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スキル【ズル】は貴族に相応しくないと家を追い出されました~もう貴族じゃないので自重しません。使い放題だ!~  作者: まんじ(榊与一)


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第27話 エリクサー

実はジョビジョバ家にも、一つだけエリクサーがあった。


エリクサーの原材料は、SSランクモンスターであるホワイトドラゴンの心臓だ。

当然そんなポンポンいる様な魔物ではないし、ましてやそう簡単に狩れる相手でもない。

そのため、万能の霊薬と呼ばれるエリクサーの数はかなり限られており、その稀少性と効果から、その殆どが王家所有となっている。


ではなぜそんな物をジョビジョバ家が持っているのかというと……


3年ほど前、王都の北側にある山脈にホワイトドラゴンが姿を現わした事がある。

SSランクの魔物は、普通では手の出ない相手だ。

しかも山脈の山頂に住み着いてしまったため、立地的に大軍で対処する事も難しかった。


何せ足場の悪い山中だと、対ドラゴン用の大型兵器なんかが使えない。

それに加え、下手に大軍で近づけば、上空から一方的にドラゴンのブレスで焼き払われる危険性もある。


そのためその討伐難易度は、SSS級難易度に匹敵していた。


とは言え、王都近くに住み着いた強大な力を持つドラゴンを放置する事は出来ない。

そこで王家から白羽の矢が立ったのが、武門であるジョビジョバ家である。


その要請を受け、最強の剣士と名高いアグライ兄さんと、高い近接戦闘能力に加え、大賢者レベルの魔法を扱うグンラン。

この二人がホワイトドラゴン討伐に出向いたのだ。


激闘の末、2人は見事にホワイトドラゴン討伐を成功させる。

そしてその心臓から製造されたエリクサーの一つを褒美として国から下賜されたというのが、我が家にエリクサーがある理由だった。


「父さんと母さんは、エリクサーの使用を拒否したんだよな」


エリクサーを使ってさえいれば、どちらか片方だけでも助かっていただろう。

だが両親は、共に果てる事を選んだ。

強く愛し合っていた二人は、片方を犠牲にする様な選択を取りたくなかったのだ。


それにきっと、子供である俺達に貴重なエリクサーを残したかったというのもあったんだろうと思う。


「グンランに頼んでも……まあ無駄だろうな」


追い返されるのが積の山だ。


「ホワイトドラゴン討伐も、現実的じゃないし」


兄二人がかりで狩った魔物だ。

玉の力があっても、俺単独で撃破するなど絶対に不可能だ。

そもそも、居場所も分からないし。


「可哀そうだとは思うけど……」


可哀そうだとは思うが、カローナ夫人を救う手立てはない。

まあ仕方がない事である。


「くくくく……随分とお悩みじゃないか」


少し離れた場所に置いてあった玉から、悪魔のペシアスが飛び出して来た。

俺はその事に眉根を顰める。


「触れてなくても出てこれるのか?」


「一度俺を使っただろう?その影響だ」


スキルを強制的に切断しても、なんらかのパスが残ってしまう様だ。


「……」


スキルが利くからと言って、過信するのはあまりよくなさそうだ。

相手は悪魔なのだから、足を掬われないよう用心し続けた方がいいだろう。


「まあそんな事はいい。それより……我ならお前の悩みを解消してやる事が出来る」


「なに?」


「エリクサーが必要な状態の奴がいるんだろ?我になら、そいつを救う術があると言ってるんだ。まあもちろん……それ相応の対価を払ってもらう事になるがな」


ベシアスはそう言うと嫌らしく目を細め、にやりと笑う。



拙作をお読みいただきありがとうございます。


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