991 大規模浄化魔法 上
念のためと用意していた聖衣をまた着るとは。ロリっ娘がいてよかったわ。
わたしは目立つことはしたくない。変な期待をされて、面倒な仕事を押しつけられるからだ。
……でも、おっぱいならいくらでも押しつけられたい。むしろ圧死させて欲しい。きっとそこが天国だわ……。
「と言うか、まったく育ってないわね、わたし」
ジャストフィット。キツいところがまったくない。一年前に作ったのにね……。
「お嬢様はそのままでいてください」
あなたはわたしの成長になんか恨みでもあるの? ロリババアとか冗談じゃないわ。誰得よ?
「ハァー。まずわたしの呪いを浄化したいものだわ」
「お嬢様のは呪いではなく祝福ですよ」
ロリでいることが? ロリはわたしのもっとも遠いところにいる存在よ。
「タリール様は?」
「着替えて待機しております」
「アマリア。魔力をもらうわね。動けなくなるからここで休んでなさい。気力があるならお菓子でも食べてていいわよ」
ライバルがどこかに隠れているかもしれないけどね。
外に出ると、レイダー様がいた。
「チェレミー嬢の護衛を任されました」
「申し訳ありません。まさかこんなことになると思わないからルーアたちを置いて来てしまったわ」
どんな関係になっているかわからないけど、あまりゆっくりもしてられないわね。ちゃんと繋いであげないと。
「あ、いえ、まだ任がありますので」
まあ、そこはラインフォード様と調整しましょうか。覚えていたら、だけど。家同士の調整もあるしね。
「この場から離れた者はおりませんか?」
「はい。おりません。念のため、ジーヌ家の兵士と準騎士に見張りをさせております」
騎士様方がいれば問題はないか。一級以上の魔力保持者ばかりだからね。
ロリっ娘がいる場所に案内してもらうと、シューティングスターの背に跨がっていた。すっかり寝取られているわね。
「タリール様。これからジーヌ公爵領の民を救います。あなたが中心となり、大規模浄化魔法を行使します」
「わ、わたしが? そんな魔法使えないわよ!」
「わたしが補佐して騎士団の魔力を使い、タリール様が発動させます」
「それ、わたしである必要、ある?」
「あります。あなたはジーヌ公爵家の血筋。ジーヌ公爵領の民を守る義務があるのですから。そこに年齢も性別も関係ありません。心の準備など常にしておくものです。それができないのなら貴族など辞めてしまいなさい。わたしたち貴族は民を統治し、守る役目があるのですから」
今の暮らしをしたいのなら民の存在を蔑ろにはできない。民を守ってこそ、わたしたちの暮らしがあるんだからね。




