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ラブウォーズ

ラブウォーズ


彼女は翠の存在を知ったためマーサにも聞いてみた、すると・・


「恵美、私と翠は共闘関係よ!」


そういわれて、ああ自分の入るスキはないなとあきらめたものの。

美女2人を両手にこの男は・・・でも興味はあるからずっと見ていたい、研究心がくすぐられ負けを認めはしたがすぐ離れることを自分の性格も許さない。

隙あらば割って入るのも面白そうだ、というくらいの感じでサークルに参加している、2つ年上のお姉さん。


実は彼女も大学院へ行こうと思っている、彼女今期は女子の部首席で卒業が決まっているらしい。

もちろん男子はコウなのだが、コウは辞退している、まじめに通ってきている皆をしり目に論文だけで卒業が決まってしまい、あれもこれもと賞を頂くのは気が引ける。

と曾爺さんは思ったとのこと、別にコウの意志ではないが、コウもまじでそう思う。


「何それ私も初耳」


今度は聖音きよねが参加する。

学校内ではマーサのことは目立つしコウにくっついているしで広く知られていても。

まさかほかにも彼女がいて取り合いをしているとは思っていなかった。


「聖音、コウを自分のものにしたかったらエベレストより高い山が立ちはだかるわよ」


その言葉を聞いてマーサの意気込みを知る。

横山さんはそれを聞きながらほくそ笑む、通常の女子ならばこの状況ですぐ折れる。

普通ならばね、だがここにいるのはこの国一番の学問の聖地、そして並みいる秀才をしり目に勝ち上がってきた才女たちなのだ。

火に油とはこのことだろう、普段コウのことを良いなとは思っていたが別に学問重視な彼女達。

まるで宣戦布告されたような気分になり、なぜか参戦する可能性を示唆してきた。


「それって山があるだけよね、登ってみろと?」


あちゃ~~、また池に飛び込みたくなったコウだった。

横山恵美は眼鏡の奥でにんまりとほくそ笑む。

実は彼女の論文恋愛成就AIだったりする、いわゆるラブウォーズアプリとでも言おうか。

そのためにも大学院へのステップアップは欠かせない。


(これでデータをたくさんとれそうだわ)


町田はこの状況下、すぐに気を取り直し。


(いやすべてコウに向かうということは絶体あぶれる女子が出てくるはず)


町田海人、伊達に2年留年してはいない、マーサが一番だが他が悪いわけではなく、よく見れば他の女子もなかなかのもの、しかもここのサークル全員が印税で生活できる者ばかり。

どの女子と仲良くなっても食いっぱぐれないのだ。


その他の男子は、特に何も感じないというよりコウに一目置いているし、町田よりは勝っていると思うので、漁夫の利よろしくそれぞれにキャンパスライフを楽しめればよいと思っている。

しかも来期はコウも院生となり通常の授業やゼミには顔を出さないだろう。

そうなれば近場にいる自分たちの方が有利。

横山さんの作ったAIアプリでもがっつく男子に恋愛の勝者はいないと出ている。

まあ経験豊富な町田先輩を見ればおのずと知れること。

まだ数年は大学で研究しなければならない、その過程で楽しく恋愛できればそれでよい。

コウに美女が2人いるのならばそれで自分たちは安心というところだ。

コウからはマーサのおうちの怖いお父様の話も少し聞きかじっており、マーサをものにしてもその後は大変だということも聞いているので、高い山に登る人はその用意だけでも大変なのだと感じている。


(コウさんご愁傷さまです)誰かの声がする


「あ~そういえば如月教授が面白いこと言ってた」

「なんだよ急に」

「マーサちゃんコウ君と海行くんだって?」


げっ!この大学にはプライバシーはないのか!


「それ家族旅行だよ」

「彼女2人と?」

「え~いいな~」

「どうせなら皆でいかねー?」


町田が嬉しそうに乗ってきた。


「さんせー」

「どうせならサークルの仲間全員でいきたいね~」


「コウ海ってほんとう?」

(実は母さんに話したらSNSに書いちゃったらしい)

(如月教授のAIね)小声でマーサに耳打ちする


「オーマイガッ」


この話はまだマーサには伝えていなかった、昨日母と話し合っただけでもちろん翠も知らないこと。

それを本来無関係な仲間たちに知られるとは、如月教授もやってくれる。

そういえば行くときは知らせろと言ってきたがまさか自分も行く気なのか・・・


その日のうちに7月某日程で町田の歓喜するBISサークル海旅行2泊3日が本決まりとなった。

そして家に帰ると母には日程と参加人数すべてを告げることに。


「ただいま~」

「おかえり~」

「おそかったね」

「母さん例の夏旅行 日程が決まったよ、まだ本決まりじゃないけど」

「あら早いわね」

「それで質問なんだけど」

「何?ビキニで行くか競泳水着で行くか?」

「なんだよそれ、違うよ母さんSNSに息子と義娘とで海に行くって書いてたりした?」

「うん友達に自慢したけどなんで?まずかった?」


「まずいはまずいんだけど、昨日のうちにサークルの仲間全員に知られて家族旅行がサークルの仲間も入れた旅行に変更になったよ」

「え~うそ」

「まずはうちの教授に知られたのはまずかったよ、教授も来るよ」

「なにそれ~」

「家族水入らずはまた今度だね~」

「そうか~なんで解ったの?」


「うちの教授のAIアプリSNSから人の動向を分析するっていうシステムなんだよ」

「なにそれ?」

「要するに名前や固有名詞などを入力し検索掛けると、数百あるSNSからヒットする内容を引っ張り出して、誰がどこで何をしているのかというのが分かるソフトなんだよ」

「じゃあ全部見られてるってこと?」

「おふくろだけじゃなく、俺のことや彼女たちのことをね」


「う~ん、さすが灯台ね いや東大だわね」

「それで総勢18人のグループになるから、いやなら先に言って」

「男の子も来るのよね?」

「ああ俺を入れて8人かな女子の方が多いけど、若干おばちゃん2名」

「なによおばちゃんって」


「気功術っていいよね歳をごまかせられて」

「教授って女性?」

「前にも言ったじゃん変な教授がいるって、まあ東大にはまともな教授を探す方が難しいんだけど」

「なんか中学校の引率みたいね」

「大人な2名がついてくれば羽目を外すバカも出にくいと思うけど」

「いいわ、その内容で行きましょう」


「分かった翠にも知らせておく」

「場所も決まったの?」

「場所はこれからかな、2泊だから今のうちに決めないといけないけど」


「リクエストはない?」

「場所決めしちゃっていいの?」

「せっかく家族で行こうと思ってたのを取られたんだから、そのぐらいはこちらに決めさせてほしいでしょ」

「それもそうね・」


「まあ海があると言えば伊豆か千葉かの2択なんだけどね」

「やっぱり伊豆かな~」

「水族館や動物園も多いからね」

「昔家族で行ったわよね」

「ああサボテン公園とワニ園だっけ」

「2つが同じところだと思って行ったら10k以上離れてて父さん慌ててたよね」


「完ぺきな予定がって」

「でも時間はそんなにずれ無かったよね」

「おかしっ思い出しただけで吹いちゃいそう」

「確か海で泳ぐなら伊豆は下田の手前で白浜がいいんだよね」

「そうそう、その手前は人が多いって話で」


「交通手段はどうするの?」

「AIバス貸し切りにしようかなとも思ったんだけど」

「それは皆と相談した方がいいかも、酔っちゃう子がいたら大変よ」

「そうか~それ聞いておかないとだな」


「もしくは電車、これが一番楽かもね」

「そうね、たまには電車も良いかもね」


この時代電車はほぼ健在で新幹線はリニアモーターに代わっているが在来線はほぼ残っている。

昔と違うのは車掌がいないところだけ、運行は遠隔操作とAIによる自動システム。

これにより駅を過ぎて止まるなどということは無く。

線路に人が落ちたときの緊急停止も自動で行なわれる。

但し、ここが肝心 若干昔より本数は減っており現在は余裕のある運行が一番安全であると定義つけられている。


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