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教授の春

教授の春


マーチンの身長は1メートル92センチ、コウと比べても一回り大きい。

その腕を取ると自分の体にぴったりと引き寄せる。


「えっ?」恵美

「まじ?」星


そして最初の難関で


「キャ~ウッフ~ン」


教授のわざとらしい叫び声、だがマーチンは微動だにせず教授はしがみついた太い腕に自慢のボディを押し付ける。

EURの勇敢なゲルマン民族の遺伝子を持つ彼は、日本発の気功術でパワーアップした体からオーラを発しているのか、今その姿はなによりも力強く見えているだろう。

特に教授のような酸いも甘いも嗅ぎ分けてきたと、外見だけはベテランな熟女にはたまらない蜜のように写っているかもしれない。

そして教授たちが帰ってきたのを見て、残る女子達の顔からは賛否両論の声が飛び交う。

やれ大和なでしこじゃないとか、元東大女子NO1も地に落ちたとか、やっと春が来たかとか。

本人は顔を赤く染めて息も絶え絶え。


「はあはあはあ…」

「ダイジョウブですか?」


見上げるマーチンの顔を見て、顔は赤らみそして失神しそうになる。


「あらら次は姉御なんだけど」

「彼女もやるわね」花

「いやいやもう60過ぎのおばちゃんのはずだが」恵美

「どうする待つ」

「いやそろそろ作為的なボディランゲージは終わるはず」千秋


千秋がそういうと教授は何もなかったかのようにすっくと背筋を伸ばしすたすたと歩きだすと境内に設置してあるベンチに腰かけた。


「あ~しんど…」


どうやら彼女は最初乗りでやっていたらしいが、どうやら途中から本気になってしまったようだ。

だが普段外に出歩くことのない彼女、演技とはいえ相手がマーチンなのだその力強いいでたちに、気持ちが高ぶらないわけはない。

いつの間にか恋にあこがれ恋してしまうということが有ってもよい、ただそれは相手も同じ気持ちであれば尚よいのだが果たしてこの恋成就するのだろうか。


「うん、次行きましょう」


マーチンの次の相手はコウの母である花さん。


「久しぶりだわデートみたい♡」

「それではまいりましょう」マーチン


時々豪快な笑い声が響き渡る、そして最後のコウが変するお化けではドカドカ笑い出し。


「ねえさん笑ってばかりね」恵美

「さすがコウ君のママね」


その後は順調に過ぎて行く、そして所が射止めたセリアは順番が来るとすぐ所の手を取りがっちりとその手を握る。


「行きましょう」

「イェス」


なんと後で聞いた話しだとセリアはお化けが登場するたびに所の胸へ顔をうずめていたらしい。

そして所はセリアをそっと抱きしめ、見つめあった2人をお化け役の何人かはそれを見てこう思ったと言う。


(リア充め駆逐してやろうか!)


こう思った一人はマッチーだが、彼は確かに残念キャラだと言う事だけは今回確実に皆の印象に深く残った事だろう。

だがそんな町田先輩にも数日後に春が来る事になる、まあそれは今度お話ししよう。


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