一方商店街組みは
一方商店街組みは
下田の町は伊豆の最南端にある一番大きな町と言える、そこには当然レストランや飲み屋も有り夜遅くまで営業している店も無い事はない。
「で町田君何処?」
「スマホで調べたところこの辺なんですけど…」
「先輩 ここじゃない」
「お ここだ、ここ」
海鮮下田館、中に入るとそこそこの客で埋まっていたが、今回参加している街呑み組は9人、何故かコウの母である花まで参加している。
たぶん母は別の理由で参加を決めたようだ、それはこの後で分かるのだが。
如月教授
三簾花(母)
町田海人
横山恵
琴平聖音
白石千秋
木下勇次
田村草
マーチンロドリゲス
ここまでは飲み屋グループ
吉平徹
倉田真純
この二人は下田の商店散策組みだ、たぶん2人は土産屋さんを見て回るのではと思う、夜8時と言う事もあり駅前の商店街も半分は店じまいを始めている。
だが数軒がまだ店を明けており2人はその中へと入っていく。
「先輩これなんかどうです?」
「うん、これも綺麗だよ」
「どっちにしよう~」
「両方買うと良いよ、僕からプレゼントするよ」
「良いんですか?」
「その代わり、僕と付き合うのが条件だけどね」
「良いですよ」
即答だった、2人はようやくここでお互いの付き合いを一歩先へ進めることにしたようだ。
これまでも2人はよく一緒にいたりして、回りからは付き合っていると思われていたのだが。
どうやら2人は今までが仲の良い友達で、ようやくお互いを恋人指定する事にしたようだ。
ちなみに徹も特許で年収は400万前後稼いでいる、真純ちゃんはまだ1年なので年収は100万に満たないが、彼女も将来は有望だ。
一方飲み屋グループは。
「イエ~~イ、カンパーイ」
「でもお母さんこっち参加して良かったんですか?」
「息子に付き纏っていやな顔されるより飲みに行く方が良いでしょ」
「さすがお母さん」
「のみましょう!」
飲み屋グループは町田の音頭で盛り上がる、こういう時にこそ発揮するスキルを町田は持っていたりする。
それはそれで貴重なスキルなのだがそこまでの道筋はひどかった事も忘れてはいけない。
だが彼の明るいキャラは女子の数名も認めているし、八方美人的な性格さえなければと思う女子もいるのだ。
「それで町田君は院生になるのよね」
「はい 教授よろしくお願いします」
「よろしいあなたも来年は院生よ、覚悟しておきなさい」
「教授覚悟って…」
「まっち~も年貢の納め時か~?」
「いやいや院生になるだけでこの世の終わりじゃないだろ」
「でもコウさんと肩を並べるわけよね」
「そう言えばそうなるのか…」
「え 俺なんかまずい方向へ進んでるのか?」
「先輩 ドンマイです」
「町田パイセン、ダイジヨーブ」
マーチンは親指を立てて歯をきらっと見せる。
「いやいやおまえに大丈夫と言われてもだな」
「先輩細かい事考えても無駄でしょう」
「そうっすよ先輩らしくないですよ」
「そうか?~そうだよな~ 院生バッチコ~イ」
「とりあえずのも~」
「イエ~~イ」
町呑みグループの夜は更けていく、そしてここでもマッチーはやらかす寸前に。
1時間後…
「先輩、もうやめときましょうよ」
「え~なんでだよ~おれはまだいけるぞ~」
「もう先輩それじゃモテませんよ」
「あ~それじゃウタイマ~ス」
「ねえそろそろやばくない?」
「そうね、店に迷惑かける前に連れ出そう」
「教授もいいですか?」
「解ったわ」
「それじゃ私に任せて」母
こういう時、看護師さんが同行していると心強い、コウの母はマッチーの腕を取るとすばやく手に持ったジョッキを受け取り、そのまま店の外へと誘導していく。
「え、なに うそ あ そこは たすたすけ うそ~なに~」
まるで皿回しのような手つきで彼の片手を後ろに絞り上げ、そして体を前に押し促すよう操る。
でもその様子はマッチーがまるで踊っているようにみんなの目には映っていた。
「花さんすごーい」
「どうやってんの?」
その間に教授は店員に支払いを頼む、どうやらここで支払いは教授が出すようだ。
「はい お勘定 これでお願いできる?」
「は はい」
差し出したのはアメッタスのブラックカード
「領収書もお願いね」
当然経費で落とす事は言うまでも無い、まあ部費を上げてくれると言うのだその判断も教授の一声でどうとでもなるらしいのでそのぐらいは問題ないのだろう。
「よし撤収!」
10分後飲み屋組みは全員が良い気持ちになりホテルへと戻ってきた。




