《3話「魔術師」》
終は、今日も狂ったかのように
スマホをいじり続ける。
あるはずもない、その妄想について。
でも、今日は違ったのだった・・・
《3話「魔術師」》
僕は、今日もスマホをいじる。目は虚ろで目のしたには隈が出来ている。
そこで、1人の怪しい男のアカウントを見つけた。
そして、僕は、ツイッターで見つけた自称魔術師の
怪しい詐欺師みたいな奴と、DMでやり取りをした。
終 「あなたは魔術師なのですか?」
自称魔術師「あぁ、そうだ。僕は魔術師。」
とても嘘臭い。でも、頼る場所がそこしかない。
そんな残念な、僕と自称魔術師。
終 「あなたが、魔術師という証拠は出せるのですか?」
自称魔術師「ん、それは出せない。というか、めんどい。
信じるかはあなた次第だが?」
終 「例えばです。あなたが本当に魔術師である場合、
死者蘇生は出来るのですか?」
自称魔術師「あぁ、出来るよ。ゾンビとして。」
終 「死者蘇生は出来るのですか?」
自称魔術師「出来るって言ったろ?ゾンビとして。」
終 「ゾンビなんてダメだ。完璧な彼女を作りたい。」
自称魔術師「それは、本当の彼女なのか?1度死んだのに。」
終 「いいんだよ。彼女が欲しい。」
自称魔術師「キミってストーカー体質の狂人だねwww
おもしろいwwwはははwww」
終 「僕に魔術を教えろ。どこで会えるか?」
自称魔術師「もしかして出会い厨?別に、キミの家で集合でいいよ。」
終 「は?」
その時、背後に、物音がした。ゾッとした。一体何なんだ。不意に後ろを見る。
そこにいたのは、小汚い黒いローブの男?だった。そして背が低い。
魔術を使ったのか?それとも、家の中にいた?
それは、ありえない。いや、どうだっていい。
僕は今、笑っている。そう、満面の笑みだ。最高に、キマってる。
終は、狂気にとりつかれたかのように笑う。
普通の人なら絶対に笑わない場面だ。
失禁してしまう人間もいるだろう。
終は違った。笑ったのだ。