ホテルのお風呂
ホテルのお風呂
そこへ如月教授が現れる。
「あらコウ君もお風呂?」
如月教授もすでに浴衣を着ておりしかも前を少しはだけ気味にしている、まああのふくらみは紐を縛るとかなり窮屈ではある、そこへマーサが現れその後母と翠がやってきた。
「先生も?」
「みんな考えることは同じか・・」
エレベーターに乗り込むと女の香り、特に如月教授のつけているフレグランスの香りがやたら鼻に付く。
このホテルは2階の端が展望風呂になっており、外の景色(海)が全面に見える。
「じゃあ後でね~」
「ああ」
コウは男用のマークがある暖簾をくぐり、風呂場へと入っていく、そこにはアキラが先に入っていた。
「アキラも来てたんだ」
「ああ妹もいっしょだよ」
「じゃあ女湯は賑やかそうだな」
「それってナイスバディ軍団が来てるってこと?」
「うちの母と教授も一緒だよ」
「うわ~・・まあ妹には勉強になるだろう・・」
「後の連中は?」
「ロビーに行くって聞いたけど」
「じゃあみんなで酒でも飲みながら話しているのかもね」
「今回の旅行は秀才ばかりとはいえ女性も数が多いから、それについての話はつきないでしょ」
「普段見ることのない女の子たちの生水着姿だからね~」
「アキラはお目当ての子いないの?」
「あ~それなんだけどちょっと複雑かな~」
「いることはいるんだね」
「知られると後がうるさいからさ~」
「コウは2人以外に作らないの?」
「いやいやあの2人以上に望んじゃいけないでしょ」
「タイプの違う2人の女神、うらやましいを通り越すね」
「俺自身が不思議だと思っているからね」
「でも自分がモテてることぐらい分かっているんでしょ」
「ああそこは否定しないよ」
「でもコウがイケメンでもメンタルが普通だってのは分かったから、そこは安心かな」
「なんで?」
「たぶんコウの恋愛の進み具合で周りの評価が変わってくると思うからだよ」
「そうか?」
「コウがHしたとでもいえば俺たちは遅れてるってことになるし、コウがまだだっていえば周りは安心するってこと、性に関してはね」
「あまりおれを基準に考えないでほしいんだけど」
「だって俺たち、いや東大生全般かな、勉強漬けで恋愛なんて後回しじゃん、美女が彼女ってだけで目立つのに、ほかに基準を求めにくいでしょ」
「そうなるか~」
「まあそういうことだから、ゆっくり進めてくれればありがたいかな」
「ご期待に沿えるよう頑張ってみるよ」
コウは頭の中ではそのうち2人をどうするのか迫られることは分かってはいる。
だがこないだまで高校生で彼女もいない普通の男の子だったわけで。
急に彼女ができそれも2名、あまりにも早い進み具合に心も体もついていけない自分が歯がゆいのと情けないのと。
色々な感情が頭の中をめぐっている、もちろん根底にある自分が求める恋愛の形には譲れないものもあるのだが。
それを今の段階で二人の彼女に押し付けるように自分の恋愛論を前面に出すつもりもない。
いくら頭の中身が曾爺さんの情報によって少々汚染されていても根本にある自分を失っているわけじゃない。
変わったのは知識だけだと、今でもそう思っている。




