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スペース・ウォー・オンライン  作者: ゴミ虫
第一章 恵みの大惑星『アース』
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第二話 新しい世界

真っ白な世界、まるで世界が終わったような汚れがひとつも無い世界、周りをみてもどこかしこも真っ白なものだから上下左右。まったくといってもいいほど方向がわからない


無重力、そんな体験ができるのはごく僅かな人間のみ体験ができ、一般社会で生活している自分ではまず体験することが一生無いであろう体験をいましている。


「・・・最初はキャラメイキングかな?」


そんな普段体験できないであろう無重力に興奮していた自分はふと冷静になると今自分はSWOの世界にログインしたばっかりだったことを思い出す。


「それにしても、どうやって設定するんだ?」


こういう場合はファンタジー系のゲームであれば小さな妖精がゲーム内の世界観を教えてくれたり、いろいろと手伝ってくれるものだが、そのようなキャラクター、ましてや説明のひとつも無いのは少々雑なオープニングではないだろうか?


そんなふうに考えていると脳内からとある老人のような子供のような、女性のようなアニメ声のロリボイスのような、声というものは最低でも性別がわかるものだがまったくわからない、そんな声が頭の中に流れてきた。


「もしゲームの世界が現実となったらあなたはどうする?」


その声の主は自分にささやくようにまるで小説にでてくる台詞のようなことを言う。


「?どういう魂胆で聞いているのかわからないが、もし、ゲームの世界が現実となれば喜ぶ人間もいるかもしれないが自分の答えはNOだ。」


なんであれ自分の本心を言う、もしかしたらこれもゲームのオープニングのひとつかもしれないが


「もし、ゲームの世界に巻き込まれたとして同じ境遇の人が泣き叫び喚き散らしていたらあなたはどうする?」


ここで、「助ける」と言えばかっこいいのかも知れない、だがそんな台詞を発するのは御伽噺の主人公だけである。


「自分ならそんな人間は自分に害が無い限りはほっておく、自分に害がある場合は何かしらの対処はする」


「そう、」


そういって、不思議な声の主は黙り込んでしまう、そして数秒間静寂が訪れる。


「あなたはそんなことを言っても人を助けるわ、例えその人物が敵であっても味方であっても違う人種であっても同じ世界の住人じゃなくても、そんな優しい心の持ち主だわ」


「あなたはいったい誰なんだ?いきなり人の性格を決め付けるのは少々失礼ではないのか?」


「君はそう言いながらきっとそんな人たちを助けるはずだ、だって君はこれからの世界の主人公であり『運命の魂』なのだから」


「よくわからないが?」


運命の魂?そんな設定はSWOでは無かったはず、自分が忘れるわけが無いし見落としたのか?運命の魂とやらの設定を


「今いる君の世界は終わりを迎える、神の気まぐれという名の勝手な名目でね、そんな予想は古代の人間らがしていたが少々ズレがあったようだがね」


「おいおい、確かに設定としてはなかなか本格的だが世界が終わるってちょっと過激じゃないか?」


これじゃまるで小説の中の主人公のようだ。確かにゲームでは世界観というものは大切だ、だがしかしSWOのようなオンラインゲームでは必ずしも凝った設定は必要ではない、こういうのもなんだがオンラインゲームとは一種の出会い系サイトのような知らない人と出会い、交流し、絆を深め、強大な敵に挑む、というのがオンラインゲームの長所であるから、そこまで複雑な設定はいらない気もするのが今の自分の考えだ。


「フフフフ、今はそう思ってくれててもいい、じきにわかることだしね、しかし君たち日本人はよかったね、君たちの作ったアニメ、漫画といった文化は神たちの間でも人気でね、比較的世界を横断できる人間は他の国に比べて多そうだよ」


「はぁ・・・」


なんというか、もしこの声の主が本当のことを言っているのであればえらく神様も人間のような人格を持った神様なんだろう。


「しかし、男神様たちも美女に美少女に美幼女を選んだもんだ。女神様たちもイケメンとよばれる人たちを呼び寄せているけど世界を移動させずそのまま魂を飼おうとしているからまだ男神様のほうがいいのかな?」


・・・女神様がやっているのは神様ではなく悪魔の所業じゃないだろうか


「ははは。君の言うとおりだが全てのものは神様が創ったというのは本当だからね、男神様達はYESロリータNOタッチ、可愛い娘は愛でるもの、独身貴族万歳!なんていう神様同士永久不滅の契約をしてしまったそうだから女性は安全だけど男性は根こそぎ女神様にとらわれてしまったが、おかげで君がこれからいく世界は男性がいないんだよ元居た世界から移動できるのも君だけだし」


なんだろう、男神様に親近感が沸くのはなぜだろう?そして自分はなぜ女神様に捕らえられなっかたというのは男として見られていないのだろうか?


「なぜって、結果的には僕が助けたようだものだしね、なんとなく人間の男性というものに話をしてみたかったのさ、これも神様の気まぐれだね」


なるほど約35億人はいるであろう男性の代表として選ばれたわけだ。気まぐれで


「さぁ、もっと話したいけど長話をしていたら女神様たちに見つかるよ、そろそろ世界へ送るね、そしてこれから行く世界は戦争が絶え間なく続いているけど君の力ならきっと生き残れるよ」


なんだかんだであの不思議な声の主は最後は小さな男の子のような無邪気な声だった。


「ほっほっほ、あの世界にはおなごしかおらんが頑張るのじゃぞ、おぬしが男性というせいで戦争が激化するのじゃからのほっほっほ」


「おいおい・・・」


なんだその究極のハーレム物みたいな設定は、あまり自分としては女性より気軽に話せる男性のほうがいいが


「む?おなごより男の方かよいじゃと?まさかお主はホm「違うわ!」・・・最後に君の本心がきけてよかったぞ」


・・・まぁ、いろいろとキャラが変わるな、最後の最後で一本とられたか


「それではの久しぶりにこんな楽しい話が出来て楽しかったぞ、では新しい世界へ『運命の魂』を持つおなごには気をつけるのじゃぞ~~」


そう不思議な声の主、たぶん神様が言った瞬間、自分の意識は光へと包まれた。




















辺りは木に木に木、樹海のようで現れる生物や植物は元いた世界では見たこと無いものばかりである。自分、本名新田勇、プレイヤー名アルセット・グランはこの世界に来て約5年間、この樹海をさまよい続けていた。

誤字等ありましたらご連絡していただけると嬉しいです。

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