ティルテットという人物
今回は早めに出せたと思い込んでる、五月雨です。
投稿不定期と言うのを理由にして遅くするつもりはありませんが、なかなか難しい,,
なるべく失踪しないであげるとおもうので、よろしくお願いします。
では本編です。
俺はいつも通り学園に通う。
なんかざわざわ鬱陶しいが気にする事はない。
…寧ろ気にしたくない。
……俺の隣にティルがいることを…。
「…なぜ隣にいる?ティルテットさんや」
「ほんとにトーヤは意地悪ね。私の事はティルって呼んでって言ったじゃない♪」
周りの目がまた一段と鋭くなる。
えぇー、これどうしたらいいんだよ。
俺に味方いないの?
…ここで友達というのを作らなかったツケがまわってきたか?
女子からヒソヒソ話、男子からは鋭い殺気を当てられ悩んでいる。
「なぁ」
話しかけてきた男子に目を向ける。
「お前はティルテット様とどんな関係なんだ?」
様?
確かに実力はこの学園のトップらしいが、様と呼ばれるほどか?
「なあ、その前に聞きたいんだが、そのティルテット様と言うのは何者なんだ?」
「それは───」
「私が説明するわ♪」
ティルはアンタは黙っててと言わんばかりにその男子に目を向ける。
「それはね、私が第2王女だからよ。詳しく言うとこの国の2番目の地位を持つ公王のね」
へー、そーだったのか。
俺は男に向きながら、そうなのか?
と言う目を向ける。
男はこくこくと頭を上下に振る。
俺は横からジト目を向けてくる王女様を無視して、次の授業の準備を始める。
「ねぇ」
「なんだ?授業の準備をしているんだ、邪魔しないでくれないか?」
「なにが、邪魔しないでくれないか?よ!あなた、私が王女だってわかっても態度を変えないの?」
「ん?なんだ?変えて欲しいのか?王女様」
王女様はふっと頬を緩めながら、
「いーえ、そのままがいいわ」
そうなら言う必要ないだろうに、訳の分からんやつだな。
そして俺は、次の授業を受けるのだった。
◆◆◆
いつも私は特別扱いされていた。
何をしても、王女だからなんでも許された。
いつもいつも誰も何も言わない。
王女だから、それが理由だった。
でも、それでも怒ってくれる人がいた。
唯一の姉のファリン・シルエースだった。
姉様は私よりも地位が高いから、怒れるのは当たり前だった。
でも、それは王女としての立場の命令や躾ではなく、姉妹間の妹を叱る姉としての立場だった。
それがとっても嬉しかった。
でも、姉様は突然違う国に行ってしまった。
私に何も言わずに。
私は1人になってしまったのだ。
それが寂しかった。
だからこのぽっかり空いた穴を埋めようとして。
トーヤに近づいた。
あいつをボコボコにすれば、あいつをよく思ってない奴らから、今までよりもっともっとしたわれると思った。
でもあいつは強かった。
助けてくれた。
特別扱いしてくれなかった。
それがどうしても嬉しかった。
この気持ちはなんだろう?
止まらない。
あいつのこと…トーヤの事を考えると…止まらなくなってしまう。
だから、私は…私は…私は…
◆◆◆
…えーっと、まず今の状況を話そう。
俺の隣にティルがいて、俺の家が目の前にあって、玄関の扉が開いている、玄関で腕を組み仁王立ちしている人が3人、目が笑ってないって言うか死んでる。
まあつまり言いたいのは…ドウシテコウナッタ?
◆◆◆
「まあだいたい分かりました」
リリが溜息をつきながら言う。
「後、貴方とは話したいことがあります」
そう言ってティルを指差す。
「…え、私?」
「そうです。これは女の子だけで話したいので、トーヤさんは部屋から出て貰ってもいいですか?」
まあ、親睦を深めるのだろう。
それを邪魔しては悪いからな。
俺は頷き、部屋から退出する。
自分の部屋に行き、ベッドに横になる。
んー、気持ちいいなやっぱり…。
……ん?
なんで、ティルと一緒にいたんだっけ?
そういや、着いてきてたから振り切ろうとしたら家知られてて、待ち伏せされてたんだっけな。
まあ、どーにでもなるだろ。
俺はそのまま、気絶するかのように眠るのだった。
◆◆◆
「さて、トーヤさんはいなくなりました。ティルテットさん話し合いをしましょうか」
「話し合いって何を話すのよ」
「トーヤさんのことです。」
「トーヤのこと?」
「その前に聞いておきます。ティルテットさん、あなたトーヤさんのこと好きですよね?」
「っな!そ、そそそ、そんなことないし!べ、べべ別にトーヤのことなんてなにもっ」
「トーヤさんのこと嫌いなんですか?」
「いや、それはまあ、あのー嫌いではな、い」
「まあ、そういうことにしておきます」
「それで?本題は?」
「本題はですね、学園でトーヤさんのサポートをして欲しいんです」
「トーヤの?」
「はい。私達がサポートしたいのは山々なんですが、如何せん学園に入れないとなると、ちょっと」
「そういう事ね、任しといて!」
「ありがとうございます!で、なんでアルカさんはずっと跪いているんです?」
「…リリ知らないのか?この方は第2王女様だぞ?」
「…そ、そうだったんですか!?そ、そうとは知らずに失礼なことをっ!」
「いや、いいのよ。私も普通に接して欲しいの。もう、特別扱いは嫌なのよ」
「そう、ですか」
「うん!リリって呼んでいいかしら?私もティルって呼んでちょうだい」
「わかりましたティルさん。これからもよろしくお願いします!」
「こちらこそ、貴方たちの名前は?まだ聞いていなかったわね」
「私はアルカだ」
「私は魔王だ」
「魔王ですって!なぜ魔王がこんな所にっ!」
「まあ落ち着け、トーヤに引き取ってもらったのだ」
「まあトーヤならやりそうね、わかったわ」
「まあ私にも名前がある。シスリゼ、気軽にリゼとでもよんでくれ」
「わかりました。リゼ」
「うむ」
こうして4人の女の子達は仲良くなっていくのであった。
次回もよろしくお願いします。
ではまた会いましょう。




