コウとマッチー
コウとマッチー
女子達が温泉へと向かい、恋愛あるあるの女子話から逃れコウはマッチーを介抱すべくホテルの部屋へとやってきた。
一緒に陽も付き添ってくれたのでさほど問題なく部屋のベッドへとマッチーを寝かせる。
「全くなんでこうなる前にやめられないかね~」
「先輩もはしゃぎたかったんじゃないか」
「そうかもね」
「そういえばコウちゃんは院生になるとして大学にはどのくらいのペースで出てくるんだ?」
「一応週3から週4かな、来週すぐにTFCとの打ち合わせが入るから」
「BIWの件か?」
「もうすぐできるらしいよ」
「マジか!」
脳内をコンピューターと同じように記憶ストレージ化して他人にも移すことができると言う機械の完成。
コウはこの研究に数十の特許を登録し権利化している、デモバージョンはすでに出来上がっているが実際に人体へビーアイを使用するにはまだ足りない部分があった。
それは気功力を同調する部分、人と人の脳波をリンクさせるにはその部分を調整するための機械やアプリが必要になる。
血液のように3つか4つに分類すれば良いわけでは無く脳波は一人ひとり違うため、一番近い波形を合わせるための基本となるプロトタイプを作成しなければいけない。
その作業をAIにさせるための基本構造が完成したと昨日TFCから連絡が来ていた。
これからコウは大学とTFCを毎日のように行き来しなければいけない、それに論文の発表も来月に控えている。
先に二子川教授に提出した論文も関係してくるので、はっきり言えばこれからコウは忙しくなって行くはずなのだ。
まあ夜は翠やマーサのために使うのは決定事項なのだけれどそれ以外の暇は無くなって行くだろう。
「それじゃ忙しくなってしまうんじゃないか?」
「そうなるだろうね、それに教授への推薦もあり得そうだし…」
「20代で教授か、前代未聞だな」
「まあなるようになるさ」
「俺にはできそうにないな」
「分かんないぞ、陽も10個近く特許出しているだろ」
「そうだけどさ」
「ウイ~もう飲めません~」マッチー
ベッドに寝かされたマッチー、夢の中で何を見ているのか、まあ彼も院生になるお墨付きをもらったわけで、これからも色んな問題を抱えていくのだろう。
約1年半前にコウの体に憑依した多賀秀樹は全て知っていた、だがこの数日の事まで彼が知っていたかと言うと、それは無いとだけ言っておこう。
コウも多賀と同じ時代の流れを担うヒーローの一人、たとえそこに戦争のような戦いが無くとも、世界のため人類のため未来のために考えそして悩み続けるのかもしれない。
完
夢憑依外伝 タイプ・香
題名の通りこの物語は夢憑依の外伝、夢憑依1の物語に出てくるアスラの曾じいちゃんの若かりし頃の話。
そちらを読まないと何の話か分からないかもしれません、実は夢憑依1から5まではすでに書き終えております。
後はちまちま修正すれば良いだけですが、内容は荒唐無稽でしかも現代の戦争状況に少し似ており、私としては未来はこうなると思っていたりします。
別に予知能力があるわけでもございませんが、人間の短い一生のその半分以上がすでに消費されたわが身、これまでの世の中で起こった事を元に考えてみればおのずと将来どうなるのかぐらいは想像がつくと言う物です。
ですが未来は本当に何があるかわかりません、だから皆さんくれぐれも後悔の無いように生きて下さい。
間違いや失敗は誰でもあります、取り返しがつかないことも沢山してしまう事でしょう。
ですがやり直しはできるのです、諦めないで又1から始めましょう。
どこかのリーダーがそのことに気が付きますようにお祈り申し上げます。
令和4年4月22日
作者 夢未 太士




