えぴそ~ど1 「I'll be back」
「I'll be back」と彼は言った。私は耳を疑った・・・。
「え? なんて?」と私・・・。
彼とは、鈴木一郎君だ。この隣に住む幼馴染の高校3年生は・・・。
そう高校3年の17歳の彼、顔はちょっと見ないほどの美男子だ。
勉強もよく出来るしスポーツもそこそこ出来る。
「I'll be back」
あ、また言った・・・。
私「それが、どないしたんよ?」
「サラ・コナー・・・キミヲマモリニキタ」
私「そ、そうなん・・・」
「ワタシハ、未来カラキタノデス」
私「え?私サラやないし・・・」
「ノープレブレム・・・」
私「は?・・・」
そして彼は「I'll be back」と言い残し歩いて目の前の家に帰った。
私「・・・・・・・・・。」
一郎君・・・いっちゃん・・・「ターミネータ」を見たのね・・・。
私の唯一の男友達、勉強もできてスポーツもできて、そして美男子。
そう彼氏にするなら、もってこいの相手だ。ただ変わり者でなければ・・・。
いっちゃんとは、小学校1年からの付き合いだ。いや腐れ縁かな
いっちゃんは、頭がいいので某有名進学校に通ってる。
私、私は田中香織、いっちゃんの唯一の女友達で同じ年。
某女学院に通ってる、ちょっとキュートな女子高生なのだ。
いっちゃんは、中学までは本当にまともだったのです。
高校1年の時に、いっちゃんが私に聞いてきました。それは・・・。
「なぁ、好きなタイプってどんなん?」
私「うーん、不良っぽい子かな・・・。」
「ふーん・・・。俺は不良っぽいかな?」
私「いっちゃんは、マジメやん」
「そ、そやな・・・。」
そして、いっちゃんは次の日から何を履き違えたのか
不良っぽくなるのではなく、変わり者になったのです。
いっちゃんが変わり者でなく、ちょっと斜に構えた不良タイプなら・・・。
そう、毎朝向う側の電車に乗っている彼のようなら・・・。