風神・雷神
風神・雷神
それからは代わりばんこに俺と山根は女子たちの見立てについて回った。
若干2名は少し考えていた。
「しかしこれだけ店があると目移りしてしまう」
「ことちゃん、大丈夫よ私たちの着られる水着はそんなに多くないわ」
横山さんと琴平さんは自分たちの胸を見るとため息をついた。
「う~んどれも捨てがたいわね」
「マーサは明るめが良いのよね」
「ええ、好きな色はオレンジとイエローよ」
なぜかコウがほかの女性に呼ばれてしまったため、仕方なくマーサと翠はアーケードのフェスでもリッチな水着コーナーへ来ていた。
「下着も売っているわね」
「そうね」
「もしかしてマーサこの夏にコウと何かしようと思っていない?」
「いいえ逆にあなたはなぜもっと攻めないの?」
「それをあなたに言われるとは思わなかったわ・・」
「グリー 私はコウとならどこまでもいけるつもりよ、もう将来はコウと添い遂げるつもりだから」
「・・・わたしは・・・」
「日本人の悪い癖ね、本音を隠すのはいい時と悪い時があるけど、恋愛についてはチャレンジがすべてよ」
「マーサには今まで、コウ以外に好きな人はいなかったの?」
「グリー、私は別に恋愛についてプロフェッショナルではないわよ、はっきりといえるのは私もあなたと同じアマチュアでありコウが初めてだということよ」
一方真純と千秋に呼ばれたコウは・・・
「ねえコウちゃんどっちがいいと思う」
千秋が持ってきたのは水色のビキニと紐タイプのフリル付き水玉模様の水着。
「先輩はこっちかな」
「私は?」
「真純ちゃんはこっちがいいと思う」
「分かった、試着してみる」
そこへ山根兄弟と明実がやってきた。
「・・・コウ様」
「明実ちゃんどうした?」
「これ」
「なかなか大胆だね、アキラはどっちが良いと思う?」
「えっ 俺に聞く?」
「うんアキラはどっちが良い?」
「両方」
「わかった・・」
「おにいちゃん私のも~」
「はいはい」
明実は少し赤い顔をしながらも試着をしに更衣室へと消えていった。
一方マッチーとお姉さま方は。
「どう町田君、このボディを包むにはこのぐらいの面積では足りないかしら」
「いいえお姉さまグッドですよ、ナイスです~」
「如月先生もなかなか攻めるわね」
そういいながら母は紫色の花柄紐ビキニをチョイス、さらにピンク色のビキニも手に取っていた。
午前10時に集まってから早くも2時間が過ぎ10名の女性は何とか自分に似合う水着を選びおえた。
フィッティングも済ませほぼ全員が2着以上の水着を手に入れ大事そうに買い物袋を胸に抱いてアーケードを後にする。
「ではこれからは模様し物の買い物をします、それではアキラくん」
「はい、まずは花火ですねこちらは僕と妹それに横山さん真純ちゃんことちゃん千秋ちゃんとで買いに行きます」
「残った買い物は変装用の道具とろうそくそれに蚊取り線香などですね、こちらは先生とおれマーサと翠&うちの母と明実ちゃんで買いに来ます」
「え 俺は?」
「わすれてた町田先輩もこっちです」
「びくったぞ~この年でハブかと思ったぜ~」
「町田君大丈夫よ私がついているから」
「おねえさま~~一生ついていきます~」
「えっとみんな昼食はどうする?」
「みんなでたべよ」
「うんそうしよう」
時刻はもうすぐ1時、一行はアーケードを出るとレストラン街へと向かう。
見つけたのはイタリアンの店、この人数なので一応コウはお店に入り中で交渉する、もちろん店内をみて空きがあることを確認してからだが。
「大丈夫そうだよ。みんな入って」
用意してもらったのはパーティ用の部屋、たまたま予約が入っていなかったとのことで13人が座れる場所を確保できた。
「じゃあ飲み物は決まったら頼んじゃうね」
「わたしアイスコーヒー」
「じゃあアイスティー」
「おにいちゃん私ウーロン茶」
それぞれに注文すると、昼食のセットはランチメニューの日替わりメニューが半分。
そして個別にパスタが3人ピザが2人あとはサラダが人数分。
13人中10人が女子、若干名女子とは言えないおなごも混ざってはいるが、それはそれは姦しい。
「如月先生どんな水着買ったんですか?」
「いつもならきわどいラインを選ぶんだけど、今回はおとなし目よ」
そういいながらコウの顔を見てウィンクする。
「ちょっとコウちゃんあの人ほんとに教授なの?」
「そうだようちの大学じゃ少し有名でTV出演もしたことあるよ」
「マジ!」
「グリー大丈夫よ私たち2人がいれば怖いものはないわ」
「そんなこと言ってマーサもライバルの一人には変わらないでしょ」
「グリー、コウはあなたのことも好きなのよ、でも第三者はそんなことお構いなしよ。だから私たち2人は共闘するんでしょ」
「・・・マーサって本当に19なの?」
「あら年齢の1つや2つ恋愛には関係ないわ、むしろ10歳離れていてもたぶんコウのことを追いかけていたわよ」
いやいや9歳の女子に追いかけられたら、たまったものではないが。
彼女の言っているのは28歳以上ということだろう、それならば如月教授のアクションもわからなくもない。
ただし今回町田が如月教授の気を引いてくれそうなので、何とか教授の攻撃をかわすことができそうだが。
「おにいちゃんあのコウって人、カッコいいね」
「お前には無理だぞ、彼の両隣を見たか?」
「うん 見た、私も負けてないと思うんだけど」
「わが妹ながら恐ろしいよ、確かに劣ってはいないが勝るためには絶対的に足りないものがある」
「なにそれ?」
「一つは学力」
「ほかにもあるの?」
「あきらめないという闘争心」
「おにいちゃん私そんなに頭悪くないよ、ちゃんと勉強も続けてるし」
「それじゃ再来年は俺と一緒に大学通うってことか?」
「いやいやそれはどうかな~~」汗;
「コウはたぶん再来年も大学院にいるか、もしくは教授になる可能性がある」
「そうなんだ・・」
「やめておけ、夢を見すぎるのは」
「え~目標があるほうが頑張れるって言ったじゃん」
アキラはコウと妹が付き合う場面を想像したが、どう考えても釣り合わない結果しか浮かばなかった。
(妹よ、現実を知ったらどうするのだ)
「今の彼氏より断然いいんだけど・・・」
「そりゃ高校生よりはいいに決まっているが、風神と雷神を相手にどう立ち回るんだ」
「??風神?」
「左隣が風神、右隣が雷神」
「う~んじゃあ私は海神で」
「それは無理があるだろう」
ほかの女子たちは、基本本日の成果を前に喜びもひとしおだ。
「ことちゃん、どんな水着?」
「どう?これ」
「いいねいいね~」
「そういうめぐちゃんは?」
「ふふ~ん、どうよ」
「そう来たか・・・」
「先輩私も私も」
「ますみちゃ~んどれどれ」
「お~~」




