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逆襲
シャノの守るべき者が消えた。シャノはとてつもない怒りと悲しみを感じていた。
「別れの挨拶は済んだか。」
盗賊の大将はシャノを見下しながら言った。シャノは無言でタケルから貰ったガスマスクを付けた。シャノは本当のチカラを発揮するつもりだ。シャノは残った盗賊に言った。
「てめぇらまとめて消し去ってくれる。」
「はっ、抜かせ。植物操れるだけのヤツが何を言う。」
大将は完全になめていた。シャノは奥の手を発動した。シャノの背後に何かができていく。それはまるで山のようだった。盗賊は驚きのあまり言葉を失った。山のようなものは少しづつできあがっていく。それはゴーレムだった。富士山より大きいゴーレムである。
「あ、有り得ねぇ。そんなことがあるわけない。」
と、ここで大将はなにかに気づいた。仲間が倒れている。何もされていないのに。
「やっと気づいたか。これが俺の奥の手、新生物創造。この技の弱点は創る生物の強さによって変わるが毒が発生する。このゴーレムだと体が動かなくなる程度だが、十分だ。」
ここで大将は死を受け入れた。
─────続く─────
そろそろ終わります。