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3p


 昼休み、またあいつに話しかけられた。


 私の雲を無遠慮に弾き飛ばす厄介な太陽だ。

 太陽なんて眩しくて、暑苦しくて、日焼けの元にもなるのに、何にもわかってない。


 本を読んでいると、その本を閉じてくるし、氷の壁を張ってもその持ち前の熱さで溶かしてくる。


 まるで魔法使いだ。


 だから言ってやった。


「私で嗤うのはやめて!」


 ただ、最悪な笑いのコンテンツとして消費されるのが、嫌だった。

 世にも珍しい『星1のレアキャラ』が話すその瞬間を、笹揺らすパンダとして見られるのは嫌だった。

 私は客寄せパンダなんかじゃない。あんな1日の半分以上寝てられるような怠け者の馬鹿と一緒にしないでほしい。


 ほら、慣れないことを書かせるから、2文に4匹の動物が紛れてしまった。


 でも、彼にとって、それは違ったみたいで。


「話したい人と話すってそんなにダメなことかな?」


 なんて、返されてしまった。


 彼の言葉は私の心に電源を入れる。


 この言葉だけで、体全体を汗まみれにするほどの熱を発するんだから、きっと持続可能エネルギーの誕生には、こっちのアプローチの方が良いと思う。


 そんな恋愛エネルギーの、貯蓄と放出と繰り返す。

 

 結局その時、私はたじたじで何も言い返すことができなかった。彼は石化の魔法も使えるらしい。


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