第三十三章 仮死状態に
トゥイッチの森に帰り着くまでの旅路の間に考察を進めていたビブは、幹の家に入り込むなりトウイッチの蔵書をひっくり返し始めた。
「どうしたんだよ、ビブ?」
「前にね、トウィッチの本の中に、仮死状態になれるの薬があったのを思い出したんだ。その時は使い道が分からなくて気にしなかったんだけど、今なら違うでしょ、ザギ?」
「だな。でもそれ、調合具合とか間違えると死ぬんじゃねぇのか?」
「かもね。でも、死にかけてもヒールかければ生き返れるんじゃないかな」
「そんな便利に行き来出来るもんなのか?」
「さあ。やってみなくちゃ分からないよ。とにかく僕たちにはもう時間が無いんだし」
ミミシュの髪を渡された時にグリラから与えられた一ヶ月の猶予は、ノーム達を解放し帰り着くまでの間に半分近くにまで減っていた。
「魂てか存在の関知も、だんだん出来るようにはなってると思うんだけどな~。それでゲベルには勝てたんだし」
「<親指潰し>はずっと使い続けてる武器でもあるしね。それに比べてミミシュさんとのつながりは薄いから」
「そっちはまだ何とかなるかも知れないけどよ、蓋開くのとか、サラの姿見れたり触れたり出来るようになるのは」
「それこそ、仮死状態になれればあっさり出来るかもね」
「どうしてだ?」
「だって、生き物は死んだら魂が肉体から離れるんでしょ?だったら、そんな存在になれればサラとほぼ同じ状態になれる筈だし」
「そううまく行けばな」
「あった、これだ」
そう広くもない幹の床に、幹の内周に何十段も巡らされた棚から落とされた蔵書がうずたかく積み上げられた頃、ビブはようやく目的の一冊を探り当てた。
「これ、元に戻しとかないとトウィッチに怒られるんじゃねぇの?」
「生き残れた方がぼく達にもトウイッチにとってもうれしい筈だよ。という訳でぼくは早速調合にとりかかるから、ザギ片づけといて」
「おいおい」
「きっと、期待は裏切らないからさ」
ザギは本に夢中になってしまったビブに何を言うのもあきらめ、地下スペースに降りる蓋を開けられるようにしてやると、ビブは本を開いて読みながら縄梯子を降りていった。
「これ、何なのいったい?」
遅れて入ってきたエミリーは床の惨状を見て呆れた。
「ビブが仮死状態になれる薬をトウイッチの本の中で見かけたって言って、片づけは俺に押しつけやがった」
「ふうん。でも、手でやらなくてもいいんでしょ?元あった場所に戻さなきゃいけないっていうんじゃなければ」
エミリーは言うが早いか、数冊の本を浮かべて器用に棚に納めてみせた。
「ビブ君が調べ物に没頭しちゃったのなら、私がみんなの食事作らないとか。後は任せたわよ、ぱしり一号」
「それいつまで続くんだっけ?」
「グリラを倒せたら、ぱしりから解放してあげるわ」
「その先のことはそこまでたどり着けたらってか」
「そういうこと」
エミリーも地下に降りていってから、ザギは重力操作の練習も兼ねて、なるべく大きさや厚みを揃えてばらばらの位置から目的の本を抜き出して棚に戻すという作業にのめり込み、片づけ終えた頃にはちょうど床下のエミリーから料理を外に運び出すように声がかかった。
ビブは夕食の団らんには加わらず、それどころか夜も寝ずに薬品の調合を続け、翌朝ザギが目を覚ました時には、一粒の試作品を完成させていた。
「ザギ、これ、飲む」
寝不足の血走った目でビブが薬を無理矢理飲み込ませようとしてくれば、いかなザギでも素直には従えなかった。
「俺が本当に死にかけたらお前がヒールしてくれるんじゃなかったっけ?そんな状態でまともに魔法使えるとも思えないぞ。しっかり寝て起きてからにしろ」
「でも、時間無い。今結果見れたら寝る。そしたら寝てる間も考えられる」
「んな訳無ぇーだろ!」
ザギとビブが押し問答をしてる横から、エミリーがビブに尋ねた。
「ね、ビブ君。腰に下げてる袋の、どれが眠り薬だっけ?」
「そんなの、これだよ」
ビブが無意識に開いた袋の口から一条の粉末が舞い上がって、ビブの鼻孔から吸い込まれるまで、瞬きするほどの合間しか無く、ビブはしまったという顔をしたものの、そのまま床に倒れ込んで寝息を立て始めた。
「後で謝らないとだね」
「いいや、ありがとな、リー。こっちも命かかってるし」
「ヒールとかはアビエトさんに付き添っててもらえば大丈夫だろうけど」
「薬の調合がうまくいってなかったとしたら、ビブにはきっちり突き詰めてもらわないといけねーしな」
徹夜したビブが目を覚ましたのは昼過ぎで、まずはちゃんと食えとザギその他に諭され、しぶしぶとだが従い、食後のお茶を飲んで落ち着いてから改めて薬を検分し、
「たぶん、いけると思う」
とザギに手渡した。
「おう。信用してるからな、相棒」
「一回目から完全にうまくいくかどうか、分からないんだけどね。アビエトさんもいるし、間違いがあっても何とかなるとは、思う」
「即死とかでなければ、ですけどね」
苦笑しながらアビエトは言い添えた。
それは緑色と茶色がまだらに入り交じり、あえて言うなら虫と獣の糞を混ぜこねた物にしか見えなかった。
「甘いのとか旨いのとかにしろなんて言わないけどよ、もうちょっと・・」
「確かに、ぼくだって自分で飲むのはためらうかもね」
「ためらうのかよ!?」
「でもまぁほら、自分で飲んで死んじゃったら、もうその薬他の誰も作れないし」
「トウイッチ自身は手が出せないっていうならそうなるよな」
臭いもまた鼻を近づけたくなるような物ではないその物体に、ザギは目を閉じ鼻をつまみ、
「んじゃ、いくぞ」
「きっちり仮死状態になってね!」
「死なないでね、ザギ」
ザギは小さくうなずいてから大きく口を開け、口内に放り込んだ薬を舌で味わわないように一気に飲み込んだ。
ごっくん、という音がザギの体内で鳴り響き、おそるおそる目を開いてみると、薬を飲み込む前と同じ光景が広がっていた。
「なんだ、何も・・・ぐっ、う!?」
いきなり胸の鼓動が停止。ザギは地面に倒れ込んだ。ビブとアビエトが寄り添い、他の仲間達もまたザギを取り囲んで言葉を交わした。
「ビブ君。ちなみに仮死状態にするってどうやって?」
「一番単純な、心臓の動きを止めることで」
「それ、猛毒じゃないの?」
「毒じゃないよ。体内の元素の流れを抑制して、心臓の動きだけを強制的に止めてる」
「・・・仮死状態を終えるのは?」
「ぼくもアビエトさんもいるからヒールで。本当の完成品は、仮死状態にする作用と、遅れて回復させる効果の両方を持たせるんだけどね。そこまでやろうとすると数日程度の時間じゃ足らないかも知れないから省いた」
「で、これ、ザギ君、死んでるの?」
顔色が土気色から真っ白くなっていくザギの姿に、不安になってきていたのは一人では無かった。
「うまくいってればね。サラさんと同じ様な状態になってる筈。ぼく達と意志疎通は出来ないかもだけど、その代わりに・・・」
ビブは倒れ込んでいるザギの体を揺らしてみたが当然反応は無く、揺らされた方のザギは、確かに、生きてるのか死んでいるのか自分でも分からない状態になっていた。
「これ、どうなってるんだ?」
見えているのは、倒れ込むまでとほとんど変わらない光景。ただし、自分が自分を見下ろしている構図は予想していなかった。
「死ぬって、こういうことか?」
自分の傍らにひざまずいて見守っているビブに話しかけても反応は無く、聞こえている様子は無かった。
ザギを取り囲んでいる面々の会話は聞こえてきたが、さりとて彼らとの会話に加われそうにはなく、さてどうしたものかと周囲を見回すと、エミリーの姿に違和感を覚えた。
他の皆は体がだぶって見えたりはしなかったが、エミリーだけ、その背後にもう一人の半透明な姿が重なっていた。
「もしかして、サラ、か?」
問いかけられた姿は瞳を閉じていたが、やがてはっきりとエミリーの背から上半身を引き離すと、ザギに向き直り瞳を開いた。面影の造形はエミリーとそっくりだが、表情にはエミリーには無い知性の凄みをザギは感じた。
「お久しぶり、という程では無いけれど、どうにかこの段階までは進めたようね」
「お陰さんでな。ていうか、蓋を開くとか、まだどうやってとか分からない事だらけだけど」
「ビブの薬もまだ不完全で、あまり長話してるとあなたは本当に死んでしまうから、かいつまんで話すわ」
「サラ、お前、死んでるのかよ?生きてるのとも違うぽいけど」
「あなた自身の姿を見てごらんなさい。何か気付かない?」
ザギは改めて自分の姿を見てみて、地面に倒れている自分の体から浮き上がって離れ、サラと同じように透き通っている事に気がついた。
「これが、死ぬって事か?」
「いいえ、死んだらもうここには留まれていない。他には何か気付かない?」
「そうだな・・・。俺は体から離れてるのに、お前はエミリーの体にくっついてるのってどうしてだ?」
「この世界に留まる為の何かをエミリーから分けてもらってる感じ。他には無い?」
「ん~。これ魂ってのか?魂同士なら」
ザギはサラの腕に向けて手を伸ばして、触れようとしてみた。お互いに透き通っているから、突き抜けて触れられないか、何となく柔らかく弾かれるか、どちらかを想像していたのだが、指先はサラの腕の中に埋まり、指先で水面をかき混ぜるような感触があった。
サラは、ザギに触れさせてみてから腕を引き離したが、エミリーは不意に腕の内側に違和感を感じたのか驚いた表情をしていた。
「魂で感じた事は、身体の方にも伝わるのか?」
「理屈で言えばね。さあ、もうあまり時間が残ってないわ。他には?」
「・・・お前は、ずっと半透明なままだけど、何か、俺は、薄くなっていってないか?」
「それが、この世界から離れかけている、死にかけているという事。他には?」
サラのうながすような視線を受けて、ザギは自分の頭上を見上げてみて、それに気がついた。
「何だ、これ?」
「それが、魂の緒。魂が来た所と魂とをつないでいる何か。生きて身体と重なっている時はほとんど見えないのだけれどね」
ザギの容態を観察していたビブもアビエトもヒールをザギに重ね掛けし始め、ザギは自分の姿が透明度を落としながら、急速に身体の内側に引き戻されようとしているのを感じた。
「ちょ、お、待てよ、ビブ!まだ終わって」
「一度にすべてを見聞きするなんて無理よ、ザギ君。あの薬を使うのも一日に一度までにしておきなさい」
「ビブに伝えておくよ」
ザギは下半身がもう身体に吸い込まれるように重なり、上半身も続こうとしていたが、
「ここまで来たあなたに一つご褒美。あなたに既に開いている蓋も、傷口もあるわ。それを辿りなさい」
「どーいう意味だそれ?」
サラは言葉で答えず、右手の親指を左手の人差し指でなぞってみせた。
ザギが気がつくと、地面に仰向けにされてビブ達にのぞき込まれていた。
「ザギ、生きてる?」
「ああ。俺の声も聞こえてるなら、たぶんそうだろ」
「それで、ちゃんと、半分死ねた?」
「半分ていうか、あのままだったらそのまま死んでたぞ」
「急いで作った薬だからね。それで、サラには会えた?」
「ああ。リーにほとんど重なってた」
「やっぱり、そうなんだ」
エミリーの複雑そうな表情を見ながら、ザギは仮死状態でサラと交わした言葉や得た情報をビブ達に伝えた。
「私もその薬を飲めば・・・」
「止めといた方がいい。サラもたぶん死んじまうからな」
「どうして?」
「生きてるリーから、何かを分けてもらってこの世界に留まれてるとかサラは言ってた。リーが死にかけたらたぶん、共倒れになるんじゃないのか?」
「だろうね。何らかの術式とか使って自分本来の身体も保存してるかも知れないけど、ずっと寝てるだけならともかく、エミリーを見守ってるなら、ずっと起きてないといけないわけだし」
「死んでまで起きてるとか寝てるとかも良く分からないけどな。んな事より・・・」
ザギは、サラが別れ際に指し示した右手の親指の腹の部分をさすってみた。表面的にはもちろん傷はついていなかったが、右利きのザギがハンマーを振るうのに、一番力を込めてハンマーの柄を握りしめている場所でもある。
「既に開いている蓋も、傷もあるってサラは言ってた。ロザル、何か分かるか?」
「お前の武器、手に握って使う。だから傷も手のどこかについてる筈」
ロザルはザギの右手を手に取り、入念に検分してから、ちょうどサラが指し示したのと同じ辺りを示して言った。
「ここに、何度も切り口が開かれて閉じられた痕跡感じる」
「やっぱそうなのか」
「そこから魔力を流し込んで、閉じている蓋、開けさせる事、可能かも知れない」
「でもよ、それだとどの蓋が開くかは分からないんだろ?」
「ある程度限定は出来るが、厳密に指定して開くのは無理」
「仮死状態だと、いくら魂とかが見えて触れられても戦えない。生きてる状態でもそれが出来るようにならないとだから・・」
「ザギ、こないだ話した事忘れてる。相手が魂持ってなかったら、そんな蓋があって開けたとしても」
「だったな。くっそー。ならどうしたら・・・」
「でもさ、魂持って無かったとしても、この世界に影響及ぼすには、何かの依り代とかが必要なんじゃなかった?」
「もしもそれを壊せたとしても、また作られたら元通りにされちゃうから、だから毒っていうか呪いを流し込もうって話じゃなかったっけ?」
「じゃあ呪術の蓋を開ければいいのか?それも何か違う気がするけどな~」
ケンケンがくがくと議論してはみたが、結論は出なかった。
「ザギ、どうする?今日の鍛錬は止めておくか?」
テューイから問いかけられて、ザギは地面から立ち上がり、腕を振り回したり屈伸したり飛び跳ねてみて、
「体の調子に問題は無いみてーだし、一日でも怠けるとペース崩れちまうかもだしな。やるよ」
「目と耳を塞いで?」
「もちろん。でも、それだけじゃなくて、ビブ、じゃなくてアビエトさんのがいいか。生命力吸収かけてもらいながらに」
「一度に欲張ってもあまり良い事は無いぞ」
「・・・ていうかよ、テューイのおっさんてどうやってドレイン防いでたんだ?」
「あれも無制限に効果を及ぼせる訳じゃない。物理的な距離の制限もあるし、狙った対象と自分との間に強制的に管を通して吸い上げるような物だと聞いた」
「その管っての?かわせるのか?」
「武器で打ち払ってとかは無理だな。要領としては投げつけられた見えない短剣をかわすような感じか」
「あまり役に立たない助言だな」
「悪かったな」
「ビブやアビエトさんはどうやって?」
「ぼくは、差し込まれた管から生命力を吸い上げられないように自分の生命力を自分の中に留めようと抵抗してる感じかな」
「綱引きみたいな感じか」
「かもね、でも元素の扱いに慣れてないと無理かも」
「む~、生命力の元素を扱う蓋の開け閉め出来るようになれば行けるのか?」
「かも知れませんが、相手の蓋を強制的に閉じてしまえれば、一番効率的でしょうね」
「出来るのか、そんな事?」
「ザギさん、生命力はどこから来ると思いますか?」
「元素があるって事は、他のと同じくそこら中に」
「あなたも、魂の緒を見たのでは?」
「も、って・・・」
「生命力を含む全ての元素も、魂も、存在も、元はあちらから来ている何かです。我々は創造主への探求を続けている身ですから」
「だったな。でもよ、肉体が死ねば、魂はこの世界に留まれないんだろ?」
「通常は、そうですね」
「みんな、魂の緒が、この世界じゃない、魂が元々来た所につながってるのなら・・・・・・。そっか、一つ、閃いたぞ、ビブ」
「何を?」
「俺が開かなきゃいけない蓋は、たぶん、相手の魂の、その先を突き止める蓋だ。そうすればたぶん生きたままでも、相手が肉体持ってても持ってなくても生きてても生きてなくても、存在しているなら影響を及ぼせる、筈だ」
「どうやって?」
「決まってる。自分の魂とその緒を通じて、あちら側から相手の存在に毒ってか呪いを流し込むんだよ。んでその相手が必要としてる蓋を閉じるなり生命力の供給なりを絶てば、勝てるんじゃねぇのか?」
「なるほど・・・」
「武器や魔法は効かないっていうから、接触した時に直接ってのは難しいだろうけど」
「それでも、自分と相手を重ね合わせられれば、何とか」
「そんな事出来るの?」
「この世界だけでもどれくらいの存在がいるか分からないんだ。その一つ一つに魂の緒がつながってたとして、無闇に探そうとして関知しようとしても、無駄に終わりそうだけどな」
「ね、テューイとエミリーは<最悪の災厄>に出会ったんだよね?」
二人は肯定し、ビブは質問を重ねた。
「モーマニーとサラはどうやって殺されたの?物理的に?それとも魔法で?」
テューイとエミリーは顔を見合わせて、ためらいながら言った。
「少なくとも、外傷は無かった。でもだからといって物理的な何かでないとも言い切れないと思う」
「そうね、サラ様、姉さんも傷つけられた形跡は無かった。ただ、ありったけの魔法とか物理的な何かを投げつけても何にも通じなくて、<最悪の災厄>に直接触れられた訳じゃないけど、いきなり倒れて、もう死んでたの・・・」
「魔法でも無かった?」
「見てた感じだとね。元素が急激に何か動いてとかも無かったと思う」
「じゃあ、ザギ君がやろうとしてる事を、されたのかも」
「管理人の分身なんだとしたら、全ての生命がつながれてる魂の緒が接続されてる源、魂源とでも呼んでおこうか、との接続を絶たれのかも。サラがまだ存在し続けられてる事から魂そのものを消滅させる訳ではなくとも、少なくとも肉体は生命活動を維持出来なくなる」
「もしかしたら、魂が必要な何かも供給を絶たれてるんだろうな。じゃなきゃ、エミリーから分けてもらってるって事にはならないだろうし」
「でもよ、あれとそれにはそれが出来るって言っても、俺達に同じ事が出来るのかよ?相手の魂だか依り代だかをぶっ潰すよりずっと難しいんじゃねえの?」
「毒のような呪いを流し込むって事と絡めて、ぼくに考えがある」
「どんな考えなんだよ?」
「さっきザギは、無数にある宛先のどこにって話をしてたでしょ。それの答えと被ってる」
「てぇと・・・」
「言葉にしては言わない方がいいでしょうね」
アビエトに釘を刺される事で、ザギだけでなくテューイも答えを悟り、言った。
「ならなおさら、ミミシュ達がいる場所を突き止めて、グリラも倒さなければな」
「おうよ、その先に在る奴も倒さなきゃいけないしな!」
調子に乗ったザギだったが、その後のテューイとの鍛錬ではやはりぼこぼこにされ、真剣勝負ではまだ一度も勝てていなかった。
GuP Zweite(https://www.pixiv.net/series.php?id=687596)の更新にかかりきり、その後も別の物語を書いたりしていた為、久方ぶりの更新となりました。こちらの物語も完結に向けて進めていきます。




