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異能者団体

久しぶりの更新です

 

「限さん、限さん……この乗り物速いですね……事故とか起きないですよね?」


 ゴー……と風を切る音が響く車内の中でアリアが不安そうに外を見つめていた。


 現在、限とアリアは案内役として頼み込んだ雅と海の四人と一緒に新幹線に乗り込んで京都へ向かっていた。

 なぜ京都に向かっているのかと言われると、アリアを問題視する組織にアリアの危険性が無いと分かってもらうために直接交渉に行くのだ。


「アリアは速い乗り物が相変わらず苦手だな……その原因を作った俺が言えた義理じゃないけどな」


「おっさん、アリアちゃんに何をしたの?あ、そのお菓子貰うわね」


「それは僕も気になりますね~、食べていいよ雅ちゃん!」


「俺が言うのもおかしな話なんだが……お前ら緊張感が無いな」


 これから雅や海の上司である人にあるお願いをしに行くのに全く緊張感のない一行を見て限は少し呆れていた。


「そりゃ、私たちが緊張したから会長がアリアちゃんを認めてくれるわけじゃないんだから緊張しても損よ」


「そうですよ限さん。僕たちが緊張しても会長は特に気にしませんから~」


「そうだけどさ、俺は知らない人と話すと緊張するんだよな。それに俺の態度でアリアの嫌がることされたらいやだろ?」


「優しいねおっさん。私の同居人もこのくらい優しければな~」


「えぇ~……僕優しくしてるつもりなんだけど」


「私は海さんも優しい方だと思いますよ!だって……私のために案内をしてくださるのですから」


「アリアちゃんはいい子だね~……きっと親御さんの教育がよかったんだね~」


「あー、その……新幹線の旅っていいもんだな!」


 親と言う単語が出た時、アリアが少し寂しげな表情を浮かべていた……

 アリアが寂しげな表情を浮かべた理由を限は知っている、だが限はアリアが自分で話す時まで黙っているつもりだ。

 もしかしたら、アリアにとってはあまり思いだしたくない過去なのかもしれないと限は思っているからだ。


「どうしたのおっさん?急に新幹線の旅はいいな!とか言いだして?もう四時間くらいは乗ってるだろ?」


「お前みたいなガキには分からないだろうが、俺は結構ハードな仕事をしてるから疲れがたまってるんだよ。だから、旅をしてるとなんだか楽しくなるんだよ」


「私の方がおっさんよりハードな仕事してますけど!全国を飛び回り、普通の人じゃ解決できないような様々な怪事件を秘密裏に解決してるの!」


「へー……秘密裏ってなんか辛くね?世間の人は誰もお前のしたこと褒めてくれないんだろ?」


「まぁ、ぶっちゃけると辛いですね~。お給料はまぁまぁ貰えるんですけど~、何より休みがほとんど無いんですよね~」


「そう言えば人手が足りないとか言ってたな。全員で十五人だっけか?そんなに厳しいなら今の仕事辞めて俺が働いてる会社に転職したら?休みはちゃんとくれるし、給料もそこそこまぁまぁくれるぞ?」


 その言葉に雅と海は苦笑いを浮かべながら首をゆっくりと左右に振った。


「限さんは面白いな~。僕たちをスカウトしようとするなんてさ~」


「誘ってくれるのはありがたいけど、私達みたいな異能者は裏の世界でしか生きていけないから転職は無理。生まれたときから私たちはこうなる運命なのよ」


「運命……俺はその言葉嫌いだな。だってよ、人生は自分の選択で動いてるはずだろ?それを成り行きでそうなってるみたいな感じに聞こえるからな。俺がアリアやお前らと出会ったのは俺の選択だぜ?俺がアリアやお前らを無視すればこんな結果にはならなかったわけだしよ」


「結局、何が言いたいんだおっさん?」


「そんな決まってる……お前らの人生だから自分で好きなように生きろってことだよ。周りの人とか考えるな、まず自分の幸せだ。自分を幸せにできない奴に他人を幸せに出来るわけが無い」


「ふーん……分からん」


「あ、そうですか……」


「限さん!私はちょこっとだけ分かりましたよ!ほとんど分かりませんでしたけど……」


 雅に語り掛けるように話したが全く理解されず、話を理解してもらえず落ち込んでる限を頑張ってアリアが慰めようとしていたが返って傷口を広げていた。


「あはは~、まだ雅ちゃんとアリアちゃんには少し難しかったかもしれないですね~」


「もう嫌になるよ……早く家に帰りてぇ……」


『間もなく京都です。次の京都では到着後すぐに発車致しますのでお降りの方はご準備をください』


「よし、準備するか」


 丁度いいタイミングで車内アナウンスが流れたので限はこの話を遮るかのように上の荷台に置いた荷物を下ろしにかかった。






 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





「う~ん!……着いた~!やっと着いた~!」


 長い時間座りっぱなしで体が固まってしまっているのか、雅は腕を上にゆっくりと伸ばしていた。


「そうだね雅ちゃん~。京都帰って来たんだし久しぶりに実家に帰ったら~?」


「この仕事が終わったら顔出そうかな……家族も心配してるだろうからね」


 海と雅は呑気にそんなことを言っていた。


「あいつら呑気でいいな、俺は今回のことが成功するか不安だよ」


「大丈夫です限さん!いざとなれば私が限さんを守りますので!」


「立場逆だからね!?アリアを守るのは俺だからな?」


「いいえ!いつも守られてばっかりなので今回は私が守ります!それに私の方が戦えますよ?」


「じゃあ、アリアが危険にならない程度に俺を守ってくれ。まずは自分の身を大事にしろよ?」


 よほど限の言葉が嬉しかったのかニコニコと嬉しそうにしながらガッツポーズをしていた。

 いつも守られてばかりいたアリアは限に頼りにされたのがよほど嬉しかったのだろう。


「限さんが私を頼ってくれた~!嬉しいです!」


「いつも頼ってるんだがな……」


 限の独り言は駅のホームを行き来する人々の声や足音でかき消されて誰も聞き取ることは出来なかった…


「ところで~、これからどうしますか~?限さんがよろしければ今からでも行きましょうか~?」


「あぁ、何が起こるか分からないから今から行った方がいいかもな。でも、その前に……アリア大丈夫か?」


「私ですか?私は大丈夫ですよ」


「なら決まりだ、今から早速行こう。時間は限らられてるからな」


「了解、おっさん。あ、ちなみに今から行く場所は誰にも言わないでね?もし、言ったら……」


「もし、言ったらどうなるのですか?」


 言葉に重みをもたせたいのか雅が沈黙したのをアリアは不安に思ったのか質問すると……


「記憶が消されるかもしれないわ。記憶を操れる異能者も所属してるから」


「怖ぇなおい!気づいたら記憶消されてることとかされねぇだろうな?」


さらっと怖いことを言う雅に限が不安がっていると……


「安心しておっさん!条件が整わないと記憶は消せないからね!それと……完全には消せないの」


「安心できるか!間違えてその条件にはまったら記憶すっぽ抜けるじゃねぇか!」


「そこは心配しなくていいですよ~、偶然整う条件では無いので~。整ったららよっぽど運が悪いですね~」


「フラグ立てるの止めてくれよ!俺の記憶が消える未来が見えたじゃねぇか!が」


「大丈夫ですよ限さん!もし、記憶が消えても私は限さんが大好きですから!」


「アリアさん……あんまりこういった場所で誤解を招く発言は止めてくれないか?」


「え、どうしてですか?」


 限が小声でアリアに注意するが、アリアは今の発言がなぜダメっだったのかが今一理解出来ずにいた。


「愛されてるな、おっさん(笑)」


「羨ましいですね~」


「お前ら俺をからかって面白いのか?」





どうも、お久しぶりです

最近、ストーリーが思いつかずに更新が遅れていました

次の投稿もまだ未定です

こんな遅いペースでよろしければ読んでください

では、ありがとうございました


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