異能者団体②
久しぶりの更新です
「からかうのが楽しくないと言えば嘘になりますね~」
「おい……」
「おっさんはからかいがいがあるな!」
「うるせぇ!俺のことはいいから早く案内してくれ」
「限さん、そんなに怒らないでください!雅さんも海さんも限さんと仲良くなりたいんですよ!」
雅と海にからかわれてが反論するのも馬鹿馬鹿しいと思ったのか適当に返事をしていたが、少しズレてるアリアの純粋な言葉に気が抜けたのか肩をガックリと落としながらフラフラと駅のホームの奥へと歩いていた。
「限さん大丈夫ですか?気分が悪くなったのですか!?」
「いや、なんか一気に緊張感が無くなってな……なんか急に足元がフラフラしてきたな」
「おーい、おっさん。そっちから出るよりこっちから出た方が早いよ」
「マジか、それを先に言ってくれよ。迷子になって京都でも警察のお世話になるところだったじゃんかよ」
「あれ~?限さん警察のお世話になったことあるんですか~?」
「最近だとアリアがこっちに来た時だな……あ、もちろん犯罪をしたことは無いからな?」
警察のお世話になったと聞いた雅は限から少しずつ距離を取るように後ずさりをしていたので、限は慌てて犯罪をしたことは無いと付け加えていたが顔が顔なのであまり信用されていない様子だった……
「そうか、おっさん。ちゃんと罪を償ってきたんだな……偉かったな……」
「だから、違げぇって!俺は顔は他人よりほんの少し怖いが犯罪を起こしたりしねぇよ!」
「そうですよ!限さんはほんの少しお顔が怖いだけです!心はとっても優しいです!」
「アリアちゃんがそう言うなら私は信じるよ」
「それは俺の言うことは信じないと取っていいんだな?」
「そう取ってもらっていいよ。おっさんなんだか信用出来ないんだよな……」
「異世界から来たアリアより信用されない日本人って一体……」
「こればっかりは顔の問題ですね~」
「うるせぇ!さっさと案内してくれ!」
限はこれ以上傷を抉られる前にさっさと移動することに決めたようだ。
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「よくこんな遠くまで来たねお嬢ちゃん。まぁ、そこに座ってお茶でも飲んでよ」
「ご、ご丁寧にありがとうございます!し、失礼します」
機械のようにギギギ……と硬い動きを見せながらアリアが緊張しながらゆっくりと席に着いた。
「そんなにかしこまらなくてもいいんだよ?ねぇ雅、海?」
「いやぁ~、会長のその姿を見てかしこまらない人はいないと思いますけどね~」
「そんなにこの姿は話しかけにくいのかな?子供受けよさそうな衣装を選んできたんだがね……」
「いや、そんな服装してる人に話しかけずらいですよ……」
雅と海に案内してもらい、なんとか雅たちの上司の元へとたどり着いたのだが、扉を開けると部屋で待っていたのは顔面は白塗り、そしてカラフルなピエロの格好をしている男だった。
なんでも、その男は話しかけやすいようにピエロの格好をしてきたと言ってきたのだ。
「おい……あんた本当に雅と海の上司なのか?ただの道化師じゃねぇよな?」
「失礼なことを言うね君~!私は日本の裏事情を秘密裏に解決する日本異能協会の会長だよ?とっても偉いんだからね?」
「そんなこと言われてもな……そんな格好してる奴の言葉を信じれないんだよな」
「うーん……じゃあ、会長だってこと見せつけるからちょっと離れてよ」
「?……よく分からないけど一応離れるか」
会長(自称)がピエロの証である赤い付け鼻を取って机に置き、何やら準備をするのかゴソゴソと机を焦っていた。
「なにをするのでしょうか……」
「会長は変わった人だからね~、僕たちもいつも振り回されてるよ~」
「会長はもう少し落ち着いてくれればいいんだけどね……」
「お前らも結構なもんだけどな……」
限は誰の耳にも入らないくらいの小さな声でボソッと皮肉を言った。
「じゃあ、カウントダウンしますね~!3、2、1!ハイ!」
合図と共に机に置いてあったピエロの赤い付け鼻から数十羽の白いハトが飛び出してきた。
そして、外に通じる窓が無いので、大量に出現したハトが部屋の中でバッタバッタと暴れまわっていた……
「どうだ!これで信用したでしょ?」
「アホかお前は!こんな狭い場所でハトをばら撒くな!アリアが怪我したらどうするんだ!」
突然のハトの来襲に限はとっさにアリアを庇って抱きしめがら抗議していた。
「あの限さん……少しきついです」
「あ、すまん……ちょっと力入れすぎたな」
「会長……おふざけはこれくらいにして本題に入りませんか?」
「そうだね、無事に緊張もほぐれたみたいだしね」
部屋を暴れまわっているハトを付け鼻に押し込みながらそんなことを言っていた。
その光景を見ていた限とアリアはポカーンと口を開けていたが、雅と海は見慣れているのか特に何も言っていなかった。
「どうなってるんだその鼻?未来のポケットみたいなのか?」
「あはは!面白いこと言うね君!そんな便利な物持ってるわけないじゃんか~」
「いや、手品で説明つかないからなそれ?」
「細かいことを気にするなよ男のくせによ~。細かいこと気にしてるとモテないぞ?」
ようやく、最後のハトを手で捕まえて付け鼻に押し込だ。
ハトが去った部屋の中は羽が大量に舞っていた……
「そうだな……本題入ろうか……」
もう、この人には何を言っても無駄だと判断したのか限は本題に入ることにしたようだ。
「さてと……ここに来た要件はアリアちゃんの安全を確保してもらいたいんだっけ?」
「まぁ、大体そんな感じだな。詳しく言うと……あんたらにアリアがこっちの世界にいてもいいって認めてもらいたいんだ」
「ふーん……まぁ、いいよ。じゃあ、アリアちゃんは私たちが預かろうか」
「あー……すまんな会長さん、アリアは俺が故郷に帰してやりたいからそっちで預かるのは無しで頼む」
「そうか……じゃあ、君にその子の身を守れるのかい?」
今までの柔らかな態度が一転し、限の覚悟を問うような目をしていた。
「私には君がちゃんとアリアちゃんを……いや、周囲の人々をきちんと守ることが出来るとは到底思えないんだ」
「確実に守れる保証は出来ない……だがら、俺の知らない場所でアリアが傷つくのは嫌なんだ」
「じゃあ……君の覚悟を見せてもらおう。口だけの男は私は嫌いだ、だから君には今から私と勝負をしてもらいたい」
「限さんは普通の人です!限さんに戦いをさせないでください……私ならいくらでも戦いますから」
勝負と言う単語にアリアが話を止めに入った……
以前、限がアリアを逃がすために囮を引き受けて大怪我を負ったことを未だに心の中で後悔しているのかもしれない。
「ごめんねアリアちゃん、君が戦ったら意味が無いんだ……それに彼はそれを望んでいないはずだ」
「あぁ……俺はアリアには戦ってほしくない。俺が一人でどんな敵もなぎ倒せるほど強ければいいんだがな……現実はそう上手く出来てない」
「だから、私は君には強さは求めていない……アリアちゃんを周囲の人を守る覚悟を見せてもらいたい」
「限さん……やっぱり私こっちで暮らしますよ。これ以上限さんに迷惑をかけられません……」
「何言ってんだアリア?俺がお前を迷惑なんて言ったことあるか?むしろ、感謝してもしきれないくらいだ」
限はアリアにそっと近づき、寂しそうな顔をしているアリアの頭をポンポンと軽く優しく撫でた……
「俺に任せろ。俺はアリアが大事だ……だから、アリアのために傷つくのはへっちゃらだ」
「で、でも……」
「いいから任せておけ……年下の女の子にカッコつけれなくて何が男だ。今日はカッコつけさせてもらう」
「は、はい、そ、その……ありがとうございます」
「じゃあ、勝負を始めようか……」
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