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バトンタッチ

バトンタッチ


そう言うと帽子とサンダルを入れた袋を大事そうに抱え去って行った。


「ふ~次は私ね!」

「了解、それじゃまずはどこからにする?」

「じゃあ私もサンダルからにするわ」


翠はシックなカラーの5センチヒールサンダルを購入し、次は夏服売り場へと場所を移動した。

マーサが明るいカラーなのに対し翠は割と原色を好む、確かに赤と黒が似合ってはいるが。

濃い原色は夏の場合暗く見えがち、周りの目を引くには良いが、今回は翠も淡い色にチャレンジするみたいだ、選んでいる服の列には淡い花柄のワンピースが並んでいた。


「どれにしよ~~」

「もしかしていつもと違うカラーコーデにしようとしている?」

「うん」

「とりあえず2着ほど選んで着てみれば?」

「そうだね」


翠が選んだのは腰のあたりが少し閉まっているロングタイプのワンピース、一つはベージュもう一つは淡いブルーで両方とも花柄、片方は小さな花がたくさんプリントされたものでもう一つのワンピースには大きな花が描かれていた。

スカートの部分は2つともフレアタイプで結構ドレッシーだ。


「ど どう?」

「翠って淡い色も似あうんだね、いつも濃いめの原色だからわからなかったよ」

「そ そう?」


ニコッとほほ笑むと顔が瞬く間に赤くなる、


「もう~~~コウちゃんずるい~」


いやいや本当のことを言っただけだが、ここまで反応するとはさすがツンデレ。

結局2着共にお買い上げ、さらに本日3点目の帽子売り場へ。


マーサと被らないように深めの麦藁帽と布製で鍔の長いキャップを購入、さらに眼鏡売り場でサングラス等々を購入。

〆て127000円、もち論すべてプレゼントさせていただきました。


「いいの?べつに私お金に困ってないよ」

「マーサにもプレゼントしたから、対応は同じにしなきゃいけないんでしょ」

「それはそうだけど・・・」


今コウの預金通帳には2億どころかさらにTFCから5千万の追加パテント料が振り込まれ、来月さらに振り込まれる予定がある、無駄使いするつもりはないがだからと言って貯めておくつもりもない。

この額が倍になったところで、本格的に財団を作ろうかと考えている。

はした金とは思わないがかといってこのぐらいの出費で喜んでもらえるならいつでも出し惜しみはしないと思える。

だが一番の問題は自分のコーディネートをどうするか?というところ。


水着とサングラスはすでに用意済だがトップスとアウターはどうするか考え中。

手持ちの服でも良さそうなのだが、二人の服から考えると気持ち合わない気もしている。


「そうだ、じゃあ俺も服を買うから選んでよ」

「良いの?」

「2人共に夏服を新しくしたのに自分は前のままだと少し外しそうなんだよね」

「そうか~・・それでどんな感じにしたいの?」

「じゃあ、アローハな感じにしてみようか?」

「アロハシャツね」

「基本Tシャツでもいいんだけど、アロハシャツなら下はTシャツ、問題はパンツだよね」


「それだとチノパンとハーフパンツを買えばいいんじゃない?」

「了解そうしよう」


翠の荷物を全部持って、メンズ売り場へ場所を移す。

アロハシャツ売り場にはチノパンもハーフパンツ置いてあったので、その売り場でアロハを2種、チノパンとハーフパンツを一つずつを購入。

もちろんパンツ類は淡い色合いを選択、アロハシャツも濃い色は外すことにした。

買い物が終わってみると、両手に買い物袋が3つ以上ずつ。

特に帽子が結構かさばる。


「これは一度コインロッカーに預けるしかないね」

「うん、まだ時間あるから預けた後で次に行こう」


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