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花と拡声器余談:「冬のある日」


「あ¨?誰がついて行くっつった?」

 君は、猫みたいなその目を細めて、悪態を吐く。私も君がそう言うだろうって、先に言っておいたんだけど。だって、『人が多い所は大嫌いだ』ってよく言ってるし。

「え、マジで来ないんですか」

 酷く悪い目付きの五色くんは、意外そうに目を見開いた。

「ヒーローショーとかありますよ」

「そりゃあ三流のクソヒーローショーだから見ねぇんだよ」

 君は更に不機嫌になった。これは何かで誘っても、もう絶対に行かないやつだ。

「ね、じゃあほっとこ?」

陸奥くんが私と枝垂くんの袖を引っ張る。さっさと外に出て遊びたいのかもしれない。

「しかたないわよねぇ」

枝垂くんも、陸奥くんの意見に同意してるみたいで、玄関に向かっていった。


「なんでお前が残るんだ」

 だって、君と一緒に居たかったんだもの。

「……チ、」

小さく舌打ちをしても、君はそれ以上には邪険にしない。本人の意思を尊重してくれる君のそういうとこ、好きだなぁ。

「は!?」

あれ、声に出てた?

「出てるも何も、そんなにやけた顔すんな。気持ちわりぃだろ」

すっごく恥ずかしいな……。

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