3:憧れているんだよ
「部長ぉ〜♪♪お疲れ様ですぅ」
ねこなで声で部長にタオルを渡す。
いや〜今日も部長かっこいいv
バスケもできてしかもこんなカッコイイ人のサポートできるなんて私ったら一石二鳥♪
「おい、バスケもしろバスケも」
「なに、アンタは男子でしよ、シッシッ」
恭平を追い払ってドリブルをしながら部長を見つめる。
はぅ〜〜〜カッコイイ…
足長いなぁ…手足も細いし、バスケもうまいなんて……
私の幼馴染みとは大違い…
恭平の身長は…私と同じだし、成績も同じだし、顔もそんなにいいなんて言えないし…部長が私の幼馴染みならとっくに付き合ってたのに!
「なんでよりによってこんなダメ男かなぁ??私の幼馴染みは…」
はぁ〜乙女の悩みは尽きない…
「ミヤビー」
「何ーー??」
ベッドの上でポテチを口に運びながらマンガのページをめくる。
「もうちょっとでお兄ちゃんが帰ってくるから部屋の掃除しておきなさいよー」
「はぃっ!!!???」
ちょっ……ちょっちょっちょっ……お兄ちゃんが帰ってくる!!??聞いてないよ!!
「えっ!!!ちょっ…それってマジ!!??」
「マジよマジ〜早くしなさいよー」
や……やばい!!この部屋お兄ちゃんに見られたらぜっったいバカにされる!!
足の踏み場がないほどにマンガやら雑誌が散らかっている自分の部屋を見ておもわず青ざめる。
「ぃ〜〜やぁ〜〜!!!こうなったら死ぬ気で掃除するしかないっ!!!」
「ふぅ……やっと終わった…」額の汗をぬぐって一つ息を吐いた。
ピンポーン
あ、帰ってきたよ、帰ってきましたよ。菜種家唯一のイケメンお兄ちゃんが帰ってきたよ。
軽い足取りで部屋のドアを開いて細い隙間から玄関を見つめた。
「おかえりなさい。真乙」
「ただいま母さん」
長身に綺麗な茶色い髪、ミヤビは変わっていない真乙に見とれていた。変わったところといったら彼女ができたとかいうことと、黒いスーツに身を包んでいるということだった。
「お…かえり、お兄ちゃん」
「ただいまミヤビ」
大きな手でミヤビの頭を軽く撫でる。
いつまでも子供扱いして…これでもれっきとした中学生なんだよ??
リビングに向かって行くお兄ちゃんの後ろ姿を見ていると、なんだか寂しい気持ちになっちゃうよ……お母さんも出来損ないの私より社会に出て立派に仕事をしてるお兄ちゃんの方がいいよね……
もともとお兄ちゃんが高校生の時バスケ部に入ってたから私もバスケを始めるようになったんだっけ……
「そうだ母さん、卵焼き作ってよ」
「はいはい、真乙は卵焼き好きだものね〜…ミヤビも食べるでしょ??」
「え!!??うん、もちろん!!お母さんの卵焼き大好きだもん…」
お兄ちゃん。
「母さん砂糖入れすぎじゃない??」
「そんなことないわよ〜??」
お兄ちゃん。
「……ミ……ヤビ??」
「…………」
どこにも行かないでね。
「どうしたんだよ急に泣き出して……」
「だっ…てお兄ちゃんが先にいっちゃうから…」
「………???」
勉強もできて、スポーツもできて自慢ができるカッコイイ人。
「……」
「勉強もできないブスでも…お兄ちゃんは私を妹にしてくれる??」
こんな私でも……
「うん。ミヤビはオレのたった一人の妹だよ」
ありがとう。お兄ちゃん、貴方も私のたった一人のお兄ちゃんだよ。
ミヤビのお兄ちゃん真乙が登場しました!!!読み方はマオです♪♪
今回も話が変ですよね…………
これからがんばって最新したいと思ってます!!




