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影の使い手  作者: 葬儀屋
王城編
2/205

プロローグ

 どこかの世界、場所は王国。


 王城の前の広場に群衆ができていた。

 彼らの注目する先にいるのは二人の男子生徒。


 片や金色の装備に身にまとい、その装備に劣らない豪華な剣を下げていた。


 片や全身真っ黒のフードを被り、特に珍しくない双剣を持っていた。


 まるで正義と悪を体現させたかのような二人は群衆からそれぞれ視線を浴びている。

 期待と羨望、憎悪と軽蔑。

 どちらがどちらか、言うまでもない。

 特に黒フードに対してひと際軽蔑の念を向けているのは、金装備の男子の後ろにいるこれまた清楚を体現したかのような黒髪の女性。

 彼女の腕の中には一人の少女が抱えられていた。

 思わず守りたくなってしまいそうなほどにか弱く震えており、黒フードの男子に対して恐怖の感情を抱いていた。


 金装備の男が話し出す。

「最後に聞いておく、ティファを解放する気はあるか?」


 黒フードの男が答える。

「ないね、もうさんざん言っただろう?」

 心なしかその声は震えていた。


「そうか…」

 金装備の男がうつむき、


「ならば断罪する」

 黒フードの男に向かって駆け出した。


「そうかい」

 黒フードの男もまた、双剣を構え受けて立つ。


 彼らはほんのひと月前まで、違う世界のとあるクラスで同じ時間を過ごしていた。

 しかし今はどうだろう、

 双方もう後には引けない。

 この戦いが終わるとき、どちらかが地に伏しているのは明白だった。


 金装備の男が叫んだ






























「行くぞ! 影山!」




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