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スキル【ズル】は貴族に相応しくないと家を追い出されました~もう貴族じゃないので自重しません。使い放題だ!~  作者: まんじ(榊与一)


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第32話 トラブルメーカー

「ふむ……」


ペイレス家の依頼を終えた俺は、ギルドで推薦状を受け取り、乗合馬車で王都へと向かっていた。

わけだが……


「トラブルまみれだな……」


俺の乗ってる乗合馬車は、魔物に襲われてしまう。

しかも既に三度目だ。


長距離移動には、魔物の襲撃というリスクが付き纏う。

冒険者や領兵が魔物を狩っているとはいえ、奴らの繁殖力は半端ない。

なので長距離移動から、危険を完全に排除する事は難しいのだ。


が、明らかに頻度が高い。

普通は数週間旅して1度あるかないか程度だ。

たった三日で三度とか、ひたすら運が悪いか、魔物が近辺で大量繁殖しているとしか思えない。


もしくは……


ちらりと腰の皮袋へと視線をやる。


ペシアスの影響か……


悪魔の力を宿したアイテムに引き寄せられ、魔物が群がる。

その可能性は0ではないだろう。

カナン領から戻る際は魔物の襲撃はなかったが、あれは騎士達護衛がしっかりした集団だったからな。

警戒して魔物が襲ってこなかっただけなのかもしれない。


「ガードしろ!」


「うおおおお!」


俺は馬車から降りず、外の様子を眺めた。

長距離に魔物の襲撃がつきものと言った事からも分かる通り、この手の乗り合い馬車——基本的に、商団とセットで運行されている――には護衛がちゃんとついている。

なので、余程の事がない限り彼らだけで処理するだろう。


そう言うのも含めて、高い金を払ってる訳だし。


「おい、ペシアス」


俺は外の様子に気を取られている同乗者達に聞こえないよう、小声でペシアスに声をかけた。

先程考えた可能性を確認するために。


「なんだ?力を使うのか?」


小太りの悪魔。

ペシアスが嫌らしく笑いながらそう聞いて来る。

コイツの目的は人間の命だ。

なので、何かにつけて力を使えと勧めてきやがる。


「こんな雑魚程度で誰が使うかよ」


馬車の警護でどうにでもなる程度の襲撃で、寿命の縮む力など使って堪るかっての。


「違うのか?残念だ」


「そんな事より、明らかに魔物の襲撃頻度が高い。お前の影響か?」


念のため、嘘を吐けないよう【ズル】を発動させる。


「ああ。魔物が我の力に引き寄せられているのだろう。まあ、人の多い場所なら襲ってこないだろうし、襲ってきても並みの魔物などお前の敵ではないのだから気にするな」


悪びれもせず、にやにや顔のままペシアスがそう答えた。

やはりこいつのせいだった様だ。


「トラブルメーカーかよ」


「我は悪魔だぞ。その力を利用するには、それ相応の対価が必要となるのは当たり前だろう?これもその一環だと思うがいい」


「寿命だけにしてくれよな」


まあ確かに、コイツの力は優秀だ。

カローナ夫人の病気は治ったし、単純なパワーアップ効果も強力である。

そう考えれば、多少魔物に襲われる程度、なんてことはないと言っていいレベルではある。

俺なら、余裕で対処可能だしな。


問題は……他の人間も巻き込んでしまっている点だ。


ペシアスの影響で魔物の襲撃頻度が増えれば、護衛はしなくていい苦労をする事になる。

それに他の客も、頻繁に魔物に襲われたら不安を募らせるだろう。


「ふむ……次からは、俺も撃退に協力するとするか」


自分の所持品のせいで起きているトラブルだ。

流石にそれを申告するつもりはないが、手助けするのは筋という物である。


まあ俺が無双すれば護衛達の仕事も減り、同乗者達も安心するだろう。



拙作をお読みいただきありがとうございます。


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