下田観光
下田観光
水族館から下田の街中までは1kちょっと一行は街の観光組と公園散歩組そしてホテルへ周辺散策組に分かれることになった。
下田公園は約1kちょっとの散歩道コウたちは公園の散歩をしていくことになった。
「展望台があるんだって」
「ルートからは少し離れるのね」
「まだ時間もあるし寄って行こうか」
「いきましょ」
「レッツゴー」
展望台へはコウたちと山根兄弟が同行することになった、駅前には横山さん倉田さんらとマーチンや勇次それに所君達、商店街散策組が向かった。
そしてホテル組はなんと町田先輩と如月教授がペアで、マジで町田先輩は筆おろしをするのかとも思ったが、まあ蓋を開ければ単に教授の愚痴を聞く係を買って出たという落ちだった。
それぞれが初日の伊豆下田を楽しみその日の夜は更けていく。
「どうでした先輩?」
「どうって・・」
「きさらぎちゃん、うまくリードできましたか?」
午後7時、コウと山根そして町田、そして勇次と所がホテルから徒歩で10分の下田・友泉寺という肝試しのために電話しておいたお寺で仕掛けを設置していた。
勇次が町田に声をかける。
「結局あれからホテルの如月ちゃんの部屋で院生になる心得とか、研究題材とか論文の内容を決めていついつまでに出せとか、そういう話ばかりだよ」
「な~んだ、もっとつやっぽい事予想してたのに・・・」
片手に懐中電灯を携え藪の中に仕掛けをしていく、お化けの元という缶詰めと人数分の衣装を境内に置かせてもらいコウは和尚さんとお話をしている。
「はいよろしくお願いします」
「くれぐれも植え込みを折ったりしないようにな」
「はい、みんなによく言っておきます」
境内に衣装を持ち込み明日海で泳いだ後男子は全員ここにきて衣装を着てお化け役をする予定。
順路はサイリュームを使用して誘導、担当の場所にはそれぞれにグッズを使い脅かす仕組みを皆には説明する。
全員にはまず虫よけのスプレーを振りかけることも忘れない、一部は軽くスモークを焚き臨場感も出す予定だ。
もちろん火を使用するタイプではなく水を入れると蒸気が発生するというやつだ。
和尚さんと話し初日のセッティングが済むと挨拶をしてホテルへと戻った。
時刻は8時をやや過ぎていたが、それから食事をとることになった。
「みんなごめん少し予定が遅くなっちゃって」
「それは仕方ないよ」
「そうそう俺たちもその話に乗ったんだから」
「楽しみだよな」
「お前の楽しみは水着の方だろ」
「なんでわかった?」
「よだれが出てるぞ」
勇次と吉平そして田村が楽しそうに話している。
「もしアクシデントがあったらすぐに衣装は脱いで入口へ集合」
「アクシデント?」
「想定内であり想定外の出来事はいつでもありうるからね」
「おいおい脅すなよ~俺ら脅す方だろ」
「お寺だからほかの参拝客がいないとも限らないし、それにルートはそれほど複雑じゃないけど山の中になるので各種動物による被害もありえる、まあ一応気を付けた方がいいだろ」
お寺の裏山を使ったルートは下から上に行きぐるっと回って戻ってくるというやつだが。
その間徒歩で5分というところ距離にして300メートル、山を少し登るような形になるため足元は結構注意が必要、驚いて転げ落ちる可能性もないとは言えない。
一応日没には全部用意しておいて6時スタートを目指す、そのためには海を5時前に上がらないといけない。
逆算すると海からの撤収は4時、その後シャワータイムや着替えを済ませる時間が必要。
女子らをまとめる人間も必要なのでコウは母親にやってもらうことにした。
男子は着替えが済んだらすぐお寺へ集合しお化けの用意と決められた場所にて自分の用意をしてもらう。
時間が来たら母の合図で2名ずつ順次挑戦という予定だ。
肝試しは7時には終わる予定なのでたった1時間のお遊びだが、それでも女子が怖がる姿を見たいという好奇心は男のロマンをくすぐる。




