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新生

作者: 秋葉竹
掲載日:2026/03/04


 


無邪気に

じぶんで云うのもアレだが

尊いくらい無邪気に

とても大切で大好きなものを

口にしてかたったとき

とんでもなくひどい裏切りの

嘲笑を逆に受け取ってしまって


それは泣きたいくらい傷ついて

なんども

なんどもなんども

ほとんどまったくといっていいほど

同じ目に遭って

たまには

ほんとうに泣いてしまうくらい

傷ついて

傷ついて傷ついて

みじめなくらい無邪気に

傷つきまくると


どうなると想う?


そうだね


じぶんのほんとうに好きな

じぶんにとって尊いものほど

たにんに云うことをやめようと決める


そうして


みんなの好きな

最大公約数てきなものたちのことを

じぶんも好きだよと

云うようになってしまう


そう

なってしまったのは

じぶんが悪いからだろうか?

じぶんが弱いからだろうか?


きっと

そう

なんだろう

想ってしまったら

あーあ

なんて人生だったんだ

損してしまって来たよなぁ


ほんとうの

誇りを持って

いきたかったなぁ

ほんとうに

好きなものを好きと

云って

いきたかったなぁ


でも

それなら


それだけで

すべてが崩れ落ちそうなジェンガの誇り

あるいは

すべてが崩れ落ちたあとの最後の核心を

光り照らしてあげることが

できるはずなんだ

だって

気づいた

から


じぶんがじぶんに

訴えかけてあげられる

はずなんだ


そして今夜

曲がりくねった過去の漆黒の古い写真を

破り去って

前を向いて

歩いてゆけるんだ


それはまるで

すべてから新生した

好きなものを好きと云える

究極のワガママモノになりたい

荒野を旅するひとになろうとも


それが

数えられないほどの

何度目かの新生であろうとも







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