たくさん食べよう！
さて、私はまたまた困っている。
あのクラゲの毒と麻痺で気絶して目が覚めたら……。
「グガガガ」
「グギギギ」
コブリンに囲まれていたんだから。
コブリンの数は五匹。
それぞれ違う武器を持っている。
一匹はボロボロで安そうな剣。
一匹は矢と弓。
一匹は棍棒。
一匹は槍。
そして、最後のゴブリンは無手だったが、他のゴブリンよりも一回り大きい。
名前：無し
種族：ハイゴブリン
ランク：3
レベル：7
魔法適性：無し
二つ名：無し
～スキル～
第一位階魔法
・威圧:Lv5
・下位種呼び出し:Lv2
・統率:Lv8
第二位階魔法
・スイング:Lv10
・咆哮:Lv10
第四位階魔法
・フルスイグ:Lv7
・ハイパーボイス:Lv2
いろんなスキルがあるねぇ。
たぶん、ゴブリンの上位種でいいと思う。
気になるスキルがいくつかある。
「ハイパーボイス」ってなんだ？
《【ハイパーボイス】咆哮の二段上位のスキル。途轍もない音波を起こし、周りを吹き飛ばす。》
わぁ。またこの声ですか。
答えてくれるのは嬉しいですけど、せめて一言いってから来てくれると心構えもできて嬉しいかな～って………。
はい。何でもないです。
そういえば、「下位種呼び出し」ってのもなんだ？
《【下位種呼び出し】自分と同じ種類で下位のものが近くにいた場合、声で呼ぶことができる。》
ふーん。つまりは、召集するっことね。了解しました。
さてと、敵さんも動き始めそうだし、やりますか！
えっと、まずは触手をにゅるっと出して、『身体一部毒付与』。
もう一本には、『身体一部麻痺付与』。
そして、近づいてきた二匹のゴブリンに叩きつける。
グシャ
ベチャ
？
あれー？おかしーなー。
触手を叩きつけただけでゴブリンさんがぺちゃんこに…。
《ゴブリンを倒しました。経験値を獲得しました。》
《ゴブリンを倒しました。経験値を獲得しました。よって、レベルが8にあがりました。》
って、他の奴がみた感じ怒ってるんですけども。
また、武器を持った二匹がきた。
もう一回触手を…。
グシャ
ベチャ
《ゴブリンを倒しました。経験値を獲得しました。》
《ゴブリンを倒しました。経験値を獲得しました。》
はい。やっぱりですか。
この触手強すぎませんか？
いや、別に強いのが悪いんじゃありませんよ。
でもねでもね。
さっきまで食べることしか出来なかった私が、モンスターを一匹食べただけでこれはヤバいでしょ。
って、そんな事思ってる場合では無さそうだ。
ハイゴブリンさんがこっちに向かってくる。
触手アタック！
おっ！今回は耐えましたか……。
ん？耐えたってことは……。
ブゥンーン
バシッ！
痛い。ゴブリンさんのスイングをくらって吹き飛ばされた私。
そりゃあそうだ、
攻撃を耐えたならこっちが攻撃をくらうのも当たり前か……。
よし、やってやるぞ！
《ハイゴブリンを倒しました。経験値を獲得しました。よって、レベルが9にあがりました。》
あれ？
なぜ？
なぜか急にハイテゴブリンが倒れた。
んー。
よく見ると、苦しそうな顔して……。
あっ！
触手に付与してた毒と麻痺か。
それにしても呆気なかったなぁ。
やっぱり、この触手のおかげだよねー。
よし！「補食吸収」ってスキルも調べておこう。
《【補食吸収】補食した獲物の一部や、スキルを吸収する。また、生物だけではなく、無機物でも可能。生物の場合、死んでいても発動するが、しっかり発動するかは腐敗度で決まる。》
へー。やっぱりすごいスキルだったみたいだ。
せっかくだし、このゴブリン達を「補食吸収」しておきますか。
《スキル、「剣術」、「狙撃」、「棍棒術」、「槍術」、「威圧」、「統率」、「咆哮」、「フルスイグ」を獲得しました。》
ふふん。たくさんスキルをいただいた。
このままいろんなモンスターを「補食吸収」していけば、もしかして私、最強のモンスターになれるんじゃ………。
なんで私は最強のモンスターになりたいなんて思ってるのかな？
うーん。
どうやら、少しずつだけど、心もモンスターかしてるっぽいね。
そのうち、人間を襲うようになったり……。
まぁ、とりあえず生きるために、たくさん食べよう！
他の人のなろう作品を読んでいたら、書きたくなって書いた趣味の、作品です。誤字脱字とか気になる事があったら、コメントしてください。あと、あらすじに書いちゃったけど、設定も募集しています。気にいったらどんどん採用します。初心者の作品ですが、これからよろしくお願いします。
