俺なんでこんな責められんの?
まだまだ続きます!
今回は人戦がおおいです!
それでは本編へどうぞ。
翌日の朝受付嬢に言われた通り噴水前に行ってみると、そこにはたくさんの人がいた。
「みんな武器持ってんなー」
見たところ試験は実技らしい。
俺武器持ってないんだが…ま、なんとかなるか。
周りを見渡してもごついやつばっかだなぁ。
逆に魔法使いは細いやつばっかだ、しかも杖なんて持ってるよ!
まあ最初だからそんなもんか。
そう思っているとこの周りにいるやつの比にならないくらいごついやつが大きな声で話し出した。
「えー、ここに集まってもらったのは冒険者になるための試験をするためだ!合格不合格を決める訳では無い、最初のランク分けをするためだ!いまからここにいる冒険者と戦ってもらう。そしてその強さに見あったランク分けをしていく!」
ある男が
「その冒険者を倒したらどうなんだ?」
と言う質問をした。
よしいいぞ、それ俺もしたかったんだ。
「大丈夫だ、万一でもこの冒険者は負けることはない!」
へー自信がすげーあんだな。
そんだけ強いってことか、ちょっとわくわく。
「じゃあ初めるぞ!まず最初は…」
そして試験が始まった、始まって暫く待っていたら、
「つぎ、トーヤ!」
と呼ばれたので「はい」と返事をし、前へでた。
「おい、お前武器は?」
これから闘うであろう剣を持った金髪の兄ちゃんに言われた。
「魔法使いなので武器なんてないですよ?」
「杖はどうした?」
「杖なしでも詠唱出来るでしょう?」
「ばかをいうな、そんな事がある訳が無い。武器を持ってこい」
「大丈夫です、このまま行けますよ」
「舐めんな、素人風情がっ!」
え、なんでキレてんの?この人。
「はじめ!!」
号令がかかり男が飛びかかってくる。
俺はそれを避けなかった。
「なっ!何故そこにいるんだ!いつのまに!」
俺は金髪兄ちゃんの後ろにいた。
俺の魔法、《狂魔》を使ったからだ。
ちなみに《狂魔》の能力は沢山ある、今回はそのひとつ、感覚を狂わせる魔法を使用した。
「ばかな!詠唱はしていなかったはずじゃ!」
「あーうんさっき詠唱とか言ったけど、あれは最高難易度魔法を使う時だけだから」
ちなみにいうと最高難易度魔法はいまだひとつしかない、まあ創ろうと思えば創れるんだが。
「なめ、るなぁぁぁぁあ」
「よっ」
「くっ」
男の剣が俺の横を通り抜けていく。
だんだんめんどくさくなってきた…
「《ウォーター》」
俺は傷つけないよう手加減をしながら最下級魔法を使用した。
「ぐぁぁぁぁ」
「へっ?」
え、こんなあっさり倒れちゃうの!?
すげー弱かったんだけどな。
俺が戸惑っていると試験終了の号令がかかった。
「し、終了!」
ふぅ、やっと終わったか。
そう思いふと周りを見てみると、視線が俺の方へ殺到していた。
なんだ?
「「「うおーーーーー!すげーー!」」」
「んなっ!?」
急に大きな声で叫ばれるとびびるからやめて欲しいんだが。
すると、号令をやっていた男が、
「お、お前なにもんだ?」
「俺はただの旅人だ」
俺が苦笑していると、あちらこちらから声が聞こえてきて俺の耳に入ってきた。
「あいつ、この街の騎士団員に勝っちまったよ。」
嘘だろ!?あれが騎士団員!?あんなんが騎士団員だったらドラゴン一体でこの街滅びるだろ!?
…ドラゴンいないのか?
だがこの世界でもドラゴンはいるらしい。
どうすんだろ?
まあいいや。
「で、俺のランクはどうなんだ?」
「す、すまないがこのランク分けは最高でもDランクまでしか上げられないんだ」
「そうか、ならDランクでいいぜ」
「わかった」
そう言って男はハンコを押した紙をわたしてきた。
「これをギルドに出せば冒険者カードが発行される。無くしたら再発行に銀貨5枚かかるからな」
「わかった」
そう言い残し俺はもう一度冒険者ギルドに向かった。
◆◆◆
冒険者ギルドに来た俺は受付へ向かった。
「よぉ」
見知った顔の受付嬢に声をかけると、
「あっ!トーヤさん!お疲れ様です!どうでしたか?」
「1番高いらしいぞ」
「えっ!じ、じゃあDランクですか!?」
「ああ、そうだ」
「す、すごいです!最初からDランクなんてそうそういませんよ!」
いや、あの程度だとDランクなんて余裕だと思うぞ?
この世界は全体的にレベルがひくいのか?
「では、こちらが冒険者カードです。無くさないでくださいね?」
「ああ、わかった」
その時、俺の肩を掴む者がいた。
「おい、兄ちゃん」
「あ?なんだ?」
「その嬢ちゃんと随分仲良さげじゃねーか、あぁん?」
「は?冒険者カードもらってただけだろ?なにをそんなに怒ってんだ?」
「うるせぇ!Dランクのくせに生意気なんだよ!死ねオラァ!」
咄嗟に俺は防御魔法を展開しながらそいつのパンチを避ける。
あっぶな、俺の防御魔法が無かったら今頃この床は砕けてたぜ?
「なっ!」
男は絶句していた。
「なんでDランクが俺のパンチを避けられんだよ!」
「え?うーんと、遅いから?」
「な、めんなぁぁぁぁぁ!」
いちいち叫ぶなようるさい。
俺はそいつの攻撃を避けていく。
あー、めんどくせー、さっさと倒すか。
「《ウィン―――》」
「待ちたまえ!」
俺が魔法で倒そうと思っていると、ギルドの奥の方から声がかかった。
誰だ?あの青髪男?
「なっ!あ、貴方様はっ!」
なんか男が怯えてる。
そんな凄いやつなのか?
「今すぐ去りなさい、さもないとあなたは冒険者ではなくなりますよ?」
「ひっ!ひぃぃぃぃぃ」
あ、なんか逃げてった。
まあ助かったからいいや。
「ありがとう、お前は誰だ?」
「あなた、言葉遣いには気おつけなさい!」
男の後ろから声が聞こえてきたと思ったら後ろに女性が2人いたらしい。
気づかなかったんだが?
1人は黒髪ロングの剣士っぽい人、もう1人は茶髪ショートの魔法使いっぽい人だ、
「わるいわるい、で、結局誰なんだ?」
「僕の名前はクルスだ勇者さ」
「勇者ぁ?」
「そう、そしてこっちの黒髪の子がマリ、こっちの茶髪の子がサナだ」
「へー勇者様が何故ここに?」
「まあちょっと依頼があってね」
「そうか、俺は興味無いけど頑張れよ」
「ふふっ、ありがとう、君の名前は?」
「俺は冬弥、しがない旅人さ」
「そうか、トーヤこれからよろしく!」
「そうだな」
そう言ってクルスは去っていった。
「あの!大丈夫ですか?」
さっきの受付嬢が声をかけてきてくれた。
「ああ、悪いな心配かけて」
「大丈夫です!仕事ですから!これから頑張ってください!」
そうして俺は冒険者ギルドを後にした。
次回もよろしくお願いします!




