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スキル【ズル】は貴族に相応しくないと家を追い出されました~もう貴族じゃないので自重しません。使い放題だ!~  作者: まんじ(榊与一)


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第20話 待ち伏せ

「闇の牙が?」


「ええ。カナン家襲撃の協力を、ガーグに依頼していたわ」


ガーグが言っていた届け物。

その詳細をローズに確認したのだが、その口から出た意外な名前に俺は驚かされる。


呪術の様な外法を扱っているとはいえ、まさか奴らがヴァンパイアと通じていたとは……


しかもカナン家を襲撃する予定だったらしい。

本当にしつこい奴らだ。

まあガーグが死んだ今、奴らにそれだけの戦力はないだろうから、もう屋敷が襲撃される心配はないとは思うが。


「その対価が、奴の言っていた12人の生贄って訳か……」


想定していた人数よりも少ない。

だがその全てが成人した処女の女性だというのなら、話は別だ。

ヴァンパイアにとって肉体が成熟しきった清らかな乙女の血は、何物にも代え難い御馳走だからな。


奴らが自分で適当に人間を襲って、それに当たる確率は低い。

だが人間社会に溶け込んでいる闇の牙なら、集めるのはそこまで難しくはないだろう。

場合によっては、ヴァンパイアへの依頼を想定して子供を攫い、それを自分達の元で洗脳して育てている可能性すらある。


「それで?どうするんだ?」


ガドンさんが聞いてくる。

まあ尋ねるというよりは、確認と言った方が正しいだろう。


「勿論、助けますよ」


ローズが言うには、今夜生贄の女性達が届けられる予定だったそうだ。

いつ来るか分からないとなると少々厳しかったが、もう数時間でやって来るなら迷う必要はない。


「ただ、ローズさんはお疲れでしょうから。マリーさんと二人で先に帰ってください」


ローズは長い期間、ガーグに支配されていた。

酷い目には合わされていないそうだが、きっと心労が溜まっている筈だ。


早く休息を取りたいだろうと思い、そう口にしたのだが――


「私の事ならご心配なく。捕らえらえた女性達の安全を確保するためにも、人手は必要なはずです。私達にもお手伝いさせてください」


「……分かりました。お願いします」


連れて来られる人間が、人質に利用される事は無い。

俺のスキルで封じるからだ。

そのため人手はそれ程必要としないのだが、まあそれを伝える訳にもいかないので承諾しておいた。


「ローズさん。闇の牙がやって来る方角は分かりますか?」


屋敷で待ち伏せるという選択肢はない。

森の中を徘徊しているワーウルフを全て始末してしまっているので、異変に気付かれる可能性が高いからだ。

そうなるとやってくる前に引き返されてしまう。


なので、可能ならば森の浅い位置で待ち伏せするのが理想だった。


「魔法を使い、以前来た者達の足跡は確認できます」


「同じルートを通る可能性は高い、か」


来る度に違う道を通るとは思えない。

そこを張るのが最も合理的だろう。


「恐らく。でも万一の事態も考えて、この森自体に簡易結界を張っておきましょう」


「エルフの魔法ですか?」


「はい。防御機能はありませんが、侵入者があれば直ぐに察知できます」


この森は結構広い。

防御機能が無いとはいえ、その全域をカバー出来るとなるとかなり強力な魔法と言える。

どうやらローズは、相当優秀な魔術師の様だ。


それに俺のスキルで止まったとはいえ、ガーグに向けた剣筋も中々のものだった。

もし妹であるマリーが人質に取られてさえいなかったなら、彼女達は最初の討伐でガーグを倒せていたのかもしれない。


「分かりました。お願いします」


ローズに結界を頼み、俺達は闇の牙の予想経路に潜んで夜になるのを待つ。

やがて太陽が沈み、森を月の光が包む頃奴らは姿を現わし。


大量の魔物を引き連れて。



拙作をお読みいただきありがとうございます。


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