【妄想新機能】完結させた作品には、1回目の完結登録と同時に「完結ブーストポイント」を200贈呈……なんて、あったらいいな〜!
どうもこんにちは! シサマという者です。
私は2019年の9月に、この「小説家になろう」サイトにほぼ書き専として初ログインし、以来このサイトでの活動期間も約2年になりました。
まあ、未だに連載小説の1話あたりの文字数(笑)でやんちゃしたりはするものの、流石に2年も活動すればこのサイトが少しは分かってきます。
そんな私の信条は、「唯我独尊ではあるが有言実行」と「エタり確率0%」。
私が見切り発車で連載をスタートさせたのは、「なろう」に来て間もない頃に書いたハードロックエッセイだけで、そのエッセイも無事に完結しました。
ですから、完結の目処が立たない作品はそもそも書き始めないという程に、完結を重要視しています。
しかしながら、ランキング上位進出や書籍化を目標に連載を始めたユーザー様にとっては、ポイントやPVが少ない、批判的な感想が来た……といった現実の下でモチベーションを維持する事は、決して簡単な事ではないでしょう。
また、既にランキング上位から書籍化を達成したユーザー様は、自分が作品を完結させたくても出版社から打ち切り宣告をされ、生活の為に新作に取り掛からなければならない事情もあると思います。
つまり、完結というものに深い価値を感じて、しかも行動に移すかどうかは、ユーザー各々の価値観に委ねられるのですね。
とは言うものの、ランキングや書籍化にこだわらずに多く作品を読んでいるユーザー様の大半は、可能であれば作品が完結して欲しいと願っている様に思えます。
そこで、連載小説を投稿するユーザー様には、PVの微増くらいしか保証されていない「完結ブースト」という都市伝説(笑)の代わりに、完結の労をねぎらう目的の「完結ブーストポイント」を200ポイント贈呈してあげて欲しい……と、私は妄想しました。
ではまず最初に、この唐突な妄想の是非はさておき、皆様が疑問に思ったであろう、200ポイント贈呈という数字は何か意味あんの? という点を説明させていただきます。
私は今でこそ、相互ユーザー様のお力添えもあって投稿作品の平均ポイントが3桁になっています。
しかしながら、「なろう」に来たばかりの頃はポイントひと桁、良くてポイント2桁の時期が続き、その間に★1の低評価なんぞ送り込まれてしまった場合、評価者2、平均点1.5なんて数字も出てくる訳ですよ。
「なろう」ユーザー様は基本的に、作品の平均点は気にしないと言われていて、私自身も今はその事を実感出来ます。
しかし、評価者0で0ポイントであれば「埋もれている」と言い訳出来る作品も、評価者1で2ポイントだと「つまらない」という印象を読者に与えてしまうのではないか……と、作者が平均点にばかり囚われてしまう懸念があります。
私は、評価が安定したと思われていた過去の自分の作品に、今でも微々たるポイントが入っている事に気付いて以来、ポイントの変動を厳密に考察してきました(←偉そうに言っているけど、ただの暇人)。
その結果、突然★1が送り込まれても平均点に極端な変動がなく、そもそもポイントの増減に動揺せずに、★1でもポイントが増えてありがたいな……と感じる数字の境目が、200ポイントであると分かったのですっ!!
つまり、完結祝いに200ポイントが贈呈され、その作品を読んで面白いと感じなかった読者が★1評価をしても見た目は202ポイント。
評価者1、平均評価1でも見た目は202ポイント……(笑)。
「俺はただ完結させただけだ! 下駄を履かせて貰っているだけだし、むしろ★1くれてありがたいぜ!」
と、作者もポジティブに自分へのダメ出しが出来るはずです。
それでは、何故私が完結ブーストポイントとしての200ポイント贈呈を妄想しているのか、その本当の理由を述べましょう。
現在、「なろう」で連載を完結させると、トップページの「完結済みの連載小説」コーナーに作品のタイトルと作者名が掲示されますよね。
ここに作品タイトルが掲示される事により、ごく一般的な読者(ログインしたユーザー様以外の方も含む)の皆様に、総合ランキングの作品と変わらぬ扱いで作品が紹介され、しかも他の完結作品が一定数押し寄せるまではトップページにとどまる事が出来ます。
読者の中には、完結した作品しか読まないという方も一定数おられますので、完結作品がトップページに掲示される事によって、「なろう」都市伝説のひとつと呼ばれる「完結ブースト」が発動すると言われているのですね。
ならば、完結作品に200ポイントを贈呈する事により、陽の目を見る事のない作品をトップページだけではなく、ランキングにも上げてみたくなりました。
「なろう」のランキングは、8時間単位の獲得ポイント集計によって決められており、同ポイントで複数並んだ作品の順位は、評価ポイントよりブックマーク数の増減を優先して振り分けられている様です。
これは、ランキングが出版社から見た書籍化の参考データとして機能している証拠であり、目先の評価よりも、まずは長期に渡って読んでくれそうなユーザー様をどれだけ抱えているかという点を重視している裏付け。
同ポイントで並ぶ競争相手が20作品あった場合、昨日は自作品が20作品中5位なのに今日は20作品中14位……などというバラつきがあるのは、獲得ポイント内のブックマークの比率が変化しているという事なのでしょう。
獲得ポイントが200あれば、恋愛やファンタジーの様な激戦区ジャンルを除けば、ほぼ確実に日間ランキングには入ります。
エッセイジャンルで200ポイントが一気に入れば、日間トップ5入りも期待できます。
ランキングに入れば、作品タイトルと作者名だけではなく、あらすじもユーザー様の目にとまる様になります。
タイトルで内容を紹介したくない、短いタイトル愛好家には嬉しいチャンスですね。
そして何より、完結した作品の存在がより多くの読者に知られ、評価はともかく、PV数は格段に増えるでしょう。
勿論、このポイント贈呈は一度で使いきってしまうので、8時間以内に新たな読者からの評価ポイントやブックマークが入らなければ、作品は翌日あっさりとランキング外に消える事になります。
贈呈された200ポイント以上の評価やブックマークを積み上げる事なくランキングから消える作品は、結果として「完結はしたが、読者の心を掴む事は出来なかった」という現実を背負う事になり、作者も言い訳の出来ない覚悟を試されるでしょう。
この結果を踏まえて、更に「なろう」で挑戦を続けるかどうかは作者の自由であります。
厳しい言い方をすれば、「多くの人に読んで貰いたいという願望が実は建前で、ランキング上位進出や書籍化出来なければ小説なんか書きたくない」という作者には、身の振り方を考えるいいきっかけになると思いますね。
この、「完結ブーストポイント贈呈」という妄想には、当然多くの問題があります。
ですから、タイトルにもある様に、ポイントが贈呈されるのは最初の完結設定時だけ。
ランキングに載って好意的な意見を貰えたから、調子に乗ってもう少し続けようという「完結詐欺」をしてしまうと、完結させたという作者の資質自体が疑われます。
また、その後の展開でエタる可能性が激増する事は確実で、評価がなくても作品を完結させられるユーザー様の中に、そんな懸念すら理解出来ない人は少数派だと思います。
また、短編詐欺の代わりに「2話ガチャ」、「3話ガチャ」などの完結詐欺で自身の作品をアピールするちょいワルなユーザー様が現れる懸念はありますが、そんな事を堂々と出来るユーザー様は大抵ファンがそれなりにいる人気作者であり、そんな作者が200ポイントの為に自身の評判を落とす様な真似はしないでしょう。
むしろ、ポイントが欲しい新人作者は、ランキング作品を見習った様な短編詐欺をやめ、詐欺る……もといエタるとしても2〜3話連載するという経験を積めますし、短編詐欺が減れば短編ファンも安心すると思うのですよね。
そして、8時間周期で同ジャンルの完結作品が絶えず100作品も押し寄せ続ける事はほぼ考えられませんし、完結ブーストの翌日にはランキングから落ちる作品も多いと思われますので、ランキングが崩壊する事もないでしょう。
唯一、ユーザー様の良心では防げない問題は、ふざけて中身のない連載作品をマイナージャンルに連発して、ランキングを落書きで埋める外道ユーザー野郎様が現れる事ですが、これは心あるユーザー様の団結や運営への通報でどうにかしたいものだと考えます。
最後に、この「完結ブーストポイント」によってランキングに載った作品を、事情を知らずに読んだランキング好きな読者が「ランキングに載っていたからかも知れないけど、普通に面白かった」と判断して、ポイントやブックマークが激増したとしましょう。
これは勿論、当該作品が「実は埋もれていた名作だった」という事実の証明であり、そう簡単には起こらない事態だと思います。
しかしながら、これは「なろう」のトレンドや運営の読み、出版社のランキング上位待ちの姿勢に一泡吹かせると言うか、ラノベ界の可能性を拡げる事も出来る事態なんですよね。
何気ない妄想から、無理矢理正当性を後付けして(笑)、一気に仕上げた本エッセイ。
所詮は妄想の域を出ていない馬鹿馬鹿しい提案なのですが、皆様も是非一度、考えてみて下さい。
全ての「なろう」ユーザーに取りあえず希望を与える機能って、この類いしかないんじゃないでしょうか?