冬弥の非日常
また遅れてしまいました。
見てくれている人は、すごく待ったと思います。
待っていないかもしれませんが、本当に申し訳ないです。
いつもいつも謝ってばかりですいません。
それでは本編です。
とりあいず、この前の少年はどうしよう。
こういう経験がないので、どうやって対処すればいいか分からない…。
弟子かー、でもなぁ、あの様子だとアルカ怒ってたしな。
弟子をとるにしてもアルカに承諾を得ないといけないな。
リリのこともあるし…。
俺は家のソファで寝転びながら考えていた。
「トーヤ」
いきなり声がした。
「アルカか。どうした?」
「別に弟子をとってはダメと言っている訳では無い。私たちとパーティを組んでいるのに、他のやつと組むのが許せないのだ」
なるほどな。
そりゃあそうだ、最初に組んだのに後から来た訳のわからないやつとパーティを組むというのは良くないと俺も思っている。
「ありがとう、アルカ。わかったよ」
そう言うとアルカは部屋に去っていった。
◆◆◆
俺はとりあいず冒険者ギルドに来た。
例の少年を探す。
だが、少年はいなかった。
受付嬢に聞いてみる。
「ああ、昨日弟子にしてくれーって言っていた少年ですか?」
なんで知ってるんだ…。
「まあ、そうだ」
「ドラゴンの依頼クエストを受けに行きましたよ」
まさか、
「そいつは何も言わず行ったのか?」
「いえ、師匠に頑張りますって言っておいてと」
やっぱりか!
あいつは俺に実力を認めてもらいたくて行ったのかもしれない。
それなら俺も悪い。
なら俺が助けに行くしかないな。
「ちょっと行ってくるわ」
「え!?あの!トーヤさん!?」
俺はギルドから飛び出し、気配の強い方へと急ぐ。
◆◆◆
俺は師匠に実力を認めてもらいたかった。
なので、ちょうどやっていたドラゴン退治をした。
だが、やっぱり現実とは上手くいかないものであって…。
1時間前
俺も師匠のようにドラゴン退治をするんだ!
そして師匠に認めてもらえるように頑張るんだ!
そう意気込み、俺はドラゴン退治の依頼を受けた。
受付嬢に苦い顔をされたが、俺はそんなに弱くはない。
なので受付嬢に、
「師匠に頑張ります、と一言言っておいてください」
と言った。
受付嬢は最初師匠がわからなかったのか、悩んだ顔をしたが、なにかを思い出したように、わかりました、と一言言ってくれた。
そして俺はドラゴンを探しながら森へと歩を進める。
途中魔物がたくさん出てきたが、こんなのは俺の敵ではない。
バッサバッサなぎ倒していく。
これならドラゴンにも勝てるんじゃないか?
という思いが強くなってきた。
そして本命のドラゴンが、広い平原にいた。
俺は大きく息を吸うと、足に力を込め、地面を蹴りドラゴンへと近づく。
俺の剣がドラゴンの足に傷をつける。
よしっ!
そのまま後ろへ下がり、ドラゴンの尻尾を避ける。
さらに、ドラゴンの尻尾に剣を刺し、横に払う。
ドラゴンは尻尾が取れて鳴いていた……はずだった。
ドラゴンはそのまま殴りかかってきた。
俺はそれを剣で受けた…が、剣を弾かれた。
まずいっ!
と思った瞬間、復活していたドラゴンの尻尾が飛んできた。
俺は弾かれ、木にぶつけられた。
口から何かが出た。
口を拭う。
血だ。
頭が真っ白になる。
「あは、あははははは!ははははははっ!」
俺は笑っていた。
なぜ?
なぜこの状況で笑えるのか。
俺にはわからなかった。
だが、俺の笑いは止まらなかった。
これが、死ぬ恐怖と言うやつなのか。
ドラゴンの手が伸びてくる。
ここで終わり、
「し、ししょう」
俺が声を発したし瞬間ドラゴンが弾かれていた。
ああ、師匠、あなたは、あなたには、やはりかなわないんですね。
俺はそこで意識を失った。
◆◆◆
「あれ?ここは?」
俺は知らない天井を見ながら起きる。
辺りを見回すやはり見たことの無い部屋だ。
「ここは、天国か」
俺にはここが天国としか思えなかった。
「なーにが天国ですか」
ガチャリという音と同時に部屋に入って来たのは女の子だった。
「君は?」
「私の名前はリリです。ちなみにここはトーヤさんの家です」
師匠の?
そうか、俺は師匠に助けられて、ここに連れてきてもらったんだな。
体を起こす。
「痛っ!」
「ああ、まだ体を動かしちゃだめですよ。傷は完全に治っていても、丸3日寝てたんですから」
3日?
「俺は3日も寝ていたのか」
「そうですよ、看病が大変だったんですから」
「君が看病してくれたのか?」
「そうですよ」
「…ありがとう」
「どういたしまして」
どうしてだろう。
胸のドキドキが止まらない。
と、その時ガチャリという音がして、リリさんの後ろから師匠が現れた。
「調子はどうだ?」
「だいぶいいです。ありがとうございます。」
「ならいいけどな」
師匠は何も言わずにドアを出ようとする。
「待ってください!」
咄嗟に声が出てしまう。
「どうした」
「あ、いや……なんでもないです」
「ならいい」
師匠はドアを出る。
俺は何も言えずにただぼーっとすることしか出来なかった。
◆◆◆
やりすぎたか?
俺は今は何も言わないでおこう、言わせないでおこうと思ったが、冷たくしすぎたか。
あとからリリにも、冷たくしすぎですって言われたからな。
かなり冷たかったのだろう。
まあ、あとで謝ろう。
とりあいずは無事でよかった。
さて、話をしようか。
部屋にみんなを呼ぶ。
もちろんあの少年もだ。
みんなが椅子に座ったところで、ふぅ、とため息をつく。
「さて、今回集まってもらったが、大体はわかるだろう」
少年を見る。
少年は頷く。
「この少年、アーチェをどうするかだ」
少年が目を見開く。
そりゃそうだ、今まで名前を言わなかったのに相手が知っていたら驚くに決まっている。
ちなみに、名前は受付嬢から聞いた。
アーチェを助けに行ったあと、俺はもう一度ギルドへ行き、少年の名前を聞いた。
それを説明すると、アーチェは涙ながらに、
「あり…がとう……ござ…います」
俺は1つ咳払いをして、
「とりあいず、まずはアーチェをどうするかだ。実際、俺の中ではもう決まっているし、あとはアルカとリリの意見を聞きたい」
2人は顔を見合わせて、
「私はトーヤさんと同じでいいですよ」
「そうだな、私もだ」
「なら決まりだな」
俺はアーチェに向き合って、
「パーティにはなれない、もう3人いるからな。だが、弟子にしてやれることはできる。俺から教えられることがあるかは知らんが、俺が教えることはできる」
その言葉を聞き、アーチェは泣きながら、ありがとうございます、と言葉をこぼすのだった。
主人公は弟子をとったということなのですが、正直だんだん弟子からパーティの一員になると思います。(ネタバレ?)
パーティは3人とかいいながらもっと増えると思います。(主に女の子が)
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では、また。




