ソフィア 11
夜会当日。
前日に送られて来たドレスと宝飾品に、わたしもお母様もお父様もお兄様、お義姉様も言葉を失った。
ドレスはライリー様とわたしの髪の色である、オレンジと緑が使われており、また生地も一級品なら必ず使われているレースも施されていて、刺繍も一級品だ!
それに合わせて送られた宝飾品も、我が子爵家では一生かけても買えない代物に、
「我が家の金庫でも不安になるな・・」
と、父がぼやいた。
しかもティアラは侯爵夫人の第三ティアラだ。
第一ティアラに比べると少し劣るが、それでもそうそうお目に掛かれる代物ではない!
侯爵夫人が何の意味を持ってこのテォアラを送ったのか分からなくて少し不安になる。
「償いの気持ちもあるのよ。有難く使わせて頂きましょう。」
母に言われ頷いた。
夜会当日わたしはアンの手でまた、魔法を掛けられた。
(今日のために侯爵夫人より遣わされたとアンは言っていた。)
今夜の夜会は身内だけと言ってたけど・・
少し不安になりながらもライリー様が到着したと言われ席を立とうとしたら、
「フィア、迎えに来たよ。」
ライリー様が部屋まで来てくれた。
わたしがライリー様の側まで行くと、ジッと見つめてくる。どこか変な所でも有るかしら?と思った時、
「その、いつもは可愛らしいけど今夜は・・とても綺麗だよ。」
「あっ、ありがとうございます。その、ライもとても素敵ですよ?」
恥ずかしさと緊張で、思わず疑問系になってしまった。でもそのお陰で笑いが出て、緊張は少し解けた。
侯爵邸に入るとフログラエル家の親族で溢れていた。ライリー様のマーデリート家も分家にあたる為、ライリー様へ挨拶に来る人も多い。
そんな人達に対し、丁寧に挨拶を返していると侯爵と夫人が入場して来た。
さすがフログラエル家の主人だけあって、二人の貫禄が凄い。
そして、その後ろからアインス様にエスコートされながらパニラ様も入場した。
「忙しい中皆、良く集まってくれた!礼を言う。今回は皆に嬉しい報告がある。」
アインス様とパニラ様が前に出る。
「我が息子のアインスと、カールトン侯爵令嬢のパニラ嬢の婚約が整った。」
会場から溢れんばかりの拍手が鳴った。が、その後に侯爵の口から信じられない言葉が放たれた。
「アインスにはカールトン侯爵家に入ってもらう事となった。」
一同どころかアインス様も聞いていなかった様で、侯爵の顔を見る。
だが侯爵はアインスの方を見ずに話続ける。
「そして我がフログラエル家には、マーデリート家のライリーを養子とし私の後継者になってもらう事となった。ライリーこちらへ。」
ライリー様は 待っててね。 と口パクで言うと壇上へと上がった。
「ライリーはマーデリート家の嫡男で後継だが、母親も元気で領地を纏めているため特別に、中継ぎとして女子爵となってもらう!そして、ライリーに子供が二人産まれたらどちらかに継いでもらう事とした!」
全員が突然の発表に声も出なかった。
もちろん自分も・・
そんな時勇敢にも声を上げた人がいた。
「父上!!そんな話聞いておりません!確かにパニラ嬢とは婚約致しましたが、婿入りするとは・・」
「お前は黙っていなさい!」
意外にも一喝したのは、侯爵夫人だった。
ラストに近づいております!
もう少しだけ、お付き合いください。




