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異世界で狐をやってます!  作者: きよいぬこ
9/11

09 盗賊と新しい武器

「森から出るの、初めてだなー」

「そうだねー」

「そうなのかっ!?」


この俺、カゲツとミドリ、そして王女様のフィアは徒歩で王都に向かっていた。


「騎士なんていなかったな」

「そうだねー」


フィア曰く、森に入る時、騎士はいなかったのだが、一晩いなかったから捜索隊が来ていると思ったらしい。

それとフィアのお馬さんがいなくなっていたそうだ。

んな訳で王都目指して遠足中です!


「しょうがないじゃないか。普通王女が一晩経っても戻ってこないのだぞ?捜索隊は出す筈だ」

「でもこなかったやん」

「むぅ…」

「うッ!」


フィアが顔を膨らませて唸った。なんだこの生き物可愛すぎだろおおおお

ヤベェ顔が熱くなってきた…


「まあそのことは置いといて」


あんま喋ってなかったミドリが手で物を違うところに置く仕草をした。

なんだおー


「これからどうするの?」

「歩いて王都まで」

「それはわかってる。でも馬車で三日ぐらいの距離を歩くんだよ?一週間ぐらいかかると思うんだけど?」

「べつにいいじゃん、そんなこと」


べつによくね?一週間歩くだけだぜ?休憩を挟めば普通にいけるっしょ。


「良くないよ!一週間も第二王女がいないんだよ!?それじゃ王国パニックじゃない!王様がどこかに売られたかと思って暴れるかもしれないんだよ!?どうすんの!」


ミドリが顔を真っ赤にして怒った。そんなこと考えていなかった。

よく思えばパニックじゃん。国が騒動起こして他の国に戦争吹きかけるかもしれない。ヤバイよヤバイよ。


「ヤベェ考えてなかった。どうしよう…」

「それならカゲツが獣化して私達を王都まで連れて行けばいいじゃないか」

「それいいね〜決まりだ!」

「ファ!?」

「私はカゲツに乗ってみたいと思っていたんだ」

「最初の頃は小さかったけど今は大きくなったから乗れるはずよ!」

「あのー俺に拒否権ってあります?」

「「無い!」」

「これはひどい!」


デスヨネー…

確かにここに来たときは子犬サイズだったけど、今はライオンみたいな大きさだ。

でも二人を乗せるって辛いですぜ、お嬢様方…


「まあ騒ぎを起こさないようにしたいからこれは仕方ないか…」

「早く狐になりなさい!」

「拒否権はないぞ!」

「へいへい。『獣ーーー」


俺が獣化になろうとした瞬間…


「ヒャッハーーーーーー!これは大物だぜェ!」

「女子供がいるぜェ!売れば大金が入るぜェこれはァ!」

「あの銀髪のちっこいの、一番高く売れんじゃねェ?」

「そうだなァ…さっさと捕まえて売飛ばしちまえェ!捕まえた奴ァ多めに金渡してやらァ!」

「「「「「ウリャッハーーーーーーー!」」」」」


いかにも盗賊の雰囲気を醸し出している5〜6人の集団が、俺たちを見て、捕まえて売り捌こうとしている。

おおコワイコワイ。


「どうする?」

「どうするって…どうする?」

「私は売られたくないぞ!売るってことは奴隷にされるのだぞ!?またあの豚野郎みたいな奴にあんなことやこんなことをされるのだろう!?嫌だ嫌だ!助けてくれ〜カゲツぅ〜…」


フィアが怒ったり落ち込んだりしている。なんか感情が変わりやすいから面白いな。

ちょっと試したいことがあるから盗賊らしき人達と遊んでくるか。


「俺がなんとかするからさ、ミドリはフィアのこと頼むわ」

「オッケー。ちゃっちゃと終わらせてくれぃ!」


カゲツは親指を突き出した。いっちょやりますか。


「『生成: アサルトライフル FA-MAS ゴム弾 弾丸設定 魔力から生成』」


ポンッ!

痛ェ…マジ痛ェ…これが俺がやってみたいことだ。俺がイメージしたアサルトライフルは確かフランスでできたFA-MASだ。本当は突撃兵が使う銃なんだけどね。ゴム弾っていうね。


「んだあのガキァ!変なもん取り出したぞォ!」

「舐めてんじゃねえぞ!このクソガキァ!」

「ボコボコにしてささっと捕まえろォ!あと顔殴ったりしたらぶっ殺すかんなァ!お前らァ!」

「「「「「オウッ!」」」」」


警戒してるしてる。ちっと撃ってみますか…


「『身体強化』ちっと痛いかもよ?ファイヤアアアアア!!!」


パパパパパパパパパパパン!


「ひでぶっ!!」

「あべし!!」

「たわば!」

「あわびゅ!」

「うわらば!」

「わひゃら!!」


ドサッ…ドサドサドサドサドサッ…

どこぞの世紀末での雑魚キャラが言いそうなセリフを残して気絶した。

初めて銃撃ってみたけど、案外ハマるかも…ウヒヒヒヒ…あらいけないトリガーハッピーを起こすところだったぜ…


「盗賊をこうもあっさりと…」

「銃作って撃つとは思いもしなかったよ」

「だけどこいつらどうする?」

「カゲツ、縄作って。多めに」

「?分かった。『生成: 縄 』」


ポンッ!


「ほい。縄使ってどうすんの?」

「これからのお楽しみよ…フヒヒヒヒッ…」

「顔が怖いぞミドリ…」


フィアが怯えた顔で言った。

俺も思う、どこぞのモンスターを捕まえて戦わせるゲームの巫女さんかよ、と思ったカゲツであった。








アサルトライフルにFA-MASをつけました


ARを使うカゲツさんなんかすごいです。

これから3〜5日ペースに投稿すると思います。

ご了承お願いします。


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