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僕は、ストックがあってね…。
書き貯めた小説が既にあり、
ちょうど4000字で納めた、
短編小説の原稿が既に自宅にある…。
次の次の、コミュニティアには、
それを出すだけ…。
そして、明日、文芸サークルの、皆に会うけど、
サリーが来たら、
僕はサリーに、
『僕と付き合ってください!』と、
彼女に告白する…。
彼は驚いて言った。
「えーーー!!?
ワケわからんぜ、サム!
お前からして、彼女の小説、全然、
面白くないんだろ!
なのに、なぜ!?」
彼女の小説には、『彼女』が出ているからだ…。
「おまえは、一体、何を言っているんだ…?
俺には皆目、分からんぜ…(;´Д`)ハァハァ」
僕は、そんな彼を見て、笑った。
そして、言った。
「…もう10年くらい前に、僕は自宅から近い図書館に行った…何の目的もなく…
ボブ、世界には王政の国があるだろ…
僕は、一冊の短編集を読んだ……
ある王国に、それは美しい王子がいた…
王子は本当に身勝手な男の子だった…
そんな王子は、魔女に、それは醜い男の子に、されてしまった…
途端に王子から、みんなは離れていく…苦渋を余儀なく味わう王子に優しくしてくれたのは、
かつて、王子が酷い仕打ちをした者たちだった…
真の優しさを知った王子に、魔女は、呪いをとく…元の姿に戻り、大人になった王子は、
自国の国民のために、それは、
それは、頑張り……早死にした…。」
彼は、僕の話を聞いていた。
僕は続けて言った…。
「王子も、人間だってことさ…シュールな結末だろ?仕事がバリバリできる大人は息抜きも、上手なんだよ♪
世界にいる、王子、姫様が、
早死にしないことを僕は祈っている…!」
ボブは、
僕の顔をジーッと見ていたが、
ぶっきらぼうに僕に言った。
「…そんなイイ人ぶっても、お前の食べたダブチーの会計は、俺、払わないからな…!」
僕は笑う。
僕は、いつまでも笑っていた…。