ある日の転校生
これは初めて書いたので、あまり上手くありませんので温かい目で見てください。
学校のヤツ等はどうも気にくわねぇ!
学校が家です~ッみたいな顔して毎日学校にかよいやがって!!
そんなに学校に毎日行ってたら、脳みそ増加して、頭でっかちになっちゃうだろ!!
・・・・・・・・・とか、偉そうなこと言う自分!俺は大嫌いだ!!
だいたいなんだ!自分だって学校にかよってんじゃんかよ!!
お前(自分)の脳みそは増殖すらできてねぇーくせに!
増殖してる方がまだ将来に希望がもてる良い頭だ!!
青樹 水都は歯軋りしつつ自分の頭をおもいっきり殴りつけた。
フン!どうだ自分!!今度こういう事を考えたらもっといたいm-
「はははっ!お前なにやってるんだよ!!」
水都は振り向いた。
自分の行動に笑い声付きでつっこんでくるヤツは一人しかいない。
ダチ の悠斗だ。本名は 山梨悠斗。
悠斗は俺の顔をのぞきこんできた。
「お前まーた変な事して、で?今日は何が気にくわなかったんだよ?」
「・・・別に、何が気にくわなかったとかじゃないし。・・・・・た、ただ、殴りたくなったんだよ。」
水都は歩き出した。
あぁ、もう学校っていやになるんだよ!
毎日毎日、キンコンカンコン、うるせぇ~し!!
説明しよう。今は朝だ。
毎朝悠斗が俺の家まで向かいに来る。
俺たちは{桜岡雲上高等学校(男子校)}(サクラオカウンジョウ)に毎日二人で登校している。
まぁ、クラスメートでそんなに中が悪いわけでもない。
悠斗は笑いながらオレの頭をわしづかみにしてきた。
「な、なんだよ!これでもワックスかけてがんばってセットしてるんだぞ!この頭!!」
オレは言葉と同時に彼の手を頭から振り払った。
「ははは~わりぃ、わりぃ!だって、お前身長たかくみえるのって髪のせいだろ?いじりたくなるよ。」
悠斗は再びオレの頭に手をおこうとする。
「べ、別にいいじゃん・・・。どうせ悠斗の方がでかいんだし!」
オレは悠斗の手の甲をペチリとたたいた。
いてぇー、と顔をしかめる悠斗にオレはざまみろ、と内心思いつつ(一応、一応・・・一応!)あやまった。
桜岡雲上高等学校。教室。。
「・・・なぁーミズ~。聞いてる?ミーズー・・・・・・」
中沢春は後ろに体をむけつつオレに話しかける。
あぁー毎朝毎朝・・・どうせ話の内容は同じだろ?
無視してもいいよな?いいよな?
どうせ毎朝同じ言葉で返事してるんだから!
オレは春が苦手だ。毎朝同じ質問をしてくるし、オレへ向ける目が他と違うこともとっくに気づいてる。
「・・・おい、何か今日はつめたくね?何かあったのか?ねぇ~ミズー。」
春がオレの前髪を引っ張ってきた。オレは激怒したいのをこらえつつ春に目線をむける。
「春くん・・・前髪さわるの、やめろって言ってんじゃん。」
「だってミズが無視するんだもん。最後の手段ってヤツ?」
・・・・・・あぁ。最悪だよ、コイツ。
「そうやって人の弱み握って楽しいの?オレは楽しくないね!」
オレは前髪を掴む春の指を(本気で)強く握った。
「いててッ!分かった、分かったよミズ。はなして?」
オレが指を離すと同時に彼は自分の指をさすりつつ笑った。
「ミズは楽しくなくても、オレは楽しいよ?オレ S だし。」
何がSだ!そんなの、自称 にすぎないだろうが!!
あぁー格好悪いね、自称って!!格好悪いよ!悪すぎ!!
フンッ、ま、少なくともオレは自称、なんて付けられるような発言はしないし。!!
「・・・そっ!」
オレは フンッ! と春から顔をそむけた。
もうコイツなんて話したくないね!時間の無駄だし。
・・・・・・・ん~、とか言うけどオレ時間の有効活用したことあんまりないな。
あぁ!オレってむかつく!!
そのとき先生が教室に入ってきた。
春はしぶしぶ、といったように姿勢を前にむけた。
「突然だか、今日、転校生が来たんだ。家の事情で突然学校を変えることになった彼も不安でいっぱいだと先生は思う。」
先生はゴホンッとせきをし再び口を開いた。
「まぁ、仲良くしてやってくれ。黒澤。」
クラス全員の視線がドアに向く。
誰もが季節はずれの転校生の顔が見たくて仕方がないらしい。
それぞれがさまざまな思考をめぐらせる中、ドアはゆっくり開かれた。
「・・・こんちわ。黒澤 洸です。よろしく。」
男子にしては長めの黒い髪をかきむしりつつ彼は入ってきた。
しかも、歩きながらの自己紹介だ。
な、なんだアイツは!異界からきたので日本の常識知りません。ってでも言い訳する気か!?あの態度!!
しかも、髪の毛切ろよ!そんな虫の住みかみたいな頭して、友達作れるとでも思ってるのか!!
友達なめるなよ!!
オレは訳が分からない怒りが頭に巣をつくってる感覚におそわれた。
たぶんおそらく、あの男がそうとう気にくわなかったのだろうか?いやいや、春と話たことで春にたいする怒りや嫌悪が体中にたまっていたのかもしれない。
我に返ったオレは深呼吸した。
「・・・・・・落ち着け、落ち着け自分。・・・ぶんなぐるぞ。」
スーハースーハー深呼吸を繰り返すオレをチラリと見た春は プッ と小さくふきだした。
((ミズ、何やってるの?))
((別に何も。ただの深呼吸だよ!))
春が小声で話しかけてきたのに対し、俺も小声で返す。
転校生に気を取られて、周りはそのことに気づかないらしい。
((こんなときに深呼吸ねぇ~。転校生君に興奮でもしちゃったの?))
春はバカにしたような目で笑顔を向けてきた。
オレは言ってやった。
((少なくとも春君よりは良いスタイルしてるね。あぁ、顔もか。))
春はムッとしたような顔になってオレの前髪をひっぱった。
((痛い!痛いから、はなせよ!!))
オレは彼の顔面に思いっきり拳をたたきつけた。
((・・・っ!!!))
その瞬間、春はガタガタといすから崩れ落ちる。
「ん?どうした、中沢。ゴキブリでも見たか?」
さすがに先生もこちらに目をむける。
「・・・・・・ぃえ・・な、何も・・・・・・・・・」
春は痛みをこらえつつ倒れたいすを元に戻す。
ホームルームが終わった休み時間。
オレは悠斗の所へ遊びに(話に)行った。
悠斗はオレをみると満面の笑みで言った。
「お疲れ様。やつれてるぞ顔!」
やつれてる理由は簡単だ。
授業中、毎日春は話しかけてくるのだ。授業に集中したいこちらとしては、ストレスがどんどんとたまっていく。
悠斗と話している途中、オレはあることに疑問を抱いた。
クラスの一番後ろの窓側の席に、人がたくさん集まっているのだ。
なんだ・・・?誰かがエロ本でも持ち込んだのかな。
・・・・・・エロ本・・・ちょっと、みたぃ・・・カモ・・・・・・
ってぇ!何考えてんだオレ!!みんなで本みたって気まずいだけだろ!!
オレは自分の手の甲につめをたてた。
「・・・・・・っ痛!」
顔をしかめるオレを見て悠斗は首をかしげる
「お前って本当に変わったやつだよな!今度は何がきにくわなかったんだよ?」
「・・・べ、べつに!なんでもない!!」
言えるわけが無いだろう!オレに芽生えた悪夢のことなんて。
フンッ!てか、人で壁を作って、エロ本読んでること隠そうったって、バレバレなんだよ!!
オレはちゃんと知ってるんだよ!知ってるんだからな!!
「あぁ、あそこの席って今日来た転校生君の席だろ。」
悠斗はオレの視線の先を見て、答えた。
「・・・え!?」
悠斗が言った言葉にオレは耳を疑う。
なぜって?言葉にするのは難しい。けど、たとえるならそうだな・・・
チョコレートだと思って食べた 固体 が、実はドックフードでした! みたいな心情だよ。そりゃ耳(口)を疑うだろ?
「転校生君は初日から人気だな!みんな目、キラッキラさせてるぜ!」
オレの心情を知らないであろう悠斗は隣で声をたてて笑った。
「あ、あぁ・・・・・・人気だな。はははぁー・・・」
オレは悠斗に適当にあいづちをうつ。
あぁ、オレのバカ・・・。バカ野朗!!
エロ本って、違うじゃないか!!何一人で妄想してたんだよ!!
あぁぁ~恥かしいな、おい!
オレは顔が熱くなるのを感じた。
やばい。何か、すっげぇー居心地悪いな・・・。
いや、ってかオレって実は変態でした、みたいな転回?
どうしよう・・・どうしよう・・・・・・
頭の整理がつかずオレは混乱した。
----そしてーーーーー
次の瞬間、オレは一人、おたけびをあげながら教室をダッシュで突破していた・・・。