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残念ですが、あなたが愛したのは妻であるわたしです。  作者: おつかれナス


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ソフィア 10

 ライリー様からのプロポーズを受けて、本日無事に婚約式を済ませた私たちは、婚約者となった。

 その報告も兼ねて元義両親へ挨拶へと向かった。

 ライリー様のお父様と侯爵様は兄弟であると共に、マーデリート家はフログラエル家の分家でもある。


「フィアは叔父上達に会うのは久しぶり?」

「ええ、最近は夜会でもお会いしなくて心配していたの。ご病気では無いのですよね?」

「特に聞いてないなぁ。」


 夜会で会えると思っていた侯爵夫人とは、最初の夜会以来会っていなかった。

 様子を伺いたくても離縁した以上は連絡しにくく・・今日の訪問となった。

 フログラエル家に到着し応接間へと通されると、すでに二人は待っており挨拶を覚ますと同時に夫人に抱きしめられた。


「ソフィア久しぶりね。良く顔を見せてちょうだい。」

「侯爵夫人もお元気そうで、わたしも安心しました。」


 侯爵にも改めて挨拶を済ませるとソファーに座るよう勧められる。

 そして婚約した事を伝えると、


「嬉しいような、悲しいような・・」


 と、言われてしまった。

 それでも私たちの婚約をとても喜んでくださり、ライリー様もわたしも安心した。

 その後、一緒に昼食を摂りながら 式はいつ頃? とか、領地か王都か? いろいろ聞かれた。

 正直まだ決めておらずそのまま正直に伝えると、

侯爵領にある教会を勧められた。

 お茶の時間にまた合流しましょうと、ライリー様は侯爵とわたしは侯爵夫人と別れた。

 そして何故か、侯爵夫人にしか入れない部屋へ案内された。


「あの、夫人?この部屋は・・」

「代々の侯爵夫人にしか入る事を許されない部屋です。その為この部屋だけは私が掃除をしないとダメなの。お掃除って大変ね!」


 そう言っても嬉しそうに微笑まれる。


(いやいや、それ以前にわたし入ったらダメでしょ!)


 夫人にその事を伝えると、


「いずれソフィアの物になるわ。それに、本来ならアインスと結婚した時に見せるべき事を私がしなかったの。だから、どうぞお入りになって。」


 夫人の言葉に何か引っ掛かったが、入らせて頂く事にした。

 そこには代々、夫人に受け継がれる宝石類が飾られていた。


「ふわぁぁぁ、国宝レベルの品々ですね!!」


 一際目についたのは、侯爵夫人の第一ティアラ。

デザインも代々受け継がれている割に古くなく、むしろ今でも充分素敵な形と使われているダイヤの大きさと数に、腰を抜かしそうだった。


「素敵でしょう?でもね、ものすごく重いの!皇室のお祝い事と、侯爵家でのお祝い事でしか着けないけれど・・」


 何かを言おうとして止めてしまった。

 その後も宝石やら衣装やらの話を聞き、時間になったからとサロンへ向かった。

 そこにはすでに二人が待っており、ライリー様の顔色が悪い事に気づいた。


「ライリー様、大丈夫ですか?お顔の色が・・」

「ああ、心配かけてごめんね。大丈夫だよ。侯爵の仕事の多さに驚いただけだから。」


 と、誤魔化された気がした。

 淹れてもらったお茶を飲むと侯爵が、


「一月後にフログラエル家で夜会を開く。と言っても身内だけだから二人にも出席してもらうよ。その時に二人の婚約も報告するつもりだ。衣装はすでにこちらで準備をしているから、用意しなくても良い。」


 婚約発表も一緒なんて、ちょっとドキドキ。

前回の結婚の時は元旦那様が拒否をなさった為行われていない。だから親族にとってのわたしは認められていない花嫁だったのだ!

 そう考えると少し気持ちが沈んだが、今回は正式に紹介してもらえる為それはそれで嬉しかった。

 

 そして、夜会への招待状は近いうちに送ると言われ、私たちは侯爵家を後にした。

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