確認する間もない
確認する間もない
俺は誰もいないはずの部屋をきょろきょろ見回し窓を開け外を調べてみた。
気のせいか・・誰もいなかったのだがなんとなく誰かに見られているような気がした。
メールの1枚目は解った、困った爺さんの戯言が解ったということだ。
俺の体でなんてことを(おいしいことを)
面倒ごとだけ押し付けて去るなんて・・・でも彼女いない歴18年の俺に降って沸いた神からのプレゼント、荊の道だろうが何だろうが進んで行くさどこまでも。
と意気込んでみるが・・どうせなら恋愛術のハウトゥーも書いておいてほしかったと思うコウだった。(ちなみに気功術に恋愛術は無い)
そして2枚目には、魔法が書かれていた。
練気法、気功法、内気功 外気功、気功癒術、気功治療術、気功外成術、気功付与術それらから連なる次のステップ。
俺も気功外成術ぐらいまでは知っているし、その先の魔術(魔法)も少しはかじっている、気の力は大きくなると魔気に変わる、大きくなるとそこからは使うものの志が試されるからだ。
母からも練気法を教わるときに悪いことに使うと四肢をもがれて悪魔にされてしまうという、なんとも恐ろしい話を聞いたことがある。
まあそれはおとぎ話だが気功法は良いことに使わないと効果が薄れてくると協会でも教わっている。事実悪事に手を染めた気功術師は気の力を失い老化が始まったという事例がある。
気功術のその先に魔術がありそして魔術の中に若返り法と言うのがある、その方法を取得すれば寿命が200年以上伸びるのだそう、気功術師であれば手に入れたい魔法の一つだがその方法は気功術8級にならなければ教えてもらえない。
若返り法は8級以上にならないと施行ができないという、要するに若返り法は高位の魔法で魔力(気力)が足りないとその魔法がかけられないからだ。
そして悪いことをすれば等級(魔力)が下がり若返りの魔法をかけることができなくなるという。せっかく若返り法で若くいられるはずが犯罪を犯し等級を下げてしまえば、若返りの魔法をかけられなくなるという仕組み。
この魔法を作ったのも確か三簾秀樹、俺の曽じいちゃんだという話を聞いたことがある。
ちなみに現在の平均寿命は250歳、外を歩くとお年寄りはほとんどいない。
たまに年寄りを見かけるとすでに200歳を超えている場合が多く、練気法を取り入れ気功術を始めるのが遅かった人の場合、年老いた状態で外見が固定される為だと教えてもらった覚えがある。
後は一部の宗教関係者(宗教により若返りを禁止している)が多いがそれも減りつつあるのが現在西暦2800年(EC東歴500年)
現在西暦と東歴の2種類が使われているなんでも気功術師のおかげで人類の絶滅を防ぐことができたのが500年前だとか。時の法王様がその功績と戦争(細菌戦争)の終息に尽力した功績をたたえ東歴と言う齢の歩みを認めたらしい。
そのせいかどうかはわからないが並行して2種の年号が使われている、どっちを使うのも自由らしい。
2つ目のメールには魔法の数々が書かれていた、その中には俺が知らない魔法の数々が記されていた。
火炎術・水生術・土成術・風向術・無属性魔術の数々そして医療系魔法と2枚目のメールには俺には使い方も解らない魔法の数々が書かれていた。
その中でも重要なのが3つの魔法で若返りの魔法とはその3つの魔法を指すらしい。
身体維持魔法、生命光化魔法、生命回帰魔法
身体維持【文字通り体の形を維持する魔法】
生命光化【寿命を延ばし老化を遅らせる魔法】
生命回帰【進んだ歳を戻す魔法】
通常3つだが2回目からは2つの魔法で済む、最後の回帰魔法を行わない人もいる、この場合は若返ることを望まない人の場合だ。好きな年代でキープしておきたい場合は選択できるというわけだ。
だから最初に生命回帰で外見と歳を戻し身体維持魔法で外見を固定化させて、さらに寿命を延ばすため生命光化魔法で寿命を延ばすということらしい。
そしてそれぞれの魔法力使用量が合計で大体300MP必用だという
ちなみに300MPはざっくりとした数字で気功術師として8級になっても300MPに満たない人もいる。
そして各魔法に必要なMP(マジックパワー・KP気功パワーともいう)が100MP使われる、もし3つの魔法を使用してMPがゼロになった場合はどうなるかと言うと。その場で気絶するらしい、では10MP残した場合はどうなるかと言うと、意識はあるが動けない状態で少し話せるぐらいだという。
なので最低50MPは残した状態で使用しなければ、その日一日使い物にならない状態が続き、仕事もできない上にトイレにも行けなくなるらしい。
このMPと言う設定だが、現在はアプリで測ることが可能だ。
2枚目のメールに自分の体にはすでに3つ以上の魔法をかけてあるという書き込みがあった。
と言うことは若返っているということか?そしてこの3つの魔法は1回かければ良いという物ではなく定期的にかけなければ又老化が進むという。
ちなみに俺の体はと言うと2年経っているはずなのに感覚的には18歳の時と身長以外の変化はない。
多分爺さんは伸びた身長はそのままに生命回帰魔法をかけたらしい。
何々・・・魅了魔法受動丙さらに再生魔法乙だと~~
おもむろに体を触り確かめる、魅了はなんとなくわかる、モテるようにする魔法または好かれるようになる魔法だ。問題は再生魔法の方、ケガや病気など身体的に欠損が出る場合などにかける魔法でその乙型と言うことは中魔法であり再生速度はゆっくりと言った具合か・・
どちらもメールには15級以上ないと使用できないと書いてある。
だが見て触れて鏡を見る限りでは外見的に何も変化は起きていない。
もしかしたら2年の間に何らかの病気でもしたのだろうか・・・・
メールには小さな欠損が生じたためと書かれている、理由は書かれていなかった。
そして現在コウの気功等級は15級!
賢者クラスじゃん!
この時代若者の間では階級によるあだ名を付けて呼ぶことが流行っている。
普通人(1~2級)・下級闘士(3~4)・上級闘士(5~6)・魔法戦士(5~8)・下級魔闘士(5~7)・上級魔闘士(8~11)・賢者(12~15)・魔賢者(12~18)・仙人(14~15)・魔仙人(15~19)・魔人(16以上)・魔神(20以上)・大賢者(25以上)・大魔神(30以上)・神(50以上)魔が付くのは魔法師(魔術士)の略称、魔が付かない場合は己の体のみを鍛えて戦う気功師(体術師)を指す。
ちなみにクラス分けは等級だけではなく年齢も含まれる賢者は幅広くその名の通り賢く物知りと言うことも含まれる。仙人は年老いている見た目も含まれる、呼び名は協会用語ではなく若者が付けた等級による略称である。現在20級以上の練気法修行者は数人しか確認できていない。
夢憑依による等級の計算方法も書かれていた、まずは憑依前の6級から2年で15級になった場合の計算式。
6級×2(憑依したら二人分になる)そして爺さんの等級が18級単純に+されると30級それが曾爺さんが憑依した最初のこの体の等級で、その後2年で鍛えた結果5級上げたので35級になり憑依が解けて爺さんの分18級がマイナスされ爺さんのおかげで上がった分5級の半分がさらにマイナスされ15級になるらしい。(曽爺さん20級か・・)
倍になった分がまだ残る計算だが、憑依時に脳内を例の未来版BIWで強化されたため、倍になったデータ換算のまま等級が嵩増しされた状態で残るらしい。
ちなみに曾爺さんは憑依が解けると2級上がるらしい、いらないのに書いてあった。
この夢憑依で15回目だとまたしてもいらないことを書いてあった。
最後に但し書きでこの地球のこの時代では30級以上無いとすべての魔法を使えないらしい。魔法は使用するとき場所や月日、天候などが限定される場合がある。
人の魔素だけでは足りない場合など植物や土地からも魔素を借り上げて使用することが可能だ。使用方法は2種類、紙や地面に魔方陣を書くか声に出して祝詞を唱えるかだ。
だが自然界にある魔素は非常に少ないので結果として自前の魔素含有量が魔法をかけるときの切り札となる。天候なども同じでよく晴れた日に氷魔法を使用しようとしてもうまく行かないし、雨の降っているときに火魔法を使おうとしてもうまく火を出すことはできない。
これは月日にも同じことがいえる夏場に氷魔法はうまく出せないのと同じである。
ちなみにコウのキャパシティーMPは2000以上あると記してあった魔素の回復は一日(24h)で1000MP、MPの貯蓄量は使えば使うほど増えていくらしい。
気功力【気(魔力)の力を示すMPWと書く場合もある】
気力(魔素)【MPはマジックポイントを指し使用する魔法の魔素量や総量を示す】
魔素回復量【+MPh(時)時間で増える魔素料を示す】
この辺りはRPGに表示される各種パラメータに似ている、気功術協会には現在各種パラメータを数値化する装置が常設されており。練気法の成果を知ることができる。
ちなみにその機械でどれだけ体を鍛えられたかもわかるので、魔法を利用するときの魔素切れを防ぐためには必ず気功術協会へ行って調べてもらうことをお勧めしている。
アプリで調べられるのは個人が持つ魔素の総量と一部の身体情報のみに限られる。