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エリーゼのために

作者: 倉田京

 「エリーゼのために」という曲があります。しかしタイトルにはエリーゼの為に具体的に何をしたのかが書かれていません。一体作曲者はエリーゼの為に何をしてあげたのでしょうか。

 花を買っていってあげた?料理を作ってあげた?それとも本を読んであげたのでしょうか。分かりません。



 唯一の手がかりは「エリーゼのために」の旋律(せんりつ)だけです。つまりこのメロディを聴いた人が、一体何を(ささ)げてあげたのかを独自に解釈をしないといけない訳です。



 そこにタイトルの意図があると私は思います。曲を聴いた時に生まれるイメージは人それぞれ違います。つまり曲が残り続ける限り、エリーゼに捧げられるものも増えていくのではないでしょうか。もしこの曲が永遠に残るのなら、作曲者は彼女にこの世の全てを与えた事になるのではないでしょうか。



 『エリーゼのために』は1810年に作られた曲だそうです。きっと何千何万という人が聴いたり演奏したりしたはずです。今この瞬間も誰かが心の中でメロディを口ずさんでいるかもしれません。エリーゼという人は幸せな人だと思います。



 今、私は『エリーゼのために』を聴いています。私はこの曲を聴いて、エリーゼの髪を優しく()でている作曲者の方の姿が思い浮かびました。

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