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スキル【ズル】は貴族に相応しくないと家を追い出されました~もう貴族じゃないので自重しません。使い放題だ!~  作者: まんじ(榊与一)


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第42話 死体

「ポワンさん。奴らの狙いは貴方だったみたいですけど……あの男の死体はどうします?」


全てが終わったのでポワンに話しかける。


「死体……ですか?」


「ええ。自害されてしまったので口を割る事は出来ませんが、死体を持ち帰って調べれば何か情報が出てくるかもしれません」


まあ多分何も出ないだろうけど。

自害って基本証拠隠滅のためな訳だし、体に情報やその痕跡となるものがバッチリ残っていたら、本末転倒もいい所である。

なのでまあ、何も出てこないだろうと。


「ああ、なるほど」


「もちろんその場合、別途依頼を出して貰う事になりますが」


「え?依頼になるんですか?」


「ええ。私の受けた依頼は満月花採集の手伝いと、その護衛ですから。ポワンさんを付け狙う相手の調査なんかは別の依頼扱いになります」


俺には全く関係ない案件である以上、追加の仕事には当然報酬を払ってもらう必要がある。

なあなあで済ませる程、俺とポワンさんの距離感は近くないし。


「いやー、追加の予算は到底出せそうにないので」


だろうね。

研究に予算が出ないって話は、さっき嫌って程聞かされてたし。


「では所持品だけ回収し、遺体は燃やしてしまいましょう。残してると、魔物が死臭に釣られて寄っくるかもしれませんから」


魔法の結界で魔物を追い払えるが。あまり数が増えると破られる危険もある。

なので、死体は処分しておいた方が無難だ。

因みに、魔物除けの結界は人間には一切効かない。

だからあいつらは、結界にはひかっからず当たり前の様にこちらを襲撃できた訳である。


俺もまさかこんな所で人間に襲撃されると思ってなかったから、魔物除けの結界しか張ってなかったんだよな。


「待て。その遺体は私が回収する」


遺体を処理しようとすると、監督官に待ったをかけられる。

どうやら彼は死体を持ち帰るつもりの様だ。


「それは構いませんが、魔物の事もあるので離れていてもらう必要がありますが?」


意図がどういう物かは知らないけど、死臭で魔物に寄ってこられるのは依頼的にマイナスだからな。

いない物として扱ってほしいのなら、マイナス要素も出すべきではない。


「問題ない。この依頼の監督はもう必要ないだろうからな。私はこれをもって先に戻らせて貰う」


どうやら、テストの採点はここまでで十分な様である。


結果は合格だよな?

少なくとも今回の依頼に関しては。

自分で言うのもなんだけど、ほぼ完ぺきに近かったし。


「分かりました」


満月花の開花を待って雫を回収。

その後ポワンさんを連れて王都に戻った俺は、冒険者ギルドへ完了の報告へと向かうのだった。



拙作をお読みいただきありがとうございます。


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