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スキル【ズル】は貴族に相応しくないと家を追い出されました~もう貴族じゃないので自重しません。使い放題だ!~  作者: まんじ(榊与一)


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第44話 ライバル?

リディック・フォンハイムは、フォンハイム侯爵家の次男だ。

子供の時にジョビジョバ侯爵家に訪れた際に顔を合わせ、それ以来の顔見知りとなっている。


「持て成しは不要だ!お前と私の仲だからな!」


許可も出して無いのに、リディックが当たり前の様に俺の部屋に入って来た。

これぞ、ざ、貴族の典型……と言いたい所だが、こいつはちょっとオツムが残念なだけなので貴族云々は関係なかったりする。


「なぜ、俺の事を調べたんですか?」


注意しても聞かないだろうし、そこは諦めて尋ねた。

ジョビジョバ家の三男シビックは、公式的にはもう死んだ事になっている。


つまり、俺は闇に葬られた存在だ。

なのにそれを探し出して指定以来までしてきたのだから、そりゃ尋ねるに決まってるよな?


ジョビジョバ侯爵家が出した公式だよ?

その荒を探すとか、喧嘩売ってる様な物である。


「シビック!お前と私の仲だろう!そんな言葉使いは不要だ!」


「ああ、うんまあ……本人がそれでいいんなら。で?なんで俺を見つけたんだ?」


「ふ……貴様との決着がついていないのだから当然だろう」


リディックがドヤ顔でそう言ってくる。

さっきもライバルとか彼は言っていたが――


リディックは初めてジョビジョバ家に来た日。

アグライ。

グンラン。

そして俺の3人に勝負を挑んでいる。


なぜ彼がそんな真似をしたかというと……オツムが少々残念だったからだ。


そして残念なリディックは、自分が剣術の天才だと思い込んでいた。

だから勝負を挑んできたのである。

無謀にも、俺達3兄弟に。


言うまでもなく、兄二人には一蹴され。

俺もこいつを軽くあしらった。


普通はそこで自分の実力を、現実を知る物なのだが……

こいつは年齢が近く、一番手の届きやすそうだった俺をライバル視する様になる。


それからは毎年のようにやって来ては俺に挑戦する感じで。

もちろん毎回俺が勝ってる訳で。


その状態で、よくも決着云々と口にできた物である。


初期のころに比べたら努力の甲斐あってか、確かに実力の差は縮んできていることは認める。

認めるが、まあそれでも、ペイレス家に仕えていたイーグル・ガルダンに毛の生えた程度でしかない。


まあスキルも含めて考えるなら、あいつより圧倒的に強くはあるんだろうが。


「そんな事の為に、ジョビジョバ家に喧嘩を売る様な真似をしたのか?」


「ふ……我がフォンハイム家を舐めて貰っては困るな。ジョビジョバ家に恐れをなすと思ったら大間違いだ!」


そりゃまあ、同じ侯爵家だ。

一々ジョビジョバ侯爵家の顔色を怯えながら伺うなんて、そんな真似はしないだろうよ。


とは言え、である。

普通はそんな超個人的な理由で、家に喧嘩を売る馬鹿はいない。

恐れていなくても、だ。


つうか……こいつちゃんと侯爵に許可取ってから調べたんだろうな?

もし勝手にやってたんなら、大目玉じゃ済まないぞ。

まさかそこまで馬鹿じゃないよな?


俺は背後の執事に視線を向ける。


「ご安心を」


すると彼が口を開いた。

どうやら、流石に許可は取っている様だ。


まあ許可を出す侯爵も侯爵だが……子供に甘い人だったからな。

でなきゃ、息子が毎年俺との手合わせに向かうなんて馬鹿な行為、普通は止める。


「お前は相変わらずだな」


「ふ、誉め言葉として受け取らせて貰う」


褒めてはいないが、この超絶ポジティブマインドだけはある意味尊敬に値するな。


「それで……俺を指定しての依頼ってのは?」


取りあえず、グダグダと話しても仕方ないので、俺はリディックに依頼の話を訪ねた。


まさか、俺と手合わせするための口実とかじゃないよな?

一応昇級テストになるぐらいだから、それはないとは思いたいが。



拙作をお読みいただきありがとうございます。


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