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下田海中水族館

下田海中水族館


「はいそれとパンフレットね」


「はい それでは中に入りますが、あまり騒がないように」

「コウちゃんお昼は?」

「ああそうだ、見学しても食事してもOKだからここは自由時間ね」

「いや俺は先に少し見て回るよ」

「ぼくも久々の水族館だから」

「あたしも~」

「じゃレディゴー」


改札を抜けると薄ぐらい通路の中を順路と書かれた矢印をたどり奥へ奥へと進んでいく。

水槽には根大魚やクラゲなど、海洋生物が何種類も水槽の中を泳いでおり。

大きな水槽にはアジやヒラメなど食卓を飾る魚類もたくさん泳いでいた。


「やっぱりクラゲの水槽は幻想的だわね」

「いろんな形があるんだね」

「こっちの見てすごい長いんだけど」


縦長の水槽には小さいながら触手が1メートル以上あるクラゲが水槽の中を漂っていた、明るさの押さえた照明に照らされた半透明の生き物。

クラゲの水槽を抜けると今度は海獣のコーナー。


「おおいたいた」


そこにはペンギンが元気に泳ぎ回るコーナーが。


「こいつらこれで鳥なんだよな」

「極寒の中で空を飛べなくなった鳥が海の中へと生活圏を求めて変化していった形なんだよね」

「水の中で泳ぐことは知られているけどそれほど潜ってはいられないらしいね」

「そうなの?」


ペンギンのエリアからラッコやアザラシのエリアへと進んでいく。


「海獣エリアか・・」

「ラッコはいつ見てもかわいいわね」

「女子は好きそうだね」

「俺もラッコに生まれればモテたのに」

「その場合は人にはモテても自分はラッコでも良いわけ?」

「ラッコの怪人ならOK」

「そりゃラッコとはいえないんじゃない」


「襲うとこはまっち~らしいね」


さらに進むと海獣ショーのエリア、そのまま進んでいくとイルカのいるプールのエリアへとやってきた。


「午後の部がもうすぐ始まるね」

「見ていくよね」

「そうしようか」


「町田君あなたは私と行くのよ」

「教授 お供します~」


町田先輩と教授は分かれて何をしに行くのかというと、単純におトイレだったりする。

実は教授、こういう場所には慣れていない。

恥ずかしいというわけではないが、自分の知らないことが多すぎて何か質問されたときに答えられなかった場合、自分の威厳が低下するのを避ける手段としても別行動を選んだ。

だが一人ではさみしすぎる、そこで町田先輩をお供にすることを決めた。

この後教授は一足先に園内のレストランへと足を運ぶ、食事というよりお茶をしに入ると同時に町田先輩の院生への意向を聞くためもある。


イルカのショーは結局10数人が観覧し、そこからはそれぞれがどんどんばらけて行って。

初日の予定は無事すぎていった。


午後4時、水族館のショーも観覧し久々のバケーションを楽しんだ一行はその後二手に分かれていく。


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