使うんだ?微弱の魔力を音と共に伝えるだけだろ?」

「僕の投げナイフあるだろ?あれって魔術が発動しないギリギリのラインまで魔力を込めて、指を鳴らして魔力を遠隔で込めて発動させてるんだ」


ミリーはルカの投げナイフを思い出す、初級土魔術の『金流』、金属を伸ばしたりして加工をする魔術なのだが精密な魔力操作を要求される魔術で極めればありとあらゆる金属を自由度の高いアクセサリーなどに加工ができる、しかし一方で少しでも操作を誤れば金属が破裂するように不規則に変形して大怪我をする可能性の高い魔術なのだ


それを施したナイフで刺してから魔術を発動、発動までしか考慮していないその魔術は狙い通り破裂するように不規則に変形、腕なら腕が切断され、首なら即死する、下手な攻撃魔術よりも殺意の高い魔術の使い方だ


「けどこうやって魔力を音と飛ばす魔道具のおかげで片手が戦闘中使えなくなることがなくなるんだ」

「ふ〜ん…」


耳につけていたピアスをとって鈴をつける、これで戦闘中に魔力を込めるだけで簡単に魔術を遠隔で発動することができるようになった


(アンズが魔眼持ちしかできないって言ってたやつか…)


理論上は魔術に魔力を込めきらずに保存しておくことは可能だ、しかし魔術で消費する魔力量なんて感覚でしかない測れない、それに魔力の伝達ロスも存在する、つまりこの芸当を可能にするのは魔力ロスが全く無く、その上魔力の消費量を一切のズレなく把握しておく必要がある、魔力視の魔眼持ちにしかできない芸当なのだ

正直ルカは剣士ではなく魔術師になっていたら化け物みたいに強くなっていただろうと思う


「もっと変な格好になった、…あ」


レオの声が聞こえた、振り向くと声に出てたのかみたいな顔をしているレオがいた


「誰の格好が変だって?」

「……」

「う〜ん?」

「……ぶふっ!」


僕の格好を見て笑ったのは少し癪だが少しでも気晴らしになったのなら許しておくことにする

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