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温泉女子会

温泉女子会


それは美女の競演と言っても過言ではないだろう、日に焼けた肌は昨日より健康的に見えるだけでなく、才女と言うレッテルを脱ぎ捨て見方によってはスポーツ女子の集まりにも見える。

総勢9人の美女達、若干年配の美女もいるが気功術によって若返った体はまだ20代後半にしか見えないみずみずしさだ。


「ふ~しみるわ~」恵美

「先輩ったらババ臭いわよ」聖音

「え~そんなことないわよ」

「見て見なさいよ、あそこの重鎮たちを」


そこにはナイスバディを惜しげもなくさらし、のっしのっしと湯舟まで歩いてくる大先輩の姿が。


「久しぶりだわ~楽しかった」

「よかったわね~またご一緒したいわ」

「良いわね、今度は2人でどこか行きましょうか?」

「良いの私なんかで」花


教授はダメもとで振ってみた話なのだが、自分のこの性格を煙たがられると思っていた、コウの母である花にとってはそんな事何の障害にもならなかったみたいだ。

元来わがままな人たちを軽くあしらい病院の業務である診察をうまく誘導してきたベテラン看護師。

同年代ではないが二回り歳が上であってもさほど違いを感じない花は久々にできた話し相手に好意以外の何も持っていなかった。

ましてや普段旦那がいない寂しさを最近は少し持て余しているところもある。

60歳過ぎて独身の教授を知ることで今後の仕事にマイナスになることなどないだろう。

しかも話してみるとそう悪くもない気がしてきた。

そして教授の方もコウの母と言う事でもっとお堅い頭の切れる才女だと思っていたのだが。

話してみるとまるでクラスのお姉さん的女子、縁の下の力持ち的存在の花は側にいるだけで安心感を与えてくれるのだ。

そんな人物は今までいなかったと言って良い。

教授の頭の中では損得だけでなく、この出会いはプラスにしか感じていなかった。

湯舟の中でお互いの近況や悩みなどを話していくうちどんどん打ち解けていく。


「そうなの、それは寂しいわね」教授

「教授こそどうなの、本当のところは」花

「花さんったらもう教授って呼ばないでよ~何ならウッチャンとか卯月って呼び捨てでいいわよ~」

「じゃあ卯月ちゃんって呼んじゃお」

「はなちゃん」

「うずきちゃん」

「なんか昔に戻った気分」

「ほんと~なんでだろ~お酒が残ってるからかもね」

「花ちゃん全然酔ってなかったじゃない」

「そうなの、どこに飲みに行っても酔わないし」


花は気功術でアルコールの耐性を上げていたりする、これはいざと言う時のための知恵なのだが、非番で家にいて少しお酒を飲んでいてもすぐに病院に駆けつけて患者の対応をすることができる。

それは過去に戦場で培った生き残るための術だった。


「もしかして気功術使ってる?」

「ばれちゃった?そうなの昔の癖でね、戦場の野戦病院なんかで使う気功術の一種で精神清浄化術と呼ばれているわ」

「聞いたことがある、やっぱりコウ君のお母さまだけのことはあるわ」

「仕事柄ね」

「私も又気功術勉強しないといけないかも」

「見たところ少しさぼっている様子ね」

「大学の教授って研究材料があると没頭してしまうからその間ほかの事は考えられなくなってしまうのよ」

「それは大変ね」

「だから見せかけを絞って他に考えが脱線しないようにしているんだけど、こないだコウ君に言われちゃったわ、もう少しおとなしめの恰好をした方が良いって」

「うちの子そんなこと言ったのね」

「ああ別にいいのよ、忘れていたことを思い出した気分だったわ」


教授と言っても昔からあの格好ではなかった、逆に彼女は学生だった頃、瓶底メガネのさえない女子だったのだ、良かったのはスタイルのみ。

そして大学2年の時サークルで知り合った男の子に告白したのだ、勇気を振り絞ってみた結果はあえなく撃沈、その時学友だった友人にすでに取られた後だったのを後になって知ることになる。

その学友は、そうボディコンシャスを地で行くイケイケ女子だったのだ。

その後彼女は何度となく恋愛を経験したのだが全て発展せず終わる、気付けば40歳近くにまでなっており思い切って過去に恋愛強者だった友人の真似をしてみたら、ドはまりしたのが先日までの彼女だった。

それは極端な発想であり、確かに男の目線だけ見れば興味をひかれるだろう。

だがそれが恋愛に発展することは無かったと言って良い、年上の教授たちでさえ今の地位を捨てて手を出すような愚か者は居ない。

そう彼女はいつの間にかそういう立場になっていた、同じ教授になって分かる寂しさそして立場など、恋愛に対して強気に出てはいても、中身はそんなことなどひとかけらもなかった。

要は張りぼての恋愛観と言って良い、まあだからいまだにそういう研究をしているのだが。

恋愛をする前に相手を知るそれこそが勝者になる近道だと。

レッツストーキング、彼女が作り上げたAIアプリは非公式だが探偵事務所や弁護事務所そして警察などでも利用されているらしい。

それに聞くところによると一流と言われる会社の人事部では彼女の開発したソフトは社員採用時や動向調査時の定番ソフトになりつつあると言う話だ。


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