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守護霊

掲載日:2019/08/06


大学に入学して最初の夏休み、仲良くなった友人等と誘い合って海に遊びに来た。


堤防脇の駐車場に車を止め、ビーチパラソルやマットなどを手にして砂浜に駆け下りる。


駆け降りてフト堤防の上を見上げると友人の1人陽が、砂浜の更に向こうの海を見つめ手を合わせ拝んでいた。


「何をやっているんだ?

早く来いよ」


「君達は見えていないのだね?」


「何を?」


「僕は霊感が強くて霊が見えるのだよ」


「え! 幽霊がいるのか?


お天道様が真上にある真っ昼間にか?」


「幽霊には昼も夜も無いよ。


透けているから夜の方が見やすいだけで、昼間もいるよ」


「で、何処にいるんだ?」


陽は片手を上げ海を指し示す。


「海から此方を見ている」


「えぇー!


それって海で溺れた人たちの霊なのか?」


「皆軍人だね」


「軍人?」


指し示している手を動かしながら話しを続ける。


「そう、あそこ等辺にいる人たちは海軍の水兵だな。


その隣にいる人たちは陸海軍航空隊の飛行兵達だと思う。


その横にいる人たちは陸軍の将兵だ」


「その人たちは、海で遊んでいる俺達を怨んでいるのか?」


「遊びに来ている人たちの中に親族の姿を認めると顔が綻ぶから、喜んでいるのだと思う」


「じゃあそこで成仏もせず何をやっているんだ?」


「彼等は日本を守護している守護霊達なのだよ」


「守護霊?」


「そう、彼等の思いは1つだ」


「それは何?」


「仲間をこれ以上増やさないで欲しいって事さ」


それを聞いて俺と周りにいた友人達は海に向かって手を合わせた。



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