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ホテルの部屋

ホテルの部屋


一方ホテルの部屋には現在翠とマーサそして母上という健全なお話が繰り広げられていた。


「マーサちゃんは夏の間向こうには帰らないの?」

「マム、私は今でも帰って来いとお父様からメールが来ます、だから逆に帰れないのです」

「一度帰るとこっちへ出てこれなくなるって感じかな?」

「イエス」

「いっそのことみんなで行っちゃえば?」翠


「えっ翠ちゃんはそれでいいの?」

「・・やばっ自分のこと考えてなかったわ・・」

「翠ちゃん仕事のスケジュールってどのぐらい忙しいの?」

「この夏は8月に入ると水着の撮影が結構入っているわ」

「じゃあもうこの後に旅行は入れられないよね」

「ごめんなさいさっきのは撤回しておいて」


「アメリカは一度行かないといけない気がするけど、今の所まだ早いかな」

「その時は私もいっしょに行くわよ、ちゃんと知らせてね」

「・・・」

「もちろん翠ちゃんにも連絡するよ」

「ごめんなさい、気を使ってもらって」


「仕方がないよ、これから歌も歌わないといけないんでしょ」

「そうなのよね・・」

「グリーは歌手になるの?」

「いいえ事務所の方針で今はタレントとモデルなんだけど歌も歌えってことになって」

「それじゃ大学行きながら仕事もなんてソービジーじゃないの」

「仕方がないのよ、私が目指す方向性に芸能人があって女優を目指すならば受けられる仕事の幅を広げるのが今の所一番重要になってくるから」

「私も卒業したらそちらへ行ってみようかしら」

「マーサは女優を目指しても当たり前のようにこなせそうだね」


「アメリカはそんなに甘くないわよ、特に芸能の世界は」

「でも今の所その考えはないわね、私はコウと一緒にいたいから」


「コウは大学以降はどうするの?」

「ああそれなんだけど、如月教授からの話で今東大の教授にならないかという打診が来ているらしい」

「それはそれで大変そうだわね」

「まだ学生だからね、教授と言われても何とも言えないよ」


「ああそうそう翠の歌唱力訓練に付き合う予定なんだけどマーサはどうする?」

「えっ!それはどういうこと?」

「私から話すね、いま歌手デビューの話が来ているの、それで練習するのにコウの力を貸してほしくて頼んだの、でもそうするとマーサとの約束を変更しなければならないでしょ」

「その通りだけど、どうするの?」

「歌の練習はカラオケ屋さんで一定の期間付き合ってもらう事、デビューが8月の20日だからそれまでの20日間、毎日とは言わないわ、最低週三日の特訓をしようと思うの」

「ふ~ん、分かったわ私も参加すればいいのね」

「ごめんなさい面倒なこと頼んじゃって」


「私は構わないわよその分コウと長い時間いられるんだし」

「その話、私も参加していい?」母

「え~と母さん翠は歌を歌うその前段階からの練習なんだけど」

「分かっているわよ、どうせ私が参加できる日はそれほど多くないから」

「そうだねじゃあ練習の日は知らせるってことで良い?」


どうやら母上はカラオケそのものに興味があり、カラオケボックスの雰囲気に浸りたいという感じらしい。

マーサはたぶんコウよりもしかしたら翠の歌唱力を上げることができるかもしれない。

何せプロ並みの歌唱力なのだから、翠の心がポッキリ折れないことを祈るしかないが。

逆に味方になってくれればかなり歌唱力を上げることができるかもしれない。


「さーてそろそろ私たちはお風呂に行ってくるわ」

「えっとどうしようか?」

「コウも一緒に行く?」

「構わないけど、じゃ俺は一度部屋に戻るよ」


今いる部屋は母と翠がいる部屋なのでマーサとコウは自分たちの部屋へ一度戻ることになる、コウの部屋は町田先輩と同室なため現在は誰もいない。

部屋は指紋認証式のためカギはいちいち預かる必要がない、部屋に戻って浴衣を着て下着を手に取り待ち合わせ場所であるエレベータ前にて少し待つことにした。


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