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海に入るその前に

海に入るその前に


忘れていたなら仕方ない、まあ用意するからなと言っておいただけで手伝えとまで言っていないのでそこからの判断はそれぞれの心配りに任せるのだが。

結論から言うと全員集まってくる、さすがサークルBISの面々。


「どこに張る?」

「そうだな~そこかな」

「2メートル間隔ぐらいで」

「了解」


2人が一組でパラソルを砂に突き刺していく、直径3メートルほどのパラソルを3か所に突き刺し、2つには折り畳みベッドをセッティング。

一つはビニールシートの直寝タイプとした、荷物もそこにおいてシートを風で飛ばないようにセットする。


「おーし、これで終わりかな」


「みんなありがとう」

「いやいや気がつかんで悪かった」

「いや~それにしてもはれたな~」

「気を付けないと真っ赤になるぞ」

「日焼け止めは?」

「ああ荷物の中にあるぞ」

「まとめて入れてあるから好きなの使ってくれ!」


日焼け止めにサンオイル、さらにひんやりグッズと女子の意見も聞き入れ準備万端で持ってきた。

早速女子達は傘の下でサンオイルを塗っている、この人数いると当然だが自分たちで塗りあうため、あの砂浜でありがちな「塗ってくださる~?」はないと思っていたが。

教授はすでに町田先輩にオファーを取っているようで折り畳みベッドには塗り屋さんと化した町田先輩が鉢巻をして教授の背中にサンオイルを塗り始めた。


「おねがいね~」

「はいかしこまりました」

「あ~ひさしぶりだわ~」

「自分もです」


町田先輩も教授の前だとさすがに敬語を使用するようだ。


「おにいちゃんぬってよ~」

「え~?」

「わ・・わたしも・・・」


約2名からのオファーを受けアキラも断るわけにはいかなくなった。

そしてコウは・・・


「どっちが先?」

「じゃ私・」


翠が先に手を挙げた。


「じゃあ塗るよ」


花柄のビキニの隙間を塗ってサンオイルを手早く塗っていく、実はこれエステのマッサージとほとんど同じで、塗られる方はかなり気持ちいい。

パラソルの下は臨時のエステが開業したがごとく、4つのベッドは現在満員状態となっていた。

なぜか一つだけ見慣れない風景が、所が白いビキニをきたセリアのボディにオイルを塗るのを見て、その他男子がちょっとざわめく。


(い いつの間に・・・)


うらやましいやら恥ずかしいやら、所といえばオタクだったはず。

そんなことを考えているうちに椅子が一つ空きほかの女子が今度はオイル塗り作業に入る、そこに吉平がエステシャンを務める、その相手は真純ちゃん。


「先輩おねがいしま~す」

「任せなさい」


その間にコウは翠のボディを塗り上げ、次にマーサのボディへと移っていく。


「コウ お願いね」

「ああ」


オイルを手に取り背中に伸ばす水着のブラの隙間から手を入れもちもちの肌に手を這わせると、いつの間にか眠くなってしまう。

そんなことには一切構わずコウはお仕事とばかりに腕そしてウエスト、さらに足へとオイルを塗っていく。

そして下の水着の中にも手を這わせる、まあ下の水着の中といっても日に当たりそうな場所までなのだが。

言っておくけど塗ってあげるのは後ろだけなので、前はちゃんと自分で塗らせる。

そしてコウがマーサを塗り終わると今度は恵美も塗ってくれとやってきた。

まあ彼女以外には塗らないという事ではないので。


「いいよじゃあここに寝て」


横のベッドではアキラが星のオイルを塗り終わり明実と交代している。


「お おねがい・・・します」


そして少し離れたパラソルの下では、なぜか教授の次は母上がベッドに横たわり町田先輩がその手技を披露していた。


「わが2千年の技を受けてみよ、は~~~」

「うふふ・・」


町田先輩も楽しんでいるようでよかった。

全員オイルを塗り終わると大人な女性二人を残し浜辺は楽し気な若者たちの歓喜の声でしばしあふれた。


「そーれ」

「いけっ」

「おりゃ!」

「とう!」


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